旅鳥&幼鳥たち

2016.07.28.Thu
2016年7月28日

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葛西海浜公園の西なぎさから東なぎさにカメラを向けると、背景に
ディズニーランドのシンデレラ城とスペースマウンテンが見えます。
野鳥の少ないこの時期に東なぎさには驚くほど沢山集まっていました。




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立ち入り禁止の保護区域にはカワウとウミネコが共に1000羽の大群
ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、旅鳥のダイシャクシギと
ホウロクシギがいます。


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                *


ホウロクシギとダイシャクシギがタイミング良く水路に移動しました。
共に体長60cmほどで、日本に渡来するシギ類では最大級です。

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ダイシャクシギ

ダイシャクシギはお尻と腰が白く、ホウロクシギは茶色味が強め
だそうです。現場で比較出来たのは初めてでした。


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ホウロクシギ

長い嘴で器用に何度もカニを捕食しています。
ダイシャクシギとホウロクシギは春と秋の渡りの途中に葛西海浜公園に
も立ち寄る旅鳥で、南へ帰る秋の渡りが始まっていました。


                *


西なぎさは海水浴客で賑わい、鳥たちは東なぎさに追いやられたので
しょうか。

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これから渚橋を渡って臨海公園へ向かいます。




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橋の上から水族館のガラスドーム、汽車型のパークトレンが見えます。
橋の下は水上バスの航路で浅草やお台場など水辺の観光を巡るコース
があるそうです。


                  *



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上の池ではカイツブリがなんと4回目の抱卵中でした。卵は5~6個で
毎回の親鳥の熱心な姿には感服します。


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観察窓には何時も通りカワセミの幼鳥(女の子)が来ていました。

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幼鳥の表情があどけないです。全体に黒っぽいですが成長するにつれて
あのコバルトブルーの美しいカワセミに変身するのが楽しみです。


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               ***



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下の池ではめったに見ないチュウサギ(右上)が入っていました。
コサギ2羽、下はダイサギです。




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白鷺3種の中に右のアオサギが加わり、サギ類の揃い踏みです。




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コサギがボラの稚魚を捕食しました。




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左のコサギが緑色の足環「48E」を装着していました。
右にアオアシシギの姿が見えます。




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アオアシシギも稚魚を捕食しました。下はイソシギです。



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アオアシシギ(大きさはハトくらい)

アオアシシギとキアシシギは春と秋の渡りの途中に日本に立ち寄る
旅鳥です。アオアシシギの方は葛西臨海公園で1年中見られます。


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キアシシギ(ハトより少し小さい)




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アオアシシギの食後の羽繕い。




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翼を広げたアオアシシギの後ろ姿。




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手前のコチドリの幼鳥を後ろの親鳥が少し離れて見守っています。




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アオサギの幼鳥がカニを捕食しました。




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下の池の干潮時にはカニがワンサカ出ています。カニは有機物や
プランクトンを食べて干潟の表面を耕してくれるそうです。

前回のボラの稚魚と今回の沢山のカニには驚きました。葛西臨海公園
は都内一番の野鳥渡来地で、豊富な餌に恵まれた野鳥の楽園でした。


最後までご覧下さり有り難うございました。
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臨海公園の日常

2016.07.23.Sat
2016年7月23日

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葛西臨海公園の旧江戸川側の砂浜にはハマゴウの群落があり、海岸の
砂浜に這うように淡い青紫色の花を咲かせています。




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花から花へと忙しく吸蜜するモンキチョウ。




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花に中脚と後脚を添え、口吻を深く差し込んで蜜を吸っています。




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砂浜から鬱蒼とした森に目を移すと、山や河川敷でよく見かける
オニユリが咲き始めていました。




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ハマゴウやオニユリが咲く海辺に佇むと小旅行の気分です。




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東京湾の沖をズームアップすると「乗上げ注意」とあり、杭の上には
カワウ下にはウミネコが羽を休めています。これは満潮時、カキ礁に
乗り上げないように注意を促しているのでしょうか。




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肉眼では見えない景色なので、双眼鏡を持っての散歩なら楽しさ
倍増です。


