鹿野山の句碑

2016.09.04.Sun

  2016年9月4日

カメラを始めてようやく撮れたハンミョウです。人が近づくと前へ
飛び、近づくとまた飛ぶという素振りから、道おしえといいます。

DSC_0492s.jpg

緑色の金属光沢があり、ビロードの凝った翅模様と脚が美しい昆虫です。
(斑猫・体長20mm)




DSCN4476s.jpg

鹿野山を下りる途中、芭蕉句碑への矢印が目に入りました。
矢印に従い脇道を1kmほど入って行きます。




DSCN4496s.jpg


芭蕉句碑は何処?と周囲を見渡して歩いていると、なんと道おしえが
先陣を切っているではありませんか。


DSC_0465s.jpg

句碑を探すことより、暫くはハンミョウに夢中になっていました。




DSC_0578s.jpg

カラフルな体色に加え、食肉獣に似た鋭い牙があります。


                *


ハンミョウを撮り終え、ふと振り返ると芭蕉句碑の立て札がありま
した。しかし肝心な句碑は竹林の周囲がネットで張られ、見ること
が出来ません。

DSC_0550s.jpg

立て札の説明では鹿野山付近に芭蕉句碑が7基あり、芭蕉の系列を引く
地元の俳諧社中が芭蕉に習い、向上を願って建立したそうです。

   枯れ芝やまた陽炎の一二寸    芭蕉

「笈の小文」には「枯芝やや々かけろふの一二寸」とあります。
「加藤楸邨 芭蕉全句 ㊥」によると「芝はまだ枯れて冬の姿のままで
あるがその上にすでに陽炎がちらちらもえはじめて、ようやく春の気配
が動き出していることよ」とあり、当時この句のような自然の生かし方
は新鮮な句風であったそうです。

近年は君津でも狸が増え、農地を荒らす被害が出ています。ここでも狸
が竹の子を食い荒らすのでネットを張ったのかもしれません。

                *

竹林に入れなかった代わりに珍しい光景を目にすることが出来ました。

DSCN4480s.jpg

日射しが傾きかけた時、多くの蜘蛛の巣が現れました。




DSC_0553s.jpg




DSC_0558s.jpg


7色に輝く囲の中で獲物を待ちつづける蜘蛛です。


DSC_0522s.jpg



               ***



鹿野山には芭蕉句碑の他、神野寺境内にも多くの俳人の句碑があります。

DSCN4421s.jpg




DSCN4417s.jpg

この庭は中央の立て札の説明によろと「江戸城の庭を模して築庭されて
おり樹齢、数百年をこえる植林が歴史を感じさせます(江戸時代)」と
ありました。




DSC_0358s.jpg

庭の正面中央には高浜虚子の歯塚があり、句が刻まれていました。

   明易や花鳥諷詠南無阿弥陀   虚子


DSC_0355s.jpg 

「明易」は短い夏の夜です。
「花鳥諷詠」は人間の営みを含めた森羅万象を詠むことだそうです。
人生もまた明け易く、花鳥諷詠南無阿弥陀のフレーズには祈りを感じ
ました。立て札には神野寺で詠まれたとあり、名句の現場に立つこと
ができて感動も一入でした。




          DSCN4501s.jpg



最後までご覧下さり有り難うございました。

スポンサーサイト

トラックバック