やさしくね やさしくね やさしいことはつよいのよ まり子

2012.12.11.Tue
2012年12月11日

この庭の長老の蟇穴に入る     コウコ
          (ひき  冬眠に入りました)

青山通りから見える明治神宮外苑の銀杏並木は落葉となり、
歩道は一面、黄色の絨毯に覆われていました。
12月9日(日曜日)のことです。

その青山通りの「ITOCHU AOYAMA ART SQUARE」で
「ねむの木のこどもたちとまり子展」  (10/26 ~ 12/25)
~ねむの木学園創立45年を祝して~ が開催されています。

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ハンディキャップを持つ子どもたちの美術展です。

どの子も、感性あふれる個性的な絵で、
純度の高い美しい色彩に驚きました。
純粋に感じたことをそのまま表現できることの素晴らしさ。
人が最後に辿り着く究極のところを
彼らは最初から持ち合わせているかのようです。
奇跡のようであり、本物を観た思いでした。

まり子氏のガラス作品の抽象画やペンダントの色合いが美しく、
その透明感は氏そのものでした。

              ♪♪♪

一通り観終わったところで、なんと、ねむの木学園の
宮城まり子先生(車椅子)と生徒さん達が到着されました。

先生と、絵を描いた生徒さんがいらしたことで、
会場の雰囲気が一変しました。
しかもこれから、生徒さん達(男子5人、女子1人)の
ミニコンサートが始まるとのことでした。

6人はお揃いの上着です。
藍色を基調にしたパッチワークに赤が配色され、
若々しく素敵なデザインです。

               ♪
最初の歌は、
宮城まり子作詞作曲 ねむの木の詩 <テントウ虫>
澄み透ったコーラスが会場をつつみました。

コーラスの途中「ちょっと気になるの」とおっしゃり、
まり子先生が歌唱指導をなさいました。
それは学園のコーラスの授業を垣間見るようです。
何度か繰り返すうちに、歌詞とメロディーをなんとなく覚えて
しまい、心の中で一緒に口ずさんでいたのでした。

テントウ虫 テントウ虫 テントウ虫
ぼくの好きな テントウ虫

テントウ虫 テントウ虫 テントウ虫
ぼくの大事な テントウ虫
テントウ虫 テントウ虫 テントウ虫
ぼくの見つけた テントウ虫

ある日 ある朝 雨の日に
ぼくのテントウ虫 死んじゃった
ぼくの心も知らないで
ぼくの悲しみ知らないで
テントウ虫 テントウ虫 なぜ死んだ (つづく)

「約束」(宮城まり子著 東京新聞出版部)に次の文章があります。

 病気がひどくなった頃、淳之介さんが私に言いました。
 「まりちゃん、君のつくった歌の中でぼくはこの歌が
 一番好きだよ」うれしかったけど、死が近づいている・・・。
 歌詞の中の悲しさにゆきあたり、ドキッとしました。

               ♪
2曲目はモーツアルトのトルコ行進曲で、「鳥になった瞳」
まり子先生は「鳥の瞳になったらどこへでも飛んでゆけます」と。

ダバ.ダバ.ダ ダバ.ダバ.ダ・・・の出だしが楽しく、
<人は遠い昔 鳥かもしれないね>のフレーズでは
みな両手を翼にして羽ばたきました。

ふと、俳人の折笠美秋の俳句がよぎりました。
  透明な羽と心と上昇気流
  ひかり野へ君なら蝶に乗れるだろう

               ♪
3曲目は「きかせて ほしい」
学園に声の出ない子がいて、毎日稽古をしても
効果が出なかったそうです。
諦めかけていた頃に、波がくり返せくり返せと言っている
ように思えて、この歌を作ったのだそうです。
コーラスは全5曲でした。

               ♪
そして圧巻はマイケル・ジャクソンのCDに合わせての
ダンスで「ビリー・ジーン」と他1曲。
上着を脱ぎ黒一色になりました。肢体が不自由なことなど
忘れてしまったほど見事なパフォーマンスでした。

ダンスは最初、身体の訓練として授業に採り入れたそうです。
ひたすら努力した末の結果だったのでした。

              ♪♪♪

彼らの渾身のミニコンサートは約1時間、
何時の間にか大勢の人垣が出来ていました。

純粋な魂にふれて、目頭が熱くなりました。
涙、涙の方もいらっしゃいます。

この日、ここに居合わせて幸運でした。

              ♪♪♪


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吉行淳之介略歴 岡山市生まれ。作家エイスケ・あぐりの長男。
実妹和子は女優、理恵は詩人・作家。
1957年宮城まり子と知りあい、1960年同居。
「驟雨」で芥川賞受賞、「夕暮まで」で野間文芸賞受賞、
「暗室」で谷崎潤一郎賞受賞、「鞄の中身」で読売文学賞受賞。
1994年7月26日死去、享年70歳。



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コメント

Re: タイトルなし

2013-01-04.Fri 17:02
コメント有難うございました。
ねむの木学園にもご訪問なされていたのですね。
学園のことは何となく知っていた程度でしたから、彼等には本当にびっくり致しました。何時かねむの木村に伺えたらと思います。
ブログ何時も楽しく拝見させて頂いております。
ご返事が年を越してしまいしたが、今後とも宜しくお願い致します。


> はじめまして。
> 行かれたのですね。私は最終日でした。
> 素敵なコンサートの様子が、とてもよく伝わって来ます。あの会場とまり子さん、子どもたちの姿を想像しました。
URL|コウコ #-[ 編集]

2012-12-28.Fri 22:14
はじめまして。
行かれたのですね。私は最終日でした。
素敵なコンサートの様子が、とてもよく伝わって来ます。あの会場とまり子さん、子どもたちの姿を想像しました。
URL|じんこ #-[ 編集]

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