葛西臨海・海浜公園 8月下旬
2019.08.27.Tue
2019年8月25日
シギチドリの秋の渡りを観ようと久々に、先ず葛西海浜公園へ向かい
ました。

コサギとダイサギの彼方は、立ち入り禁止になっている自然保護区の
東なぎさです。

カワウとウミネコの大群が見えます。

手前に見えるのはオオセグロカモメでしょうか。(留鳥/冬鳥)

左にウミネコがやって来ました。

オオセグロカモメは交互によく飛び回っています。


証拠写真にもなりませんが、識別出来ない距離に1羽の嘴
の長い旅鳥を見つけました。ダイシャクシギでしょうか。
*
東西なぎさ間水路ではソリハシシギとキアシシギを観察しました。

ソリハシシギは嘴が長く反り上がり、足は短く橙黄色です。(旅鳥)

休息中のソリハシシギは20羽以上で、思い思いにストレッチや
羽繕い、そして熟睡する個体もいました。


採餌中のキアシシギが、ソリハシシギの傍を通りがかりました。
似た者同士で短めの足です。黄色のキアシシギの足は、橙黄色
のソリハシシギより少し長めです。

数羽のキアシシギはカニを捕まえて食べています。(旅鳥)
西なぎさの海水浴体験は今日が最終日です。

遊泳区域はロープで仕切られ、その先には2羽のカンムリ
カイツブリが泳いでいます。越夏している個体で西なぎさ
ではよく見かけます。
***
次に葛西渚橋を渡って葛西臨海公園へ移動します。

下の池の擬岩の観察窓を覗くと3羽のコチドリが餌を探して
いました。(夏鳥)

コチドリとコサギ。

コチドリはコサギ、ダイサギ、アオサギの合間を縫って
の採餌で、接近すると羽搏いて譲らざるを得ません。
*
下の池の水門で、カワセミがボラの稚魚を狙っています。


成鳥の雌です。

警戒して時々空を仰いでいました。

やがてコサギが来て次にダイサギが現れると、カワセミ嬢は
狩りを諦めて飛んで行ってしまいました。
移動した先は上の池の田んぼです。

ここの小さな池の水面を睨み、周囲を見渡していました。
カワセミ嬢がこの場を離れると、入れ替わりに幼鳥♂が2羽
やって来ました。

他所で生まれたようですが、行動を共にする兄弟でしょうか。

*
鳥見の最後に覗いた上の池では、カワセミ嬢を見かけること3回目。


葦に掴まって狩りに集中です。

漸く小魚を仕留めました。
上の池はダイサギ、コサギ、アオサギ、カイツブリ、そしてヨシ原で
涼むカルガモが目につきますが、暫く佇んでいると遠目にカイツブリ
の雛が泳ぎ回っています。

親離れした個体でしょうか。何番子なのでしょうか。
*
北半球から南へと、秋の渡りの途中に立ち寄った旅鳥のソリハシシギ
キアシシギ、ダイシャクシギ、冬鳥のオオセグロカモメ、越夏のカン
ムリカイツブリ等を観察しました。
最後までご覧下さり有難うござました。
シギチドリの秋の渡りを観ようと久々に、先ず葛西海浜公園へ向かい
ました。

コサギとダイサギの彼方は、立ち入り禁止になっている自然保護区の
東なぎさです。

カワウとウミネコの大群が見えます。

手前に見えるのはオオセグロカモメでしょうか。(留鳥/冬鳥)

左にウミネコがやって来ました。

オオセグロカモメは交互によく飛び回っています。


証拠写真にもなりませんが、識別出来ない距離に1羽の嘴
の長い旅鳥を見つけました。ダイシャクシギでしょうか。
*
東西なぎさ間水路ではソリハシシギとキアシシギを観察しました。

ソリハシシギは嘴が長く反り上がり、足は短く橙黄色です。(旅鳥)

