コガモの婚活

2016.02.29.Mon
2016年2月29日

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カモ類では1番小さなコガモです。

(全長34~38㎝ 日本には冬鳥として渡来)





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オナガガモと並ぶとコガモのサイズがありありと分かりました。




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じゅん菜池(千葉県市川市)はカモをメインに多くの水鳥が見られます。
コガモに出合って2年目に初めて婚活を目にすることが出来ました。




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コガモの婚活はメスへの求愛行動(ディスプレイ)でオスが最も美しい
時期です。秋に渡って来た時はエクリプスと言いメスに似た色でした。




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1羽のメスの傍らを2羽のオスが泳ぎ回っています。


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オスの1羽が背伸びをして求愛のアッピールです。しかしメスは
カメラ目線のまま、そ知らぬふりをしてオスの前を横切りました。


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次はライバルのオスの出番です。
「ボクこそは!」の勢いで、更に接近してアタックします。




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メスは驚き、慌てて逃げ始めました。


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それでもオスは胸を張ってアッピールを続け「つれなくしないで~」と
言わんばかりですが、こちらも不成功でした。


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                *



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                *




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オスは気持を切り替えるかのように羽繕いを始めました。
ディスプレイが叶わなかった為か表情に憂いが漂っているように
見えます。




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羽を繕うことは、時に心を繕うことでしょうか。相手に振られたの
ではなく機が熟すのを待ってね・・・と耳打ちしたい思いでした。




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意欲を取り戻したのでしょうか、次のディスプレイに向けて懸命な
羽繕いの開始です。
(実際の羽繕いは防寒対策で、身体から分泌した脂を嘴で羽に塗るそうです)


                *


コガモのディスプレイは暖かい日に頻りに見られると言われています。
間もなくカップルが誕生し、春たけなわとなれば番で北の繁殖地へ
旅立って行くことでしょう。




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ご覧下さり有り難うございました。
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梅&早咲きの桜

2016.02.23.Tue
2016年2月23日

梅と早春の桜が見頃を迎えました。
梅の開花には遅速があるので、本数が多い葛西臨海公園では長いこと
楽しむことが出来ます。

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梅のなかでも「思いのまま」が大好きで、心待ちしては撮りに出かけて
ています。

   赤と白自在に咲かせ梅一樹     コウコ

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一本の梅に紅、薄紅、白、絞りと複数の色を咲かせる不思議な梅です。




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絞り咲き




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「思いのまま」は園内数ヵ所で見られ、さまざまな咲き方には興味を
そそられます。



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白梅




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春の初めを代表する梅と鶯ですが、鶯の初見初撮りが叶いました。

   笹鳴きやここより先はけもの道     コウコ

藪の中でチャッチャッと地鳴き(笹鳴き)する鶯を当てずっぽうに連写
したら1枚だけ写っていました。声はすれども姿は見えずの鶯でしたが
長年の夢なので一入でした。

               ***


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2月下旬が見ごろの河津桜は染井吉野より1ヵ月も早いので、園内を
散策しながら皆さんが関心を寄せています。
行き交いながら「河津桜が見ごろですよ」と明るく声を掛け合うと
共有の喜びが湧いてきます。




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冬枯れの広い園内に、忽然と立ち上がった若い河津桜にはハッと
させられます。





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舞台を里見公園とじゅん菜池に移しましょう。(千葉県市川市)
ここは散策コースになっており移動距離は1㎞ほどです。

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開花をまちわびていた目白が河津桜に来ていました。(里見公園)




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嘴も周りも花粉まみれです。




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軽業師の柔軟さで吸蜜し、目まぐるしく飛び回っています。




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待ちに待った季節到来の喜びを、アイリングが可愛らしい目白が
活発に見せてくれました。

梅と桜はそれぞれに蜜の味があるのかもしれません。

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              (じゅん菜池)




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              (じゅん菜池)


ご覧下さり有り難うございました。

風ト共ニ去リヌ

2016.02.20.Sat
2016年2月20日

トラフズクに再び逢いたくなり葛西臨海公園の渚橋へ向かいました。
しかし先日の数十人のウォッチャーは消え失せ、松林のトラフズクも
もぬけの殻です。

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暫し佇んでいると、次々に鳥見の人が来ては帰って行きます。
散歩中の地元の方の話ですと、トラフズクは強い風が吹き荒れた日に
抜けたとのこと。春一番に乗って何処かへ行ってしまったようです。
トラフズクがいた松林から、図らずも冠雪の富士山を眺めることが
出来、慰められた思いでした。

