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水辺にある里山

2017.09.28.Thu
2017年9月24日

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栃木県を流れる箒川(大田原市)にやって来ました。到着の朝はまだ
靄がかかった情景でした。




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橋の欄干ごとに蜘蛛の巣が張られ、どれも美しい水滴模様です。
昔から蜘蛛の巣に水滴がかかると天気は晴れになると言われています。




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橋を挟んで其処ここに釣り人を見かけましたが、皆さんはこの土地の
方で顔見知りだそうです。

   ゆく雲の早き流れや下り鮎     コウコ




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今は落ち鮎の季節ですが、春に鮎が遡上する頃は大勢のカメラマンを
見かけるそうです。ヤマセミは留鳥ですが、子育ての頃は狩りの頻度
も多いのでシャッターチャンスです。




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鮎の釣果は良く、しばらく見ていただけで2匹釣り上げました。
アオサギも鮎を狙っているのでしょうか。




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捕食に失敗したアオサギは、戻ってからカキカキしています。




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小鳥が箒川を横切って右岸の方向に降りましたが、イソシギでしょうか。
ややあって今度はカワセミが猛スピードで通り過ぎて行きました。



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下流へ向かうカワウの大群です。個体数はこの倍以上あります。



               ***



箒川のヤマセミとカワセミは事前に聞いていましたが、現場では鮎釣り
の方に撮影ポイントを教えて頂きました。この時季は容易に撮れそうも
ないので、川沿いの周辺を散策することにします。

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水溜まりで産卵する赤とんぼですが、意外と時間をかけていました。




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ガマの穂に集まって来る赤とんぼ。




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露草の群生とアキメヒシバ。




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猫じゃらし、アカツメクサそしてアメリカセンダングサ(帰化植物)に
訪れたキタテハ。子どもの頃、原っぱで遊ぶとアメリカセンダングサの
実が服にくっついて厄介でした。




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アキアカネ(赤とんぼ)

   原っぱに昭和が見える赤とんぼ     コウコ




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上(♂)下(♀)




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ミヤマアカネ




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田畑で多くのダイサギとアオサギを見かけました。




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                 *



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清流の箒川から少し離れている田畑の小川も澄んでいます。




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ここでも一瞬、カワセミが下流へ飛んで行きました。




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里山でお馴染みのハグロトンボですが、その数の多さには驚きました。




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ハグロトンボの雌(前)雄(後)




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緑色の金属光沢が美しい雄。




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単独で水草に産卵する雌。

                *



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野生化した秋海棠(シュウカイドウ)。




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風情ある秋海棠の小径に出合ったのは初めてでした。




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もしかしたらヤマセミに出合えるかもと思いつつ箒川へ向かいました。
ヤマセミの撮影は子育ての頃に、再び箒川でチャレンジしたいと思い
ます。今回は期せずして水辺にある里山を散策することが出来ました。


最後までご覧下さり有り難うございました。
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初秋の古河公方公園

2017.09.17.Sun
2017年9月17日

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初秋の古河公方公園(茨城県)を訪ねたのは先週の日曜日でした。入口
管理棟の展示室で開催されている「駒羽根 新写真の会」の写真展では
真瀬勝見氏の作品(コミミズク、雉の雄叫び、アカエリヒレアシシギの
群れの飛翔)を拝見しました。野鳥写真は真瀬氏だけでしたが他13名の
皆さまのバラエティーに富んだ作品を楽しませて頂きました。




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管理棟のウッドデッキから望む星湖釣殿。



               ***



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園内の雑木林は古河市に残る数少ない関東特有の自然林だそうです。




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里山風景が好きなので、足は自然とそちらに向いてしまいます。
万葉歌人の山上憶良が詠んだ秋の七草の最初は萩の花で、いにしえより
親しまれた秋の花の代表でした。




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草むらに野生化したシュウカイドウ(秋海棠)を見かけました。
初秋を彩る好きな花の一つです。




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黄色のキクイモ(菊芋)と熟した赤紫色のヨウシュヤマゴボウは、共に
北米原産の帰化植物です。子どもの頃の原風景に登場する懐かしい植物
たちですが、いま東京の街中で見かけることはほとんどありません。



               ***



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この時季、何処にでもいるお馴染みのイチモンジセセリです。小さな蝶
が小さな花で吸蜜する光景には、ついシャッターを切りたくなります。




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ヒメウラナミジャノメ




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コスモス畑にも数多くのイチモンジセセリが吸蜜に来ていました。