休息中のソリハシシギは20羽以上で、思い思いにストレッチや
羽繕い、そして熟睡する個体もいました。


採餌中のキアシシギが、ソリハシシギの傍を通りがかりました。
似た者同士で短めの足です。黄色のキアシシギの足は、橙黄色
のソリハシシギより少し長めです。

数羽のキアシシギはカニを捕まえて食べています。(旅鳥)
西なぎさの海水浴体験は今日が最終日です。

遊泳区域はロープで仕切られ、その先には2羽のカンムリ
カイツブリが泳いでいます。越夏している個体で西なぎさ
ではよく見かけます。
***
次に葛西渚橋を渡って葛西臨海公園へ移動します。

下の池の擬岩の観察窓を覗くと3羽のコチドリが餌を探して
いました。(夏鳥)

コチドリとコサギ。

コチドリはコサギ、ダイサギ、アオサギの合間を縫って
の採餌で、接近すると羽搏いて譲らざるを得ません。
*
下の池の水門で、カワセミがボラの稚魚を狙っています。


成鳥の雌です。

警戒して時々空を仰いでいました。

やがてコサギが来て次にダイサギが現れると、カワセミ嬢は
狩りを諦めて飛んで行ってしまいました。
移動した先は上の池の田んぼです。

ここの小さな池の水面を睨み、周囲を見渡していました。
カワセミ嬢がこの場を離れると、入れ替わりに幼鳥♂が2羽
やって来ました。

他所で生まれたようですが、行動を共にする兄弟でしょうか。

*
鳥見の最後に覗いた上の池では、カワセミ嬢を見かけること3回目。


葦に掴まって狩りに集中です。

漸く小魚を仕留めました。
上の池はダイサギ、コサギ、アオサギ、カイツブリ、そしてヨシ原で
涼むカルガモが目につきますが、暫く佇んでいると遠目にカイツブリ
の雛が泳ぎ回っています。

親離れした個体でしょうか。何番子なのでしょうか。
*
北半球から南へと、秋の渡りの途中に立ち寄った旅鳥のソリハシシギ
キアシシギ、ダイシャクシギ、冬鳥のオオセグロカモメ、越夏のカン
ムリカイツブリ等を観察しました。
最後までご覧下さり有難うござました。
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谷津干潟 8月中旬
2019.08.20.Tue
2019年8月18日
冷房の効いた部屋に閉じこもっていると体が鈍ってしまうので、炎天へ
打って出る思いで谷津干潟(千葉県習志野市)へ鳥見に出かけました。

谷津干潟の干潮は1時間半遅れなので、見計らって午後2時半に到着。
秋の渡りのシギチドリはぼちぼちで、当てが外れる日もあるようです。
ちょっと残念でしたが、今日は馴染みの顔ぶれを観て来ました。

キアシシギは数羽ずつ、あちこちで見かけるようになりました。
口笛に似た一拍三連の鳴き声をよく耳にします。(旅鳥)

カニが豊富なので、容易に捕まえては食べています。


カイツブリは潜水を繰り返しながら、キアシシギの傍を通りました。

こちらの6羽のキアシシギは飛翔しながら舞い降りたので分かり
ましたが、かなり遠いです。

右の2番目が青い標識をつけています。判読は出来ませんが「C6」
と「J2」は8年連続で谷津干潟に飛来しているそうです。
青い標識のある個体は三角干潟で見つけました。
*

アオサギが次々と舞い降りて来ました。

こちらは、ゴカイ類を捕まえたアオサギの幼鳥です。

ウミネコは捕まえた獲物に逃げられてしまいました。

ウミネコ、ダイサギ、カルガモ。

干潟に降りるダイサギも次第に数を増しています。
*

干潟の真ん中に、何時の間にか数十羽の鷺が集まりました。

ダイサギとカワウが数十羽ずつで、コサギとアオサギが混じっています。



上げ潮に乗ってボラの大群が一気に入ってきたのでしょうか。潜水上手
なカワウが断然有利です。

谷津干潟は水路で東京湾とつながっています。潮の干満とともに海水が
干潟に出入りするそうです。ボラ、ハゼ、カレイ、スズキ、アカエイ等
を見かけます。
*
谷津干潟到着時は、蝉の合唱が大音量なので驚きました。やがて耳が
慣れ、気にならなくなりました。
透明な翅のミンミンゼミ。

