トビの捕食

2016.08.28.Sun
2016年8月28日

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お盆後に再び訪れた鹿野山(千葉県君津市)です。




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何度となく来ている展望公園ですが、いっとき晴れ渡った九十九谷は
これまでで一番澄み切っていました。




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狩に絶好な大気の下、数羽のトビが姿を現しました。


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眼光鋭く、見かけた獲物は決して見逃さない意欲満々のトビです。


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ゆったりと飛翔しながらも左脚にゲットした獲物を掴んでいました。




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昆虫でしょうか、翅の様子からアブラゼミのようです。




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画像を45度回転してよく見ると、口元の獲物を両脚で挟んでいます。




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空中で食べ終わると、悠然と九十九谷を飛翔しながら捕食続行です。
最近までノスリとトビの区別も出来ませんでしたが、ひとたびトビを
覚えるとトビの方からやって来てくれました。




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トビたちが視界から消え去ると次はカラスの出番です。


                ***



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神野寺の仁王門(山門)は少しずつ紅葉が進んでいます。




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木の間から淡く色付き始めたカエデに秋の訪れを覚えました。




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端境期の境内で目を惹くのは赤い百日紅です。


               ***


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宝物殿の入館は今回が初めてでした。




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お宝揃いのなか目に留まったのはこちらのコーナーです。始皇帝
兵馬俑と同様の中国武士俑そして中央奥の小さな女性の俑でした。




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元来人形が好きなので、かつて上海博物館のショップでレプリカの俑
を買ったことがありました。俑は死者と共に埋葬したヒトガタですが
仕えた人たちの当時の姿を見るのは楽しいものです。




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多くの剥製が展示されていますが、これらは境内の動物園で飼育して
いた動物たちです。かのトラ騒動は1979年(昭和54年)ですが
事件の前から訪れる度に虎や孔雀などを見てきたので感慨深いものが
あります。虎の脱走で厳戒態勢に入った(8月3日)頃はお盆で夫と
帰省していました。巡回する市の車が家の近くに来てはスピーカーで
注意を呼び掛けていました。当時は恐る恐る耳を傾けたものでした。


                *



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神野寺の境内は何処も彼処も木あじさいで溢れ、ピークは
すでに過ぎて、白い花びらが淡い黄緑に変化していました。




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参詣者とは出会わず一人のフォト散歩でした。夫と義兄は
他の用事をすませ、山門を出た所で待っていてくれました。


ご覧下さり有り難うございました。
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お盆の野山  (その2)

2016.08.22.Mon

2016年8月22日

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鹿野山(千葉県君津市)の展望公園では眼下の九十九谷を一望すること
が出来ます。何時もは数人ですが、お盆休みで外国人を含む20人程の
観光客が訪れていました。




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今回は鹿野山神野寺の門前町の白鳥神社(しらとりじんじゃ)に立ち
寄りました。




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祭神は日本武尊(ヤマトタケルノミコト)と弟橘比売命(オトタチバナヒメ)です。
伝え聞くところによりますと、日本武尊が東征した際に浦賀水道で嵐に
遭遇し、弟橘比売命は夫の使命達成のために入水して荒れ狂う海を鎮め
たそうです。




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日本武尊は東征の帰途に亡くなりました。
魂は白鳥となりこの地に飛来したので白鳥神社を創建したそうですが
人々の思いの深さが偲ばれます。
昭和天皇が崩御されたときの「八雲わけ大白鳥行方かな  沢木欣一」
の句に、日本武尊の白鳥伝説が脳裏をかすめ感銘を受けたのでした。 

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鹿野山の空には白鳥ならぬトビが悠然と舞っていました。

 最初の記述はノスリでしたがトビに訂正いたします。
 トビは羽先に白い班があり尾羽は三味線のバチの形
 状で、ノスリはお腹に褐色の班が目立つそうです。
 ハロゲンさん勉強させて頂き有り難うございました。

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鹿野山の小径に入ると蝶に出合い、田畑でも生き生きした夏の昆虫
たちを見かけました。



   セセリチョウは小型の蝶ですが、小さい割には大きい円らな
   黒い目が可愛くて人気があります。

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♂♀同色
前翅に白班が集まるダイミョウセセリ(大名挵)




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ヒメキマダラセセリ(姫黄班挵)と小さなカタツムリとの出合い。




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翅脈は黒色で触覚の柄が黄と黒の縞模様。
裏翅(上)と表翅(下)