               ***


公園の遊歩道ではよく蝶に出合います。

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目の前をアカボシゴマダラ(外来種)が横切ったので追い駆けると
枝葉に身を隠しました。腰を屈めて覗くと、なんと2匹です。




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どうもお邪魔だったようで、2匹共々すぐに飛び立ってしまいました。




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咲き始めたハギにはヤマトシジミが吸蜜に来ており、満開ともなれば
小さな蝶たちで賑わいます。




観察窓へ行く薄暗い径でコゲラと出合いました。

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枯れ木の高い所で巣穴を盛んに掘り進めています。
居合わせた数人の中にスタッフさんが偶然にいたのでお訊きしたところ
繁殖の時期は済んだので塒を掘っているのではないかと言うことでした。


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               ***



行きも帰り必ず覗く水路ですが今日もゴイサギが来ていました。

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稚魚の群れに目を凝らしています。




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一瞬、不意を突いて狙ったものの失敗でした。




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沢山の稚魚がいるにも関わらず捕食は難しそうです。




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一方、アオサギとコサギは食事を済ませて羽を休めていました。
2種共もはや若鳥の佇まいです。




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水路の先をズームアップすると、親一人子一人のカルガモの
親子が寛いでいました。




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すると突然、ダイサギが翼を広げて威嚇して来たではありませんか。
ここは自分の餌場だと言わんばかりです。




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ボラの稚魚と思われますが、野鳥にとってはなんと豊かな漁場で
しょうか。

期待していた野鳥と出合えない日でも、自然の日常の光景は楽しく
やっぱり来て良かったと思いつつ帰路に着きました。


ご覧下さり有り難うございました。

幼鳥のツミ

2016.07.16.Sat
2016年7月16日

仙台堀川公園(東京都江東区)では毎年のように猛禽のツミが繁殖し
ています。(雀鷹・夏鳥または留鳥)
ところが防災上の理由で来年から歩道やライフラインの整備が始まる
ので、ツミを見られるのはひとまず今年が最後になりそうです。

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先月の下旬に巣立った3羽の幼鳥は食欲旺盛で、親がスズメなどを
運んで来ると空中で争奪合戦を繰り広げます。
揃い踏みの3きょうだいですが、下の幼鳥が餌を確保しました。




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隙あらば確保した餌を奪われてしまうので、警戒しながらの食事です。

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上の幼鳥は羨まし気に下を見る一方、一瞬の隙を突くつもりです。

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食欲には勝てず、矢も楯もたまらず舞い降りたものの、翼を広げて
防御されてしまいました。

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親が運んで来る餌を辛抱強く待った甲斐があり、次の子が餌をゲットし
て「やったね!」と。

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こちらも食事時の警戒心を怠りません。

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幼鳥とはいえ、親は育ち盛りの3羽の餌取りに一日中奔走します。

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ひょんなことで一瞬、地上に舞い降りた幼鳥ですが珍しいシーンでした。


               ***


お腹が満たされると余裕のストレッチです。

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首の運動


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かゆい痒い           足指の運動?




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見て下さい、こんなに大きくなりました!と




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開いた尾羽はスカートのように可愛らしく。




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マントを翻す騎士のポーズもカッコいい。




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こちらは逆光ですが、長いこと翼を開いたままでした。
居合わせたバードウォッチャーは口を揃えて「虫干し?」




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日に日に逞しく成長するツミの幼鳥ですが、すでに若鳥の凛々しさです。

                *

公園の整備工事は5ヵ年計画で、道路拡幅にかかる樹木は伐採される
そうです。整備後は「離れてしまった生きものが帰ってこれる多様な
公園づくりに努める」とのことですので地域で見守りたいと思います。


ご覧下さり有り難うございました。

夏の花&オシドリ

2016.07.12.Tue
2016年7月12日

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梅雨の晴れ間に川村記念美術館(千葉県佐倉市)の庭園を訪れました。
4~5月のお花見には多くの人出でしたが7月は静かで、蝉声に夏鶯の
さえずりが園内に響いています。




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庭園の池の蓮は身近に見ることが出来るので花の見頃を楽しみました。




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淡いピンク色の大きな花びら、花托を取り巻く蕊、そして葉っぱなど
蓮の花は大らかで見ていると心が和みます。


