梅雨晴間

2018.06.11.Mon
2018年6月9日

梅雨の晴れ間に里山を散歩しました。田植え後の苗は生育が盛んで
緑豊かな田園の風景が広がっています。

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アオサギが獲物を捕らえるために、田んぼの真ん中でじっと佇んで
います。




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このアオサギ♂は頭に長い飾羽をなびかせ、目元は黄色から青紫に
変わっています。これは繁殖期に見られる婚姻色だそうです。




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他のサギ科の鳥が見えない日でもアオサギだけは姿を現します。




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広々した田んぼに着地するアオサギの翼は150cm以上もあり
サギ科では最大です。




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土手ではヒバリの囀りが賑やかです。舞い上がった空中でホバリング
をしながら囀りますが、草地すれすれで囀る個体を見かけました。




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こちらはロープにやって来て、バランスよくつかまり立ちしました。




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ヒバリ♂は30秒ほどして囀り始め、縄張りを守り続けています。




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かなり遠方ですが、ヒバリの親鳥が青虫を咥え、巣立った雛に
餌を運んで来ました。 



                 *



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林に入るとモズ♂の幼鳥と出会いました。




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枝から枝へ飛ぶのが楽しくてしょうがない様子です。




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巣立ち後、初めて見る世界に興味津々の様子で、下を覗き込み
空を見上げていました。



               ***



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雑木林の林縁で初夏から初秋まで見られるヒカゲチョウです。
濡れた地面から吸水しています。




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ハルジオンに訪れたモンキチョウとモンシロチョウ。




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左は黄色のモンキチョウ♂、真ん中♀は白っぽく、右はモンシロチョウ。




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モンキチョウとモンシロチョウの乱舞が見られました。




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イチモンジセセリが吸蜜するハルジオンに、ミツバチもやって来ました。




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アカツメクサの蜜を吸いに来たアカタテハ。




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ベニシジミは春から初夏にかけて、平地で最も多く見かけました。




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橙色の小さなベニシジミには親しみを覚えます。



                 *



梅雨に入った直後、晴れ渡った朝を迎えました。予報では当面雨が
続きそうなので急きょ郊外の田園地帯へ車を走らせました。

暮らしたこともない里山ですが何故か深い郷愁を覚えます。広々し
た田園に佇むと、都会の喧騒にまみれた身心が浄化される思いです。
遠征で憧れの鳥に出合う喜びは大きいですが、身近な鳥や親しい蝶
等をあらためて見るのも楽しいものです。


最後までご覧下さり有り難うございました。

甘田干拓の夏鳥

2018.06.04.Mon
2018年6月2日

2月上旬に訪れた稲敷市の甘田干拓ではハイイロチュウヒとコミミズク
を撮りました。その際、広大な枯葦原を見て次は若葉の頃に訪れたいと
思ったものでした。

稲敷で所用を済ませ、甘田干拓に立ち寄ったのは午後からでした。期待
はしなかったものの、なんと初っ端に夏羽のコジュリンと出合いました。

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黒い頭巾を被ったようなコジュリン♂。初撮りです。




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コジュリンは草原がお気に入りのようで、ヨシ原にある丈の低い
野の花の中で囀っています。




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ベニシジミが訪れているヒメジオン。




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冬場は猛禽が止まった杭でヒバリが囀っています。




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甘田干拓ではヒバリ、コジュリン、オオヨシキリ、オオセッカなど
の囀りで実に賑やかです。




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夏鳥のオオヨシキリ。真夏日とはいえヨシ原を渡る風は涼やかでした。




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彼らは営巣のヨシ原を出たり入ったりして囀っています。



                *



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電柱の上に木の枝が運び込まれていますが、カラスの巣でしょうか?




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ところが、この巣に出入りしているのはカラス大の猛禽でした。




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フィールドガイドでは、サシバは「喉が白くて中央に黒い縦線がある」
そうです。こんな近くで静止した姿を見たのは初めてでした。




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夏鳥として九州~本州に渡来し、森林の樹上で営巣するそうです。
電柱の巣との関係は分かりませんでした。




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電線で囀るホオジロ♂




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遠くにキジらしいシルエットを見かけました。ズーム
アップすると、折よくホロ打ちを披露してくれました。


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田んぼの畦道にはトビが舞い降りました。




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車を停めて車窓からカメラを向けましたが直ぐに飛び立ってしまい
ました。




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こちらも車窓からの景色です。遠くに群れの白鷺が見えます。
畦道を歩いて少しばかり近づくと、夏鳥のチュウサギのようです。