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            擬態の蝶

目玉模様のある蝶を天敵が見ると、脅威の目玉で狙われていると
感じるようです。身を守る長い進化の歴史には驚くばかりです。

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ジャノメチョウの傍らに一生を終えた蜂が横たわっていました。
ジャノメチョウ(蛇目蝶)の裏翅(上)と表翅(下)


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ヒメウラナミジャンメ(姫裏波蛇目)の裏翅(上)と表翅(下)


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前翅の巴模様は初めて見ましたが、これは
ハグルマトモエ(歯車巴)と言う蛾でした。



  
        ジャコウアゲハ(麝香揚羽・翅を開くと約10cm)

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クルリと巻いた口吻のジャコウアゲハが金柑の花にやって来ました。




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よく見ると翅が傷み、後翅の細長く伸びた右の部分が欠けています。




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金柑は小さな花なので、何度も木を回っては吸蜜を繰り返していました。


                *


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シオカラトンボが小さな蝶か蛾を捕食しました。




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枯れ枝に卵を産み付けている蜻蛉ですが、水辺は50m以上先です。
以前、車のボンネットに産卵しているのを見たことがありましたが
これらは蜻蛉の勘違いでしょうか?


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夏休みに昆虫標本や観察日記の宿題があった事を思い出しました。
蝶や蜻蛉を撮っていると童心に帰っている大昔の自分がいました。


最後までご覧下さり有り難うございました。

お盆の野山

2016.08.18.Thu
2016年8月18日

自然の地形を生かした自然公園が好きで、お盆中に折よく涸沼自然公園
(ひぬま・茨城県茨城町)に立ち寄ることが出来ました。

1万株の紫陽花が有名で満開は7月上旬だそうです。見頃はとうに過ぎ
去っていましたが、七変化の終の景色を見ることが出来ました。

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最後の一輪によって、最初の色がブルーだと知りました。
枯れる一歩手前の華やぎを見た思いです。




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葉っぱと同化した緑ですが初めは何色からスタートしたのでしょうか?




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中には遅れて咲いた一枝の額紫陽花があります。




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山に登る遊歩道から下を見ると、本来の色彩からかけ離れた紫陽花が
斜面を覆っています。




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山道の涼しい風の中、このブルーの1株が咲き残っていました。




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紫陽花の森の下草に目を移すと、木漏れ日の中にキツネノカミソリが
(狐の剃刀)ひっそりと咲いています。


               ***


紫陽花の谷と山を歩いていると、足元からひらひらと蝶のように舞い
上がる黒い蜻蛉に初めて出合いました。

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ハグロトンボ(羽黒蜻蛉・体長57~67mm)の雄は緑色の金属光沢が
美しく、雌は黒褐色で地味です。


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山に登る小径では歩くたびに両側から次々に舞い上がり、しなやかで
優雅な光景は不思議な感覚です。小人の妖精を想わせる雰囲気でした。




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ハグロトンボの脚には毛があり



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羽根の模様は驚くほど緻密です。


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ちなみに、こちらはシオカラトンボの羽根です。


               ***



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紫陽花の葉っぱの上で蜂が何かを捕まえました。




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見覚えのある貌の昆虫です。脚と触覚が長いのでキリギリスでしょうか。




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蜻蛉も捕食しました。




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葉裏のあちこちに空蝉がついています。
蝉たちはここで孵化して、今や蝉の声
たけなわの紫陽花の森です。




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発色のいいシジミチョウが暫く小刻みに飛び回っていましたが
やっと翅を休めてくれました。




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石の割れ目にド根性の実生の木を見つけました。盆栽の風情を漂わす
大きな石です。




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暑いお盆ですが、紫陽花の谷には早くも初もみじのお目見えです。


ご覧下さり有り難うございました。

夢の島より

2016.08.09.Tue
2016年8月9日

水彩都市・江東区には東京で最大の夢の島マリーナがあります。

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遠方にスカイツリーが見えます。モーターボート、クルーザーヨットが
係留し、ボサノヴァなど心地よい音楽が流れるエキゾチックな水辺です。
夢の島熱帯植物館を訪れる際は必ず立ち寄りますが、冬はカモ等の水鳥
で賑わいます。




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ヨットで太平洋横断を成功させた堀江健一さんをふと思い出しました。
潮風の中、眺めているだけで想いは海を渡りたくなります。
それでは太平洋の彼方にある熱帯のジャングルにワープしましょう。


               ***



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炎天下から熱帯雨林に降り立つと、かなりの湿度に体がビックリして
います。労わるように汗が出て、ジャングルの滝音が心地よく流して
くれる思いです。