茶色の翅のアブラゼミ。

*
今日はアオサギ、ダイサギ、コサギ、キアシシギ、ウミネコ、カルガモ
カイツブリ、カワウの8種類を観察しましたが、谷津干潟自然観察セン
ターの「本日のフィールドノート」では、他にオナガガモ、イソシギの
計10種類でした。シギチドリの渡りのピークは8月下旬頃でしょうか。
もう一度訪ねてみたいと思います。
最後までご覧下さり有難うございました。
冷房の効いた部屋に閉じこもっていると体が鈍ってしまうので、炎天へ
打って出る思いで谷津干潟(千葉県習志野市)へ鳥見に出かけました。

谷津干潟の干潮は1時間半遅れなので、見計らって午後2時半に到着。
秋の渡りのシギチドリはぼちぼちで、当てが外れる日もあるようです。
ちょっと残念でしたが、今日は馴染みの顔ぶれを観て来ました。

キアシシギは数羽ずつ、あちこちで見かけるようになりました。
口笛に似た一拍三連の鳴き声をよく耳にします。(旅鳥)

カニが豊富なので、容易に捕まえては食べています。


カイツブリは潜水を繰り返しながら、キアシシギの傍を通りました。

こちらの6羽のキアシシギは飛翔しながら舞い降りたので分かり
ましたが、かなり遠いです。

右の2番目が青い標識をつけています。判読は出来ませんが「C6」
と「J2」は8年連続で谷津干潟に飛来しているそうです。
青い標識のある個体は三角干潟で見つけました。
*

アオサギが次々と舞い降りて来ました。

こちらは、ゴカイ類を捕まえたアオサギの幼鳥です。

ウミネコは捕まえた獲物に逃げられてしまいました。

ウミネコ、ダイサギ、カルガモ。

干潟に降りるダイサギも次第に数を増しています。
*

干潟の真ん中に、何時の間にか数十羽の鷺が集まりました。

ダイサギとカワウが数十羽ずつで、コサギとアオサギが混じっています。



上げ潮に乗ってボラの大群が一気に入ってきたのでしょうか。潜水上手
なカワウが断然有利です。

谷津干潟は水路で東京湾とつながっています。潮の干満とともに海水が
干潟に出入りするそうです。ボラ、ハゼ、カレイ、スズキ、アカエイ等
を見かけます。
*
谷津干潟到着時は、蝉の合唱が大音量なので驚きました。やがて耳が
慣れ、気にならなくなりました。
透明な翅のミンミンゼミ。


茶色の翅のアブラゼミ。

*
今日はアオサギ、ダイサギ、コサギ、キアシシギ、ウミネコ、カルガモ
カイツブリ、カワウの8種類を観察しましたが、谷津干潟自然観察セン
ターの「本日のフィールドノート」では、他にオナガガモ、イソシギの
計10種類でした。シギチドリの渡りのピークは8月下旬頃でしょうか。
もう一度訪ねてみたいと思います。
最後までご覧下さり有難うございました。
ハス田の親子
2019.08.13.Tue
2019年8月10日
国道16号線を走行中、長須賀(千葉県木更津市)のハス田に
一時間余り立ち寄りました。
ハス田の花の見頃は過ぎましたが、所々白やピンクに彩られています。

この田んぼは手付かずなので、水鳥がよく舞い降りて来ました。
長須賀のハス田はセイタカシギの繁殖地として知られています。

セイタカシギ♀夏羽。(旅鳥/留鳥)
子育ては終えたようですが、まだ残っている家族がいます。

2羽の幼鳥が競って餌探しです。(動物食)