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やはりチュウサギでした。




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この個体は虹彩が真っ赤な婚姻色でした。




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                *



車での遠出は、行き帰りに街道沿いのコンビニに寄ってアイス
クリームやコーヒーで休憩を取るようにしています。

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稲敷市伊佐部のセブンイレブンではツバメの子が出迎えてくれました。
軒下にはもう一ヵ所ありますが温かく見守られ、心和む光景でした。


稲敷は夫の所用で来ました。体が空いた午後の2時間限りの探索でし
たが思いもよらない鳥に出合いました。鳥見はついている日もあれば
ついてない日もあるので面白いのかもしれません。



最後までご覧下さり有り難うございました。

囀りと子育て

2018.05.27.Sun
2018年5月25日

栃木県民の森(矢板市)に東京からはるばるやってきました。

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森林展示館で野鳥情報をお訊きし、カメラマンが集まっているという
宮川渓谷の下流へ向かいました。




行き交う人と挨拶を交わしながら足を運ぶと、次々と鳥の情報を得る
ことが出来ます。

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遊歩道で撮影中の方が営巣のアカゲラを教えて下さいました。親鳥は
今20分間隔で雛に給餌をしているそうです。




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林立する一本の樹に昆虫を咥えて戻って来た親鳥は、巣の中に入って
雛に餌を与えました。お陰さまで初見・初撮りが叶いました。




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ペアのコゲラが忙しそうに通り過ぎて行きましたが、捉えたのは後ろ
姿のみです。



                *



次にキビタキとオオルリの情報があり、期待しながら探索を続けて
いると・・・。

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鳥のシルエットです!識別出来る距離ではありませんがズームアップ
するとキビタキでした。




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枝で囀ることなく、羽繕いをしながらの休憩です。




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オオルリは枝々を移動中で、逆光の後ろ姿を見かけました。




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                *



宮川渓谷の上流へも行ってみましたが誰とも出会いませんでした。

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下流は水溜まりがあるものの涸れた状態でしたが、上流は水量が
豊かです。




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カワガラスのシルエットを発見!暗いので思うように撮れません。




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餌捕りに夢中の様子です。その後カワガラスを数ヵ所で見かけましたが
距離が近いので直ぐに気づかれ、ことごとく逃げられました。




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忙しそうに上流へ向かって行くキセキレイです。




森林から多くの囀りが聴こえたものの鳥の姿はなく、蝶を見かけました。

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クロアゲハ♀




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シャッターを切った途端に逃げられました。飛翔すると表翅は橙と黒
のヒョウ柄です。森林の林縁部を敏速に飛翔するクモガタヒョウモン♂
(雲形豹紋・中型)でした。




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葉桜の中、初夏のウグイスが流麗に囀っています。




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渓谷沿いは囀りの競演で、サンコウチョウの歌声も聴いたものの
出合えませんでした。



               ***



宮川渓谷で出会ったバーダーさんから営巣のハヤブサ情報を頂き、帰り
に塩谷町(栃木県塩谷郡)に寄ってみました。

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移動中、畑でキジの雄叫びやホロ打ちを見かけました。




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初夏の風にそよぐ青々した稲が涼やかです。車窓に次々映る水田を
見ていると、瑞穂の国であることをつくづく実感します。



                *



鬼怒川沿岸に聳え立つ60m程の大岩にハヤブサの巣があります。

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初見のハヤブサの雛は白い産毛が抜け始めていました。
お腹を空かしているのか、元気にピューピュー鳴いています。




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巣の外に糞をした際、産毛の下の黒い羽が見えました。




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雛は孵化してから35~42日で巣立つそうですが、早いうちから
翼を広げて羽ばたきの仕草を見せました。




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親鳥は雛の給餌を済ませ、再び狩りを目指して巣から出て行きます。




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空中で糞をする親鳥。




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戻って来た親鳥ですが、狩りは簡単ではなさそうです。




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巣には行かずに・・




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大岩の天辺で一休みでしょうか。




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夕方、止まり木で長々と休憩中の親鳥を見かけました。雛は一羽しか
確認出来ませんでしたが食欲旺盛な子どもへの給餌は大変です。




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羽繕いを始めました。

                *


栃木県民の森は都内の自宅から約150kmでこれまでの遠征地として
最も遠い距離でした。探索中に多くの方々と一期一会の出会いがあり
有難いことに貴重な情報を頂きました。


最後までご覧下さり有り難うございました。

新緑の柳沢峠

2018.05.18.Fri
2018年5月15日

都内から青梅街道の最高地点、柳沢峠(山梨県甲州市・標高1,472m)
到着時(6:00)の気温は9度で、日中は27度まで上がりました。

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新緑の峠に映える鮮やかな山つつじが目を惹きます。




目的のコマドリのスポットを探索したものの、姿を探し出すのは容易で
はありません。日本三鳴鳥(ウグイス、オオルリ、コマドリ)の一つと
される美声だけは何度か耳にしました。

