「皇居東御苑」

2014.09.17.Wed
2014年9月17日

皇居東御苑には、歴史に触れられるスポットが何か所もあります。
今回は平川門、松の廊下跡、天守台を散歩したいと思います。

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平川門は江戸城の裏門で大奥女中の通用門でしたが、不浄門とも言われ
城内の罪人や遺体がここから出されました。

世に言う「絵島生島事件」では絵島が芝居見物をして門限に遅れたこと
により処罰を受け、罪人として不浄門から追放されたのでした。
事件の真相は大奥の権力争いにあり、絵島は大奥大改革の矢面に立たさ
れた犠牲者とされています。

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東御苑から見た渡櫓門(第一の門)
平川門は城門形式が残る唯一の門で、次に高麗門(第二の門)更に木橋が
あります。



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渡櫓門の隣にある小さな不浄門



霜真白絵島出されし不浄門      コウコ

これは以前詠んだ拙句ですが「俳句研究」(俳句雑誌・富士見書房)
に掲載された際に、俳人の倉橋羊村先生が書かれた文章があります
のでご紹介いたします。

大奥女中絵島の不祥事が露見して、江戸城の不浄門から、ひそかに追放
される場面だ。「霜真白」が﨟たけた美女の白く面伏せた緊張の表情を、
暗示する。闇夜ながら、いちめんに霜も降りていただろう。人眼を憚る
処置の気配もうかがわれる。



               ☆


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平川門にいた愁い顔の野良猫
絵島の愛猫もこんな感じだったかも・・・



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ハギノハナ


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ヌスビトハギ


               ***



もう一人、不浄門から城外に」出されたのは、殿中で刃傷沙汰を起こした
浅野内匠頭でした。

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松の廊下跡

緑陰や ひっそり松の廊下跡      コウコ



石碑がなければ分からない木立の下に「忠臣蔵」発祥の地がありました。
殿中での刃傷はご法度であり、上野介は軽傷でしたが、浅野内匠頭は
その日のうちに切腹となりました。


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ヤブショウガ

  
               ***


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旧江戸城の天守台



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石垣を見上げた先は、かつて天守閣が聳え立っていました。
国会議事堂の高さがあったと言われています。



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現在は芝生の広場になっている本丸の跡。

丸の内のビル群の辺りは、むかし江戸湾の海が一望できたことでしょう。
江戸城をラウンドマークにした渡り鳥たちは、日本で越冬するために
この秋にも、はるばる北国からやって来ます。東御苑とお濠の冬鳥を
是非見たいものです。

石垣の天守閣跡 鳥渡る      コウコ



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メヒシバとエノコログサ(猫じゃらし)


晩学の一眼レフや 秋日和      コウコ


ご覧下さり有難うございました。
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コメント

2014-09-22.Mon 21:55
ーArianeさんー

こんばんは。
浅野家についてはお詳しいArianeさんに、不確かなご返事をして、
驚かれたのではないでしょうか。申し訳なく思っております。

ウィキペディアは無論ご存じと思いますが・・・インターネット
の百科事典がある事に気が付き、回答を得ることが出来ました。

Arianeさんは既にご存じでいらっしゃる事と思いますが、訂正の
意味をこめて記述したいと思いますので、ご了承下さいませ。

ウィキペディア(フリー百科辞典)によると、浅野公は網駕籠に
乗せられて不浄門より江戸城を出て、芝愛宕下にある田村邸へと
送られました。
浅野公の処分は護送中に江戸城で決定し、即日切腹と赤穂浅野家
五万石の取り潰しを即決したとありました。
詳しい経緯も書かれてありますが、私などは知識としてこの辺で
精一杯でした。
今回は勉強させて頂き、Arianeさんには感謝致しております。


URL|コウコ #-[ 編集]

2014-09-20.Sat 22:21
ーWAILD BOOKERSさんー

今晩は、コメント有難うございます。
WAILD BOOKERSさんの神社のお写真は素敵でした。
お城もお好きなのですね。是非いつか拝見させて下さい。

ススキや猫じゃらしの逆光の景色に感動して、シャッターを切りました。
松の廊下跡の石碑を背景ボケした写真ですが、褒めて頂き有難う
ございます。
(もう1枚は石碑が読みにくいと思い説明として添えましたが
それが、いいのかどうか迷いました。)
URL|コウコ #-[ 編集]

2014-09-19.Fri 23:55
コウコさん、こんばんは。

歴史ある建物、そして実際にあった事柄を聞くと、心にグッとくるものがあります。
いつからか、城なども見るのが好きになりました。
ススキや猫じゃらし、逆光で綺麗ですね~。
松の廊下跡の写真……あえて石碑を背景ボケにしたのも素敵です。
URL|WILD BOOKERS #-[ 編集]