なかなか見つからなかったセイタカシギの雄(真ん中)は、やや離れ
て家族を見守っていました。

セイタカシギ(体長37cm)。 ダイサギ(体長90cm)。
*

バンの親子を見かけたのは蓮の葉の中で、しかも逆光で撮れません。
少々諦め気味で双眼鏡を覗いていると、距離はあるもののバンの家族
を見つけました。(夏鳥/留鳥)

左からバンの幼鳥、成鳥、雛。

幼鳥(右)。

2羽の雛。

もう一羽の雛は少し離れて餌を探していますが、こちらは親の後を
追い駆けて餌をねだっています。(雑食性)

漸く餌にありつけました。

この幼鳥は最初に孵った子でしょうか。2度目に孵った雛に餌を与え
ています。上の子が子育てに協力するシーンは初めて観ました。

羽繕い中のバンの親がお尻を向けました・・・パチリ。

他の水鳥に交じって休息するバン。
*
2羽の雛を連れて泳ぐカイツブリです。(留鳥/漂鳥)

親はかなりのスピードなので、雛は遅れまいと全力でついて行きます。

2羽の雛は離れたり追いついたりしていますが、親は我が子を突いて
追い払う素振りをしました。親離れの自立を促す行為でしょうか。

カイツブリ(左下)の小さなこと!

カイツブリ(体長26cm)。 セイタカシギ(脚の長さ25cm)。
*

白鷺のダイサギ、チュウサギ、コサギ、そしてアオサギ(蒼鷺)が
集まっています。

餌を捕らえたダイサギ。(肉食性)

飛ぶアオサギと、幼鳥のチュウサギ(夏鳥)。

アオサギの親子。

コチドリ(夏鳥)の親子が採餌に何度も現れました。

幼鳥のコチドリ。(動物食)
*
長須賀のハス田はセイタカシギの繁殖地ですが、バン、カイツブリ
カルガモも繁殖しています。他にチュウサギ、アオサギの親子も観
察出来ました。バンの幼鳥が雛に餌を与え、子育てに協力するシー
ンに感動しました。
最後までご覧下さり有難うございました。
国道16号線を走行中、長須賀(千葉県木更津市)のハス田に
一時間余り立ち寄りました。
ハス田の花の見頃は過ぎましたが、所々白やピンクに彩られています。

この田んぼは手付かずなので、水鳥がよく舞い降りて来ました。
長須賀のハス田はセイタカシギの繁殖地として知られています。

セイタカシギ♀夏羽。(旅鳥/留鳥)
子育ては終えたようですが、まだ残っている家族がいます。

2羽の幼鳥が競って餌探しです。(動物食)



なかなか見つからなかったセイタカシギの雄(真ん中)は、やや離れ
て家族を見守っていました。

セイタカシギ(体長37cm)。 ダイサギ(体長90cm)。
*

バンの親子を見かけたのは蓮の葉の中で、しかも逆光で撮れません。
少々諦め気味で双眼鏡を覗いていると、距離はあるもののバンの家族
を見つけました。(夏鳥/留鳥)

左からバンの幼鳥、成鳥、雛。

幼鳥(右)。

2羽の雛。

もう一羽の雛は少し離れて餌を探していますが、こちらは親の後を
追い駆けて餌をねだっています。(雑食性)

漸く餌にありつけました。

この幼鳥は最初に孵った子でしょうか。2度目に孵った雛に餌を与え
ています。上の子が子育てに協力するシーンは初めて観ました。

羽繕い中のバンの親がお尻を向けました・・・パチリ。

他の水鳥に交じって休息するバン。
*
2羽の雛を連れて泳ぐカイツブリです。(留鳥/漂鳥)

親はかなりのスピードなので、雛は遅れまいと全力でついて行きます。

2羽の雛は離れたり追いついたりしていますが、親は我が子を突いて
追い払う素振りをしました。親離れの自立を促す行為でしょうか。

カイツブリ(左下)の小さなこと!