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滝つぼに水連の花の蕾を見つけました。




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頭上には、何時訪れてもフウリンブッソウゲ迎えてくれます。




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滝の裏に回ると、濡れた情景が熱帯のスコールの後を想わせます。




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熱帯雨林特有のシダ植物が生い茂っています。




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奥には原住民の住まいらしき小屋がありました。




熱帯雨林に分け入るとカトレア、コチョウランをはじめ熱帯独特の
鮮やかな美しい花々に出合います。

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中でもシクンシと言う下向きに咲く花房に惹かれました。咲き始めは白
く、次第に紅色に変化してゆきます。


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                *


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熱帯雨林の樹上で生活するトカゲのウォータードラゴン。
全長は60~80cmで尾は全長の半分以上を占めるそうです。


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               ***


大温室を出ると夢から覚めたように、現実に引き戻されました。

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植物館の庭に小さな水連の池があり、真っ赤なショウジョウトンボ
が来ていました。


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体操競技の倒立技のようです。
リオ五輪・体操男子団体の今朝の決勝戦で日本が優勝しました。
体操ニッポン、金メダル!やってくれましたね。
ちなみに選手のパンツもショウジョウトンボの尾のように赤色でした。




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この池をめぐって、ショウジョウトンボとシオカラトンボとの追い
かけっこが絶えません。縄張り争いでしょうか。




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もう一つの池は一回り大きく、これから咲く蓮の花と水連の花が見頃で
盛んにトンボが飛び交っていました。


               ***



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熱帯植物館を出ると端境期のなか、ユリが其処此処に咲き
ノウゼンカズラが満開です。




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ノウゼンカズラと言えばオレンジ色ですが、ここではピンク色も
見られるので毎年楽しみに来ています。

夢の島熱帯植物館の年間パスポートを購入しました。今後は四季折々に
訪ねたいと思います。


ご覧下さり有り難うございました。

虫めづる婆

2016.08.04.Thu
2016年8月4日

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鹿野山 神野寺(千葉県君津市・かのうざん じんやじ)は推古天皇6年
(598年)聖徳太子によって開山された関東最古の古刹です。
夫が帰郷の折には、実家の兄と共に3人でお参りします。




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入口の仁王門には阿形と吽形の仁王像がお立ちです。




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筋骨隆々で憤怒の形相は迫力があり、こちらは口を結んだ吽形。




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まず手水舎で手を洗って身を清めます。澄んだ水なのでつい飲みたく
なりますが、水飲み場ではありませんと注意書きが添えてありました。




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鮮やかな装飾が施されたお堂の外観。




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紅葉の頃ともなれば、ここ仁王門のカエデも美しく色付くことでしょう。


                *


帰りに歴代住職の墓地に初めて立ち寄りました。

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長い年月を経た墓地は苔生して、ものさみしい空気です。




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薄暗い中に白い大輪の山百合がそこここで芳香を漂わせていました。


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可憐であり、花の女王でもある山百合ですが、ここでは清らかであり
あやしいほど美しい山百合でした。




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来る途中、沢山の花を付けた自生の山百合と出合いました。
里では咲き終わった山百合ですが、数百メートルの標高差の
この地で再び見ることが出来ました。


                *


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白い花と言えば木槿が咲き始めています。
夏の極彩色は元気一杯であり、白い花は涼やかです。


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田んぼの中にミソハギ(禊萩)の群落を見つけました。
この花が咲くとお盆が近くなったと思います。


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               ***


最後は田舎で出合った顔見知りの生きものたちです。

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コバルトブルーの尾が綺麗な子どものトカゲ。
尾が茶色の大人のトカゲはよく出合いますが子どもは久々です。




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顔はヘビのようですが瞼があり、ヘビには無いそうです。




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壁に垂直に張り付くヤモリ(家守)。蚊や蛾を食べ
て「家を守る」と言います。夜間に活動をするため
昼間は物陰に隠れているのでした。


                *


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ミンミンゼミ




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シオカラトンボ(オス)


シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)もムギワラトンボ(麦藁蜻蛉)も見慣れていま
すが、雌雄の体色の違いで名前が異なるとは長い間知りませんでした。


ムギワラトンボ(メス)
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トンボもセミもよく見ると、薄く透けた羽が美しく涼しげです。

自然の懐に抱かれながらカメラを向けると、知らず知らずのうちに
虫めづる婆になっていました。



ご覧下さり有り難うございました。