2014-09-19.Fri 20:58
ーハロゲンさんー

今晩は、コメント有難うございます。
野鳥専門のハロゲンさんが、里山散歩で鳥を撮る傍ら、季節の野草
も紹介して下さるので、ヌスビトハギを知ったばかりでした。
名前の由来は果実が足裏の足跡に似ているとか、今度は果実を見て
みたいと思います。

江戸城は正に歴史の宝庫ですね。それに野鳥や植物に関しても
知りたいことが沢山あって興味深いです。
URL|コウコ #-[ 編集]

皇居東御苑

2014-09-19.Fri 17:41
コウコさん、今晩は
皇居というと私はまだまともに行ったことがありません (ノд`)。
仕事では東西線の竹橋付近をうろうろしたことがありますが…。
皇居にも、ハギ、ズスビトハギ、メヒシバ、エノコログサなどの野草が生えていますね。
江戸城は、歴史の宝庫で興味深い事柄が沢山ありますね。
URL|ハロゲンくん #-[ 編集]

2014-09-19.Fri 13:20
ーArianeさんー

追伸:先ほどの返信に、間違いがありましたので訂正致します。
浅野公は城中で切腹したのではなく、唐丸駕籠で不浄門を出された
ようです。手元に確実な資料がないので、再度調べたいと思います。

以前聞かされたことをそのまま書きましたが、情報の出どころの
確実性が大切だと反省しました。
URL|コウコ #-[ 編集]

2014-09-19.Fri 12:04
ーArianeさんー

こんにちは、コメント有難うございます。
ご主人の先祖が赤穂浪士の一人で、不思議な経験をなされたのですね。
毛利庭園はお預けになった浪士の中の、数人が切腹した終焉の地でした。
浅野公は即日切腹に果て、不浄門からご遺体が運び出されました。
浅野公の無念はいかばかりか・・・その後の展開に推し量ることが
出来ますが、人の魂は計り知れないものがありますね。

俳句ですが、大病をして仕事を離れてから始めました。その後、母の
介護で中断しましたが、今は句友と交流したり活動することもなく
独りで句作しています。そのため進歩がありませんが、継続させる
ために投稿は続けるようにしています。

カメラを始めてから、野の草花が好きになりました。
URL|コウコ #-[ 編集]

2014-09-19.Fri 11:29
ーぱふぱふさんー

江戸の古地図を持って、ぱふぱふさんも歩かれたのですね。
ひと時のタイムトリップに、私は病みつきになったことが
ありました。

俳句研究に掲載の記事と俳句を褒めて頂き有難うございます。
倉橋羊村先生の文章は、何を書かれても心を惹きつけられます。
拙句に賜った文章は私の宝物となりました。

時代物のブームは現代人の心が求めているのでしょうね。
乾いた心に泉が湧く思いがあります。
URL|コウコ #-[ 編集]

2014-09-19.Fri 00:13
コウコさん、こんばんは^^
いつの間にか秋の草花の美しい季節になりましたね。
陽光に輝くススキが綺麗ですね。

コウコさんの句は、俳句雑誌にも掲載されているんですね。
俳句を詠まれるようになって、長いのでしょうか。
私は俳句の事は分かりませんが、解説の文章を読ませて頂いて、奥が深いものだなぁと思いました。

松の廊下跡は、今は随分目立たない所にあるのですね。
主人の先祖が、赤穂浪士の一人なのですが、主人は前に不思議な経験をしたことがあるそうです。
六本木で友人と散歩をしていたら、四十七士の内の何人かが切腹をしたという石碑が当時の毛利庭園にあり、それを眺めた後、当てもなくぶらぶらと散歩を続けていたら、いつの間にか泉岳寺の門前に着き、参拝した後バスに乗って銀座方面に向かう途中、停車したバスからふと横を見ると、そこにも浅野家由来の碑が立っていたというのです。
不思議な巡り合わせもあるものだと思いつつ帰宅すると、その日が奇しくも浅野公が殿中で刃傷に及んだ日だったそうです。

浅野公はどんな想いで不浄門から出たのだろうと思いながら、お写真を拝見致しました。
URL|Ariane #EW/CXf8k[ 編集]

2014-09-18.Thu 14:14
以前に江戸の古地図を持って、現在の街を歩く番組があったのですが・・
真似して歩いてみたことがありますが~
江戸時代の古い地名や石碑その他が残されていて
歩いていても楽しかったですね・・

俳句研究・・の記事と句
すてきですね~

最近また古い時代を訪ね歩くのが
密かなブームになってきてますね
古地図を読み解くなんて本も出ていたり・・
時代考証する・・歩き旅など楽しいかもね
URL|ぱふぱふ #-[ 編集]

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