カイツブリ(体長26cm)。 セイタカシギ(脚の長さ25cm)。
*

白鷺のダイサギ、チュウサギ、コサギ、そしてアオサギ(蒼鷺)が
集まっています。

餌を捕らえたダイサギ。(肉食性)

飛ぶアオサギと、幼鳥のチュウサギ(夏鳥)。

アオサギの親子。

コチドリ(夏鳥)の親子が採餌に何度も現れました。

幼鳥のコチドリ。(動物食)
*
長須賀のハス田はセイタカシギの繁殖地ですが、バン、カイツブリ
カルガモも繁殖しています。他にチュウサギ、アオサギの親子も観
察出来ました。バンの幼鳥が雛に餌を与え、子育てに協力するシー
ンに感動しました。
最後までご覧下さり有難うございました。
アオバズク&アオバト
2019.08.08.Thu
2019年8月6日
住宅街の小さな神社(神奈川県平塚市)にある古木のタブに、毎年
営巣するアオバズクの親子に逢って来ました。

朝6時40分、アオバズクの父親が黄色のアイリングの目をパッチリ
開けて出迎えてくれました。(青葉木菟 全長29cm ハト大)
日本には繁殖のために、青葉の萌える頃に渡来する夏鳥です。

右上の3羽は雛で右下が母親です。夜行性なので昼間は休んでいます。
父親は眠そうに片目を瞑りますが、時々かっと見開いて、母と子を見
守っている様子です。

雛の1羽が目を覚ましました。


丸い顔、もこもこの胸、親譲りのパッチリした目が愛らしい雛です。


この子は好奇心旺盛であちこち見ています。カメラ目線は雛ながら
凛々しいです。
居合わせた方に次はアオバトを撮りに行くと話すと、周りの方達
からも「いま直ぐ言った方がいいですよ」と勧められました。
海岸での炎天下の撮影は厳しいそうです。
***
照ヶ崎海岸(神奈川県大磯町)へ車を走らせて約5km。駐車場から
堤防が見えます。

堤防の上からも少し観察して、浜辺へ下りて行きました。


高波が岩礁にぶつかり、ダイナミックな飛沫を上げています。

アオバトは40羽前後の群れで上空に現れ、更に同じような群れが
続きました。

アオバトは丹沢山地(神奈川県北西部)から飛来するそうです。道理で
以前、宮ヶ瀬湖(東丹沢)へ向かう途中に低く飛翔する2羽を車窓から
眺め、湖畔の早戸川林道の2ヶ所では1羽ずつ撮ったことがありました。
今回、海で撮るのは初めてです。

徐々に岩礁に降りて来ます。

オリーブ色のアオバトです。(留鳥/漂鳥 全長33cm キジバト大)

頭を突っ込んで、岩礁の窪みに溜まった海水を飲んでいます。植物食
のアオバトは、海水でナトリュウムやカリウムを補うそうです。
白波を被るアオバトたち。



溺れて死ぬことがあり、命懸けです。

雌雄を撮りたいと思いつつ・・・右の個体が雄のようです。
アオバト♂が、やっと撮れました。

雌は全体がオリーブ色ですが、雄は翼の肩が赤褐色です。

アオバズクもアオバトも共に1時間足らずの観察で9時前に現地を
発ちました。鳥友さんから詳しく教えて頂いたお蔭で、スムーズに
運び、良い機会に恵まれたことを感謝いたします。
最後までご覧下さり有難うございました。[全文表示]
住宅街の小さな神社(神奈川県平塚市)にある古木のタブに、毎年
営巣するアオバズクの親子に逢って来ました。