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一時は諦め気味でしたが、林道を更に登って行くとカメラマンを発見!
ようやく夏鳥のコマドリ♂と逢えました。初見初撮です。




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水しぶきを浴びるコマドリ♀。




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林道を下る途中、ヒガラのペアが営巣の巣材を探していました。




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繁殖期のヒガラは落葉を掻き分けて羽毛を集めている様子です。



               ***



コマドリが高頻度で現れるというスポットでは多くのカメラマンが待ち
構えていました。本命は外れたようですがソウシチョウ、ゴジュウカラ
アカハラそしてクロジが姿を見せてくれました。

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ソウシチョウ(相思鳥)




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飼い鳥が野生化した外来種だそうです。




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樹の幹を縦に下がりながら姿を見せるゴジュウカラ(五十雀)。




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繁殖のために飛来した夏鳥のアカハラ(赤腹)。




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高山で繁殖すると言う黒い体色のクロジ(黒鵐)、初見初撮です。



               ***



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四方八方の囀りに耳を澄まし、若葉の輝きと薄い花びらの山つつじの
色彩を目にしながらの探索は疲れを知りません。




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顔が黒い夏羽のアオジ♂を林道で見かけました。




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ゲートに近い水場にも姿を見せています。




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水場では夏鳥のキビタキ♂も登場です。




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最後にコルリを撮ろうと居合わせた誰しもが忍耐深く待ち続けました。

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午後1時半過ぎ、ようやく夏鳥のコルリ登場です!水場に降り注ぐ午後
の日射しが強くて思うように撮れませんでした。




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柳沢峠では繁殖期を迎えた山野の鳥♂たちが縄張りを主張して賑やかに
囀っています。そして南の国から繁殖のために日本に渡って来たコルリ
コマドリ、アカハラ、キビタキ等の夏鳥が元気な姿を見せてくれました。


                *


探鳥の8時間はアッと言う間に過ぎ、柳沢峠を後にしたのは午後2時頃
です。つづいて西湖野鳥の森公園(山梨県富士河口湖)方面へドライブ
して帰途に就きましたが、走行距離は更新の327kmでした。

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初夏の富士山



最後までご覧下さり有り難うございました。

田植え時

2018.05.12.Sat
2018年5月10日

夫の郷里へ向かう道すがら今季も長須賀(千葉県木更津市)の蓮田
に立ち寄りました。
天気予報が外れ、曇り空と一時的な土砂降り、そして雨後の晴れ間
という天候不順の一日でした。

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長須賀の蓮田はセイタカシギの繁殖地ですが、昨年は珍鳥のソリハシ
セイタカシギ(反嘴丈高鷸)が飛来して私共も駆けつけました。
先月は珍鳥のアカツクシガモ(赤筑紫鴨)が2日間姿を見せたと地元
の方からお聞きしました。




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今季のセイタカシギは個体数が多く、蓮田の数ヶ所で抱卵中です。




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この番は巣材を咥えていますが巣の補修のようでした。雨が続くと
営巣は大変なのではないでしょうか。




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背後にある巣に戻った足元には4個ほどの卵が見えます。




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何か捕食したようです。抱卵は雌雄交代ですが、身体が空くと食事に
精を出していました。





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セイタカシギと同じ蓮田にストレッチ中のバンも見かけました。




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蓮田の周りには葦が茂り、オオヨシキリの囀りが非常に賑やかです。




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ヒバリの声はかき消されそうです。




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水路にはイソシギが姿を見せましたが、こちらに気付きながらも
逃げようとはしませんでした。



             ***



夫の郷里では近年キジをよく見かけるようになりました。
ここ数年で急に増えたようです。

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都会に暮らしていると、野草の花畑に佇むキジに出合っただけでも
嬉しくなり、癒されます。




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野薊にはイチモンジセセリが吸蜜に訪れました。今季初見です。




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距離はかなり離れていますが、キジのホロ打ちに目が止まりました。




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これまで何度か見たもののシャッターチャンスがなく、今度こそと期待
しながら待つことにしました。




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この日は待った甲斐があり、どうにか初撮りが叶いました。




都内ではあまり見かけなくなったツバメですが郊外では目にします。
田舎ではこの時季、田んぼの隅の泥を運ぶ姿をよく見かけます。

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親ツバメの視線の先に子ツバメがいました。




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今季、巣立った一番子でしょうか。


長須賀の蓮田と隣り合わせのヨシ原は広くはありませんが、セイタカ
シギとオオヨシキリが高密度で繁殖していることに驚きます。こらか
ら3週間もすれば雛が見られるので、また逢いに寄りたいと思います。



最後までご覧下さり有り難うございました。