                *

以下は前に撮影したトラフズクです。

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(全長38cm、冬鳥)夜行性で昼は身を隠して樹上で休み、夜は
小動物を狙って捕食するハンターです。公園の女性スタッフさんが
松の木の下で、消化されずに吐き出したペリットから小さな骨を
集めていました。
他のスタッフさんがドブネズミの骨であると突き止めたそうです。




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ウィンクして微笑んでいるような、森の魔法使いのお婆さんのようです。




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虹彩はオレンジ色で、耳に見えるのは羽角と言って羽毛の束だそうです。
羽角を立てたり伏せたりしていました。


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再びトラフズクには逢えませんでしたが、帰り道で珍しい
アトリと出合うことが出来ました。

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頭が黒い雄アトリ(全長16cm、シベリア方面から渡来する冬鳥)
居合わせた数人のカメラマンによると、葛西臨海公園ではあまり
見かけない冬鳥だそうです。




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カメラには気付いたようですが、涸れた小川の対岸にいるので安心して
いるのでしょうか。




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落ち葉に紛れてふっと見失う時があります。




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落葉をひっくり返して、ようやく木の実を採食しました。




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食性が同じ雑食のアトリとアオジが出合いました。




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アトリは太い嘴で木の実を噛み砕き、アオジは小さい嘴でドングリの
帽子を口にしましたが大丈夫でしょうか。




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林にカラスがけたたましくやって来たので、アトリは直ちに樹上に身を
隠しました。アトリとアオジのことが気になりつつも、この日の鳥見の
予定は午前中なので引き上げることにしました。




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松林から見た冠雪の富士山、そして葛西臨海公園に来る途中に出合った
遠富士にも感動した日でした。
荒川を挟んで、富士山の手前に見えるお台場の観覧車と葛西臨海公園の
観覧車が呼応し合っているようです。


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ご覧下さり有り難うございました。

赤・白・青の冬鳥

2016.02.14.Sun
2016年2月14日

鳥見を始めた1年目は水鳥を撮り、2年目の今シーズンは山野の鳥も
撮るようになりました。
葛西臨海公園が近いので、穏やかな冬晴れの日に出掛けています。

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これはアカハラかと思いきや、ネイチャーガイドによると頭部が黒褐
色のオオアカハラでした。アカハラは頭部が暗褐色だそうです。
(本州中部以北で繁殖し中部以西で越冬する冬鳥 ムクドリくらい)




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シャッター音に気付かれてしまったものの、そのまま採食を続けて
くれたので助かりました。右に足環が付いています。




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嘴を泥だらけにして昆虫類を探しているのでしょうか。何やら
見つけたようです。

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幼虫を捕えた瞬間、1秒で飲み込みました。

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以上、アカハラとは1分足らずの初めての出合いでした。



                ***



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シロハラは北方の繁殖地から越冬のために日本に渡って来た冬鳥です。
(ムクドリよりやや大きい)




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昆虫類を探していましたが、引っ張り出したのは草の根っこでした。
7~8分粘ったものの、アカハラのようには餌にありつけず、結局
私の方がこの場を離れました。

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シロハラの仕草は愛らしく、しかも警戒心を見せず
快く撮らせてくれました。




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1羽のシロハラと再び水場で出合いました。同じ個体ではなく
とも嬉しいものです。ヒヨドリたちに混じり喉を潤しています。
かなり遠くでしたが、トリミングして様子が分かりました。


               ***



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最後はアオジです。(メス)
アカハラとシロハラを見かけない日でも、アオジは園内のあちこちで
出合います。散策路の真ん中で採食していた時は通りがかりの人達が
立ち止まり、アオジ優先でした。
(日本の中部以北で繁殖し中部以西で越冬 スズメより大きい)




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この時の食事は昆虫ではなく植物の種子でしょうか。(メス)



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2羽が階段にやって来て、右が相方を危なさそうに見つめています。

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無事に階段を下りることが出来ました。

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名前が体の色に由来する野鳥は覚えやすく親しみを感じます。
今シーズン、これから出合う冬鳥が楽しみになりました。