朝6時40分、アオバズクの父親が黄色のアイリングの目をパッチリ
開けて出迎えてくれました。(青葉木菟 全長29cm ハト大)
日本には繁殖のために、青葉の萌える頃に渡来する夏鳥です。

右上の3羽は雛で右下が母親です。夜行性なので昼間は休んでいます。
父親は眠そうに片目を瞑りますが、時々かっと見開いて、母と子を見
守っている様子です。

雛の1羽が目を覚ましました。


丸い顔、もこもこの胸、親譲りのパッチリした目が愛らしい雛です。




この子は好奇心旺盛であちこち見ています。カメラ目線は雛ながら
凛々しいです。
居合わせた方に次はアオバトを撮りに行くと話すと、周りの方達
からも「いま直ぐ言った方がいいですよ」と勧められました。
海岸での炎天下の撮影は厳しいそうです。
***
照ヶ崎海岸(神奈川県大磯町)へ車を走らせて約5km。駐車場から
堤防が見えます。

堤防の上からも少し観察して、浜辺へ下りて行きました。


高波が岩礁にぶつかり、ダイナミックな飛沫を上げています。

アオバトは40羽前後の群れで上空に現れ、更に同じような群れが
続きました。

アオバトは丹沢山地(神奈川県北西部)から飛来するそうです。道理で
以前、宮ヶ瀬湖(東丹沢)へ向かう途中に低く飛翔する2羽を車窓から
眺め、湖畔の早戸川林道の2ヶ所では1羽ずつ撮ったことがありました。
今回、海で撮るのは初めてです。

徐々に岩礁に降りて来ます。

オリーブ色のアオバトです。(留鳥/漂鳥 全長33cm キジバト大)

頭を突っ込んで、岩礁の窪みに溜まった海水を飲んでいます。植物食
のアオバトは、海水でナトリュウムやカリウムを補うそうです。
白波を被るアオバトたち。



溺れて死ぬことがあり、命懸けです。

雌雄を撮りたいと思いつつ・・・右の個体が雄のようです。
アオバト♂が、やっと撮れました。

雌は全体がオリーブ色ですが、雄は翼の肩が赤褐色です。

アオバズクもアオバトも共に1時間足らずの観察で9時前に現地を
発ちました。鳥友さんから詳しく教えて頂いたお蔭で、スムーズに
運び、良い機会に恵まれたことを感謝いたします。
最後までご覧下さり有難うございました。[全文表示]
森林散歩 夏
2019.08.03.Sat
2019年7月31日
東京の猛暑を抜け出し、涼を求めて一路信州へ向かいました。軽井沢
から戸隠へ立ち寄り、森林浴と鳥見を楽しんで来ました。
この時期は予想通り、鳥影は極端に薄く、カメラマンも見かけません。

「軽井沢野鳥の森」の「ケラ池」では映り込みが美しい水面をゆったり
と泳ぐオシドリに出合いました。

丁寧な羽繕い。


嘴を見ると、基部の羽毛に白斑がないので幼鳥のようです。オシドリは
この池の近くで繁殖し、親子でやって来ることがあるそうです。
(漂鳥/留鳥)
***
「戸隠森林植物園」では、先ず「鏡池」へ足を運びました。


