岡崎利雄先生著作 「パステル画の技法」

2013.01.27.Sun
2013年1月27日

一輪の冬ばら咲きぬ詩のごとく     コウコ


「パステル画の技法」の第1版は昭和56年(1981年)でした。
岡崎利雄先生は鬼籍に入られましたが、著書は今もインターネット
で購入することが出来ます。

DSCN0340 (480x640)

出版記念パーティーは銀座2丁目のレストラン「オリンピック」の
2階で開催され、関係者や嘗ての教え子たちが遠方から駆け付
けました。
DSCN0406 (480x640)
雪の永平寺 鳥の子紙 堂の金色の紋と太い杉の木立との
コントラストは印象的であった。
黒色を中心にした塗りこみで表現   「パステル画の技法」より


DSCN0413 (640x480)
三陸海岸船越港 和紙 下塗りは余りしていない。
軽いタッチで海面を描く。  「パステル画の技法」より


DSCN0446 (640x480)
甲斐路 和紙 山形県から見た富士を右に配し、
走る雲の投影の面白さを表わしたかった。「パステル画の技法」より


来賓のご挨拶では、
出版社の雄山閣の編集長が「パステル画の技法もさることながら、
この本は絵の心を説き、この種の出版物では傑作の出来栄え」と
賞讃されました。

DSCN0421 (480x640)
パンジー タッチ紙 主題は左側の黄色いパンジー。光を底辺に集め、
右の白っぽいパンジーは黄茶系で処理、他は暗紫色のハーモニーとする。
「パステル画の技法」より


DSCN0417 (480x640)
山百合 タッチ紙 壺を直截的に描くことにより山百合の可憐さと軽快な
リズム感が表れるようにした。壺は6対4の割で黒色を使った。
「パステル画の技法」より


岡崎先生主宰の「サロン・ド・パステル」の展覧会は毎年銀座4丁目
の「ゆふきや画廊」で開催しました。
画廊のご主人は銀座に住まわれて60年になり、結城紬の店を画廊
に解放されたそうです。絵のことは全く分からないので、理解し難い
展覧会はお断りして具象画専門の画廊に決めたそうです。
誰にでもお貸しするのではなく、人柄をご覧になられるとか。
「ゆふきや画廊」に行けば、絵や書に出会い爽やかな気分になれる
と感じて貰らえたら、と仰いました。


岡崎利雄先生の年賀状には毎年、雪景色の絵が添えられていました。
DSCN0440 (640x480)

DSCN0401 (640x480)

DSCN0389 (480x640)

嘗ての教え子たちや、パステル画を続けている方々にとって
はクラス会のようでした。
岡崎先生には、皆の結婚式にお越し頂いております。
絵の他にも、先生のお人柄に接して多くのことを学ばせて頂きました。


              ***

パーティー会場の「オリンピック」は、現在「ティファニー銀座本店」
に様変わりし、「ゆふきや画廊」も見当たりません。
出版記念パーティーから、32年が経っていました。

パステル画を楽しんだのは20代で、社会に出て初めての趣味でした。
日常や職場の他に、おもしろい世界があることを知りました。

むかし描いたパステル画が残っていました。
引っ越しの際、トイレの壁から壁へと自動的に移動した1枚です。

DSCN0153 (480x640)


              ***

岡崎利雄(おかざきとしお)
大正3年 東京赤坂に生る。
黒田清輝を生んだ赤坂小学校を経て、慶応義塾大学に学ぶ。
新興、行動、両研究所で日本画、洋画基礎を修む。光風会、
新構造社展に連続出品。会員、審査員を経験す。西武、京
王百貨店の美術講座、高校講師を経る。
日本美術家連盟会員
現代パステル作家協会会員
サロン・ド・パステル及びパステルアカデミーを主宰。


スポンサーサイト

コメント

管理人のみ閲覧できます

2017-03-28.Tue 13:01
このコメントは管理人のみ閲覧できます
| #[ 編集]

岡崎先生の思いで

2016-12-12.Mon 03:38
岡崎先生と、最後にお会いしてからもう気が付くと30年近く経つような(正確な日時は失念しました)。かつて小学生のころは、岡崎先生が主催されていた、東京の大田区の絵画教室に通っていました。夏には親子合宿にも参加しました。中学生になってからは、上野御徒町の教室で油絵を習いました。たしか、もうひとりお弟子の若い先生が助手をしていて、秋山先生だったかな?お世話になりました。そんな私も、高校、大学に進んだ頃は絵の世界から遠ざかって、それから何年かして御徒町に久しぶりに訪ねたのが最後になったような。あれはいつだったかなぁ?きょう、ふと思い出して岡崎先生の情報を検索して、貴ブログに行きつきました。先生の主催する展覧会(?)にも、何度かお邪魔した記憶があります。新聞紙に描いた作品を笑いながら見せてくれたのを(遊び心の豊富な方だった)、かすかに覚えています。いつだったか、絵の事なんかまるで知らない祖父がかっこつけて岡崎先生の作品を2点ばかし購入しました。その祖父も10年前に亡くなり、先生の作品は今は拙宅のクローゼットの奥に(大切に)しまい込んでおります。貴ブログの記事を拝読し、昔日の思い出がこみ上げ、じーんとした夜を迎えています。
URL|小金昭 #UhN.2XXY[ 編集]

コメントの投稿

トラックバック