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ピンクの蓮の花、そして水連の池に目を移せば眩しいほどの純白さで
あらためて涼やかな水生植物に魅了されました。




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水連の池には真っ赤なショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)が数匹飛び
回っています。




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成熟したオスだそうで、顔も脚も真っ赤です。(体長41~53mm)


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                *



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木漏れ日に咲く山百合は楚々とした美しさがある一方、誇り高き森の
女王といった風貌です。




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黒揚羽は花から花へと慌ただしく巡ってじっとしていません。
追いかける暇もなく森の中へ消えて行きました。

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山百合の清々しい芳香に包まれ、その場にしばし佇んでいました。


               *


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山紫陽花は終わり、西洋紫陽花もピークは過ぎていたものの木立が
あるためか花期が長いようです。


               ***



オシドリが気になり、望遠で探すと居残ったグループがいました。
かなり遠くて画像が荒れていますがご容赦下さい。

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冬は70羽も見られましたが、今は10羽ほどが仲良く一ヵ所にかた
まっています。北海道から九州までが繁殖地だそうで、他の大多数は
何処かに移動したのでしょう。ちなみに飼育はしていないそうですが
ドングリ以外の食べ物があるのかもしれません。




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庭園で飼われているコブハクチョウが、池に下りたオシドリを見つめ
ています。




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コブハクチョウ(全長125~155cm)は自分より極々小さいオシドリ
(全長45cm)を慈しんでいるかのようです。




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しばらく泳いで岸に戻ってきました。




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ヨイショと一息で上がると羽繕いです。


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オシドリは座ったり、欠伸したり、昼寝をしたりと寛ぎ方は
様々です。




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上下の2羽ですが、それぞれ左側の紅色の嘴がオスです。
それにしても色鮮やかだったオスが、地味なメスと区別が出来ない
ほどの変わりようでした。




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          繁殖期の美しい羽に戻る冬に、再び
         オシドリに逢いに行きたいと思います。



最後までご覧下さり有り難うございました。

端境期の野鳥園

2016.07.03.Sun
2016年7月3日

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渚橋を渡り海浜公園にやって来ました。
野鳥は端境期であまり見かけませんが、遠方の東なぎさの自然保護区に
はカワウの大群、ウミネコ、ダイサギ、コサギ、アオサギ等がいます。




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カワウは2,000羽だそうですが、その一部が昼時に一斉に舞い上がり
捕食を始めました。鳥見のベテラン曰く700~800羽だそうです。




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数日観察すると、昼時に東なぎさからダイシャクジギが水路にやって
来てカニ等を捕食していました。(全長60cm・冬鳥)


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カーブした長い嘴、時には頭まで潜っての狩りです。



               ***



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干潮の西なぎさにはスズガモ(冬鳥)の雌雄が6羽いました。


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スズガモたちの上空をアオサギや餌を咥えたウミネコが通り
過ぎて行きます。


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砂浜では以前このように置かれていたコアジサシの
デコイが取り外されていました。残念ながら今年の
営巣は見られませんでした。




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ここでは相変わらずヒバリの独り舞台で元気に囀っています。
暑い地上では口を開けながらの餌探しです。




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ようやくバッタのような昆虫を捕まえたので、ヒバリを追い駆けていた
私も炎天下から解放されました。


ヒバリの傍らのネジバナ(捩花)ですが園内のあちこちで見かけます。

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   ねじり花一筋縄でいかぬ老     コウコ


               ***


葛西臨海公園では、真夏のイメージのノウゼンカズラが
(凌霄花・のうぜんか)日の光に燦々と輝いています。

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   のうぜんの天蓋となる小径かな     コウコ



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海岸沿いにあるテッポウユリに似た純白のアフリカハマユウ。


                *



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ヒヨドリが赤い実を咥えて枝に止まりました。遊歩道には熟した
ヤマモモの実があり、甘酸っぱい匂いが漂っています。


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鳰の浮巣がある上の池では、残ったコガモ(冬鳥)がポツネンと
休んでいました。

冬鳥のスズガモとコガモ、そして旅鳥のダイシャクシギが居残っています。
何らかの理由で、春に繁殖地の北の国へ帰らなかった鳥たちでした。



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ご覧下さり有り難うございました。