Amor, Mon Amour, My Love

2012.11.17.Sat
2012年11月17日

 坂本紀男 テノール 東日本大震災チャリティーコンサート
                 (11月16日 銀座ヤマハホール)
 今年も夫婦で聴きに伺いました。
 坂本紀男氏は夫の恩師霧島昇先生のご子息で、東京音楽大学
 同大学院声楽科の客員教授であり付属幼稚園の園長もされています。

 大人のコンサートで、あちこちに園児がいる光景は初めてでした。
 「ゆりかご」 (詩・曲 平井康三郎)は園児らのために歌われ
 「みな静かだね、えらいね」と彼らを褒めていらっしゃいました。
 本当に終始静かで、音楽を聴く態度が備わっている
 音大付属幼稚園の子供たちには、感心いたしました。


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 「小さな空」 詩・曲 武満徹    編曲 広瀬宣行

 1) 青空をみたら 綿のような雲が 悲しみをのせて 飛んでいった
    いたずらが過ぎて 叱られて泣いた こどもの頃を 憶いだした

 2) 夕空みたら 教会の窓の ステンドグラスが 真赤に燃えていた
    いたずらが過ぎて 叱られて泣いた こどもの頃を 憶いだした

 3) 夜空をみたら 小さな星が 涙のように 光っていた
    いたづらが過ぎて 叱られて泣いた こどもの頃を 憶いだした

 現代音楽の巨匠で、難解という先入観が消え去り、
 穏やかな優しい作曲家の人柄は、テノール歌手の坂本紀男氏に
 重なりました。

 
 「明日ハ晴レカナ 曇リカナ」 詩・曲 武満徹

    昨日ノ悲シミ 今日ノ涙 明日ハ晴レカナ 曇リカナ
    昨日ノ苦シミ 今日ノ悩ミ 明日ハ晴レカナ 曇リカナ

 黒澤明監督の「乱」のバックミュージックを作曲した際のこと
 ロケーションでは雨が降ると1週間も撮影がストップする
 ことがあるそうです。監督もスタッフも
 「明日は晴れかな、曇りかな」と同じ気持になり、
 黒澤監督の主題歌になったそうです。
 また、もう一つの意味として、
 監督は気性の激しい方で、穏やかな時は人当たりが良く、
 厳しい時は雷が落ちたかのようで・・・、ドキドキするスタッフを傍らで
 見て作ったそうです。「明日は機嫌がいいかな」と。

 
 第一部は日本の歌曲でしたが、二部の後半からご子息の坂本紀仁氏
 (Drums)が登場して華やかなステージになりました。

 結婚式で流されるイタリア歌曲に有名なマルティーニの
 「愛の歓び」があります。
 坂本紀男氏も所望され、歌われたことがあったそうです。
 実を云うと場違いの悲劇的な愛の歓びで「なんで私をおいて、
 他の男と結婚してしまったのか・・・」と。
 坂本氏はそのカップルのことを、今もって心配なさっておりました。


 「愛の歓び」の後に歌われた
 「Amor, Mon amour, My Love」 (アモール、モナムール、マイ・ラブ)
 私の恋人が伊、仏、英 と重なる目出度い歌です。
 そのカンツオーネを日本語で歌って下さいました。
 これも結婚式で歌われたそうですが、
 こちらの皆さんはお幸せだそうです。
 
 
 プログラムの最後は「Volare」 (ヴォラーレ)
 キリンビールのCMでお馴染みの曲でした。
 

 ユーモアに溢れた興味深いお話を交えながら、美しいテノールの
 歌声(全16曲)を堪能させて頂き、ありがとうございました。
 心豊かなひと時を過ごすことが出来ました。
 
 ご子息の坂本紀仁氏のドラムにも感銘いたしました。風のように
 そしてりズムカルに、歌とピアノ(広瀬宣行氏)
 ドラムが調和し、心地よく聴かせて頂きました。
 
 霧島昇先生のお嬢様たちにもお会いし、ご長女の方の
 隣の席で、のぶさんも思い出話を懐かしんでいました。 

 


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