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ツマグロヒョウモン♀




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こちらは蛾の一種でしょうか。



               *



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蓮池の道では数多くのシオカラトンボが飛び交い、その中に憧れの
ギンヤンマもいます。




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彼岸花ですが、ギンヤンマが右上に偶然写っていました。




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羊草(ヒツジグサ)




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大賀蓮(古代ハス)は結実し、花托の種が今にも飛び出しそうです。
茎の其処ここにバッタを見かけました。




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モンキチョウ♀




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アカボシゴマダラは外来種(中国)で何処でも見かけました。




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ウラギンシジミ(小型)の裏翅は雌雄とも銀白色なので飛翔すると
よく目立ちます。表翅の橙赤色の斑紋は雄で、雌は青白色です。




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               ***



孔雀の飼育小屋を覗きました。

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雄が5羽で雌が4羽ほどいます。飼育員さんにお訊きすると小屋は一時
期空き家になり、その後、市民が飼えなくなった孔雀たちを引き取った
そうです。雄の羽は夏の間に抜けてしまい、羽抜鶏ならぬ羽抜孔雀です。
孔雀は意外と獰猛で小屋に侵入するカナヘビを食い殺すそうです。この
孔雀たちは卵を地面に産みっぱなしで抱卵はしません。




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新しい羽は秋から冬にかけて生え揃います。繁殖期の4~5月には美しい
飾り羽になるので、雄が羽を広げる見事なシーンを次回は是非見たいと
思います。


ご覧下さり有り難うございました。

お盆後の里山

2017.09.06.Wed
2017年8月28日

この1ヵ月間、夫の郷里には3回帰り(お盆とお盆前後)そのつど里山
を散策することが出来ました。
鳥枯れの時季とあって出合うのは蝶ばかりです。

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農道の片側は雑木林で、蝶の蜜源であるヤブカラシやクサギの花があり
吸水には恰好の湿地でもあります。今夏はモンキアゲハ、カラスアゲハ
アオスジアゲハ、ジャコウアゲハ等の大型の蝶を見かけました。


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林側で吸水するツマグロヒョウモン♂(褄黒豹紋 中型)




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ハグロトンボは吸水をしながら縄張りを張っている様子です。歩を進め
る度に足元からヒラヒラと舞い、この場所を占領しています。
              (羽黒蜻蛉 体長57-67mm)



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翅が黒く、雄の体色は緑色の金属光沢がありますが雌は黒褐色です。
下の画像♂は昨年、涸沼自然公園(茨城県)で撮ったものです。


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田圃では赤トンボやシオカラトンボが飛び回っていますが、羽の先が
黒い蜻蛉を見かけました。


               ***



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道の傍らで翅を休めるコミスジ(小三條 中型)



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ヒカゲチョウ(日陰蝶 中型)はその名の通り日陰から離れません。
天敵の鳥から身を守る蛇の目紋があります。




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ルリタテハ(瑠璃立羽)の裏面は樹皮や落葉に似ていると
言われます。




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瑠璃色のラインがある翅で元気に飛び回っていました。


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イチモンジセセリの雌雄(小型 上♂ 下♀)





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雌が派手で雄が地味なツマグロヒョウモン(褄黒豹紋 中型)です。


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   里山や日に透きとおる秋の蝶     コウコ


中型の蝶が目立ちましたが、大型のアゲハチョウ類は高々と忙しく通り
過ぎて行くばかりでした。


               ***




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先日、丹沢山地で初めて見たタマアジサイ(玉紫陽花)ですが一度
覚えると目に付きます。球形の蕾が裂けて開花します。


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淡紫色の小さな鐘形の花はツリガネニンジン(釣鐘人参)で日当たり
のよい草地でもよく見かけました。




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白いセンニンソウ(仙人草)は至る所で繁茂しています。




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休耕田は猫じゃらし(エノコログサ)の天下です。穀物のアワ(粟)の
原種だそうです。




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むせかえる稲の香と、金色にゆれる稲穂の波に豊作の喜びを覚えました。

   兼業の刈り入れを待つ稲田かな     コウコ


夫が少年時代に駆けずり回った里山は失われつつあるようです。都市化
が進んだためでしょうか。山菜が激減し、身近だったリスやヤマドリが
姿を消し、狩猟が減ってシカやイノシシの食害が問題になっています。


農道では秋のツクツクボウシが登場し、夏のアブラゼミとミンミンゼミ
は最後の力を振り絞るかのように鳴いています。眼前を一目散に横切る
イタチと出合いましたが、ただ呆然と眺めるだけでした。

最後までご覧下さり有り難うございました。