肉眼では識別出来ない距離ですが、ここでもオシドリと逢うことが出来
ました。

夏のオシドリ♂は非繁殖羽(エクリプス)なので綺麗ではありません。
この位置からアオサギと群れのカワウも見ました。
*

「みどりが池」では、キセキレイが元気に飛び回っています。

杭から杭へ、同じ行動を繰り返していました。

ここではカイツブリとカルガモが繁殖しているようです。

カイツブリの成鳥。

産毛の雛ですが、親とは別行動です。
3羽の雛たちは夕方合流して対岸のヨシ原へ消え、1羽の
幼鳥を連れたカルガモ親子が残っていました。

橙色の翅が美しいニホンカワトンボでしょうか。水辺で見かけました。
*

林道のあちこちで夏ウグイスの流暢な声を耳にしますが、森林の奥
から聴こえてくる鳥の名は、とんと分かりません。
鮮やかな蝶が目を惹きます。

キアゲハ(夏型♂表)。

ヒメキマダラヒカゲでしょうか。

シロミスジ。

*

赤い鳥居が並ぶ「天命稲荷」です。

境内では数羽のヒョウモンチョウが乱舞していました。
*
戸隠神社の「随神門」を潜り、杉並木の先が奥社です。お参りを
した方に訊くと、かなり遠くだそうです。

帰りがけに参道を一目散に横切るリスを一瞥!
初見の野生のリスにカメラを向ける余裕はありませんでした。
*
この時期は縄張り宣言や繁殖期の囀りは聴かれず、生い茂る木々
の葉に遮られて鳥見は難しいです。2本の杖を両手に持って足早
に通り過ぎて行く、ポールウォーキングの方々を見かけました。
森の奥から聴こえる鳥の声とせせらぎに耳を澄ませ、ひんやりと
肌に触れる空気は心地よく、何処までも歩いて行ける気分でした。
鳥見のシーズンには、再び信州に訪れたいと思います。
最後までご覧下さり有難うございました。
東京の猛暑を抜け出し、涼を求めて一路信州へ向かいました。軽井沢
から戸隠へ立ち寄り、森林浴と鳥見を楽しんで来ました。
この時期は予想通り、鳥影は極端に薄く、カメラマンも見かけません。

「軽井沢野鳥の森」の「ケラ池」では映り込みが美しい水面をゆったり
と泳ぐオシドリに出合いました。

丁寧な羽繕い。


嘴を見ると、基部の羽毛に白斑がないので幼鳥のようです。オシドリは
この池の近くで繁殖し、親子でやって来ることがあるそうです。
(漂鳥/留鳥)
***
「戸隠森林植物園」では、先ず「鏡池」へ足を運びました。


肉眼では識別出来ない距離ですが、ここでもオシドリと逢うことが出来
ました。

夏のオシドリ♂は非繁殖羽(エクリプス)なので綺麗ではありません。
この位置からアオサギと群れのカワウも見ました。
*

「みどりが池」では、キセキレイが元気に飛び回っています。

杭から杭へ、同じ行動を繰り返していました。

ここではカイツブリとカルガモが繁殖しているようです。

カイツブリの成鳥。

産毛の雛ですが、親とは別行動です。

3羽の雛たちは夕方合流して対岸のヨシ原へ消え、1羽の
幼鳥を連れたカルガモ親子が残っていました。

橙色の翅が美しいニホンカワトンボでしょうか。水辺で見かけました。
*

林道のあちこちで夏ウグイスの流暢な声を耳にしますが、森林の奥
から聴こえてくる鳥の名は、とんと分かりません。
鮮やかな蝶が目を惹きます。

キアゲハ(夏型♂表)。

ヒメキマダラヒカゲでしょうか。

シロミスジ。

*

赤い鳥居が並ぶ「天命稲荷」です。

境内では数羽のヒョウモンチョウが乱舞していました。
*
戸隠神社の「随神門」を潜り、杉並木の先が奥社です。お参りを
した方に訊くと、かなり遠くだそうです。

帰りがけに参道を一目散に横切るリスを一瞥!
初見の野生のリスにカメラを向ける余裕はありませんでした。
*
この時期は縄張り宣言や繁殖期の囀りは聴かれず、生い茂る木々
の葉に遮られて鳥見は難しいです。2本の杖を両手に持って足早
に通り過ぎて行く、ポールウォーキングの方々を見かけました。
森の奥から聴こえる鳥の声とせせらぎに耳を澄ませ、ひんやりと
肌に触れる空気は心地よく、何処までも歩いて行ける気分でした。
鳥見のシーズンには、再び信州に訪れたいと思います。
最後までご覧下さり有難うございました。