         *

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ご覧くださり有難うございました。

小さな猛禽

2016.02.08.Mon
2016年2月8日

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東京湾に注ぐ荒川の河口から、対岸にある葛西臨海公園の大観覧車が
見えます。約170種類の野鳥が飛来するという葛西臨海公園を間近
にして、下流では1年を通して多くの野鳥と出合うことが出来ます。




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河口から上流2㎞の間に今冬は3羽のモズが生息し、テリトリーの
お気に入りの枝に、今日も顔を見せてくれました。(オス)

(全長19-20 食性は動物食 スズメより大きい 留鳥又は漂鳥)




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右側にはモズが捕った昆虫が枝に突き刺してあり、これを鵙の贄
(もずのにえ)と言います。(メス)




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蓄えていた獲物はバッタのようです。




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バッタを枝から抜き取って飲み込むまで1分間。
鵙の贄には諸説があるようですが興味深い習性です。

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秋には高音で鳴いていたモズですが、この時季でも稀に鳴くことが
あります。秋のけたたましい鳴き声とはちょっと違うようです。


               ***


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都会のモズらしく遠景に高速道路が見えます。




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山野の野鳥が都会で暮らす逞しさと順応さには驚かされます。

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                *


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都会のモズは人に馴れ、カメラを向けても即逃げることはありませんが
出来るだけ間合いを保つようにしています。

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                 *


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モズが木の枝から離れる時はいったん下降するので見失いがちですが
河川敷は低木なので、おもむろに裏に回ると藪や叢にいます。

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身近な散歩コースで初めてモズを見かけた頃は1羽でしたが
今冬は3羽に増えていました。
都会の河川敷も自然が豊かであるとモズが気付かせてくれました。



               ***


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荒川の下流に架かる葛西橋です。
この周辺には前述の3羽とは別に2羽の縄張りがあります。


俳人石田波郷(1913年ー1969年)の名句
「立春の米こぼれをり葛西橋」が毎年脳裏に浮かびます。
当時の葛西橋は300m上流の木造の橋でした。
食糧不足の戦後の焦土の中で、葛西橋に米粒がこぼれて
いた印象は強烈だったことでしょう。
立春だけに明るい希望を予感させます。


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シナガチョウの恋

2016.02.04.Thu
2016年2月4日

前回は川村記念美術館のオシドリの記事でしたが、今回は同じ池に
いるシナガチョウを取り上げてみたいと思います。

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白鳥池に3羽のシナガチョウが泳いで来ました。


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泳ぎながらオスが悠然と羽を広げ始めました。


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羽を広げ、やがて閉じた直後です。
オスが片方のメスの上にひょいと乗ったではありませんか。




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すると、もう一方のメスはそそくさとその場を離れて行きました。




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シナガチョウの恋は慌てずに撮ることが出来ましたが
その間約8分でした。


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               ***



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対岸に移動してズームアップすると、シナガチョウは何事もなかった
ようにコブハクチョウの傍らで遊んでいました。




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この日は朝から快晴で、開園時(9時半)には霜が降り、池には
薄い氷が一面に張っていました。
開園から20分後には噴水を浴びるコブハクチョウを見ました。
健康維持のために欠かせない日課なのかもしれません。


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                *


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山野の鳥のモズ、メジロ、カワラヒワ等の鳴き声は耳にしたものの
撮れたのはこのヒヨドリだけです。


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ヒヨドリは枝の上で羽を休めて周囲を見渡していましたが
こちらに感付いても気にならないようです。




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オシドリはこのシーンだけで約40羽です。画面の右下と左上にも
かなりいるので、ピーク時の70羽に近いかもしれません。




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美術館前は庭園を眺めるビューポイントなのでしょう。
裸木の多くが桜なので開花が楽しみです。


尚、園内にはシナガチョウ、コブハクチョウ、オシドリ等を
解説した立看板がありました。

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               ***


昨日の節分では「鬼は外! 福はうち!」と子どもの声が
聞こえてきました。

 大串 章選 (朝日俳壇)
   鬼やらい時には鬼に憑かれたし     コウコ

今日から立春です。寒さは昨日と変わりませんが立春と
聞いて、心は温かく春に目覚める思いがいたします。
新しい年のスタートこそ立春に始まる気がしてなりません。
廻りくる春夏秋冬、さまざまな出会いがこれからも楽しみです。
                 

ご覧下さり有難うございました。