枯野

2014.01.27.Mon
2014年1月27日 

冬の河川敷は蕭条とした枯野が広がっていますが、晴天の日には
思いがけない光景に出会えます。 

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冬空は地上の枯野が引きたてて青々と澄みわたり、日射しは枯野
の隅々まで行きとどいて輝かせます。



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「残したい日本の音風景」に北上 川のヨシ原が選ばれていますが
風にヨシが擦れ合う音を聴いてみたいものです。



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枯ススキは日が射すと銀色に輝き、思わぬ美しさを見せてくれました。



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胸中にひかり差し込む枯野かな     コウコ



意外だったのは帰化植物のセイタカアワダチソウです。
荒地でも所かまわず繁茂し、今や河川敷を占拠したかのようでした。
群落をなした黄色の花は白穂となり、風に勢いよく運ばれていきます。
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枯れた姿は哀れですが、不思議な雰囲気を漂わせていました。




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ハンノキの雄花は垂れ下がり、雌花は近くにありますが小さくて
目立ちません。去年の松笠状の実が付いてました。


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左は枯れたアザミかもしれません。右の枯草は日を浴びて綺麗でした。



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地面にへばり付いて葉を放射状にするロゼット(バラの花模様)をあちこちで
見掛けました。ヨモギ、ヨメナ、マツヨイグサ、ハルジオン、ギシギシなどの
冬越しの姿です。



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ヘクソカズラの実と蔓はリースにはなくてはならない素材です.
ノイバラの実も 重宝しています。



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寒中のノイバラの実は野鳥に食べられたあとで、ほんの少し残っていました。



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枯草の中に径1センチほどの黄金の実を数個見つけました。
残念ながら何の野草の実か分かりません。


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野草の葉がそれぞれに赤く色付き、グラデーションの美しさに
目を見張りました。寒中の紅葉は色が濃く、透明感があります。


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野草とは思えないアカツメノクサ。日あたりの好い土手では
1年中咲いていますが、この時期は最も鮮やかです。

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枯野に分け入り、野草の素敵な一面を見ることが出来ました。
冬日と海光を受けて枯野は明るくあたたかな色調です。

枯草が見せる神秘的な輝き。 やがて訪れる春の息吹を夢見ながら
枯野は静かな眠りに就いていました。


            

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一湾のひかりを抱き大枯野      コウコ


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バオバブの木

2014.01.18.Sat
2014年1月18日

上野動物園のモノレールは東園駅から西園駅まで約1分半です。
西園を訪れたのは初めてで、不忍池のエリアには落葉した奇妙な擬木
が忽然と現れました。それは「星の王子さま」に登場し、映像でも見
たことのある「バオバブ」だと一目で分かりました。
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西園では「不思議の島マダガスカル」を紹介していました。
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乾燥地帯に自生するバオバブは世界に10種類で、マダガスカルに8種
オーストラリアとアフリカに1種ずつあります。

マダガスカルの霊長類は全てキツネザルの仲間であり、その約70種の
全てがここに生息しています。最も有名なベローシファカは、むかし日
本のテレビコマーシャルに登場し、2足の横っ飛びの見事さには感心し
たものです。

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バオバブの空洞に入っていくのは、トレードマークの縞模様の尾をもつ
ワオキツネザルです。かれらは日中、地上を群れで活動しています。
 このような光景はマダガスカルでは自然に観られることなのでしょう。

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バオバブを初めて知ったのは10代で、サン=テグジュペリの
「星の王子さま」でした。丁度その頃、朗読会で岸田今日子、
小池朝雄、日下武史、その他の諸氏による「星の王子さま」を
鑑賞しました。半世紀前のことが昨日のように鮮明に蘇ります。
いま思うと夢のような共演でした。
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バオバブは恐ろしい種で、星の上にはびこり、その根で星を突き通
し破裂させてしまいます。なまけものが住んでいた星ではまだ小さ
いからといって、ボオバブの木を3本放りっぱなしにしておいたら、
とんだ災難になりました。
王子さまから教えてもらって作者が描いたのが、この絵でした。
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バオバブは「星の王子さま」では悪ですが、人類には多大な恩恵を
もたらしてきました。果実や葉は食用に、樹皮は縄や壁に利用しま
した。マダガスカルでは樹齢500年以上、アフリカでは1,000
年を超し、中には6,000年の樹もあるようです。
ボオバブは神聖な木とされ、祈りが捧げられたそうです。
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(マダガスカルのバオバブ)

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そのようなバオバブがなぜ悪なのか疑問ですが、
アフリカには古くからバオバブに関する寓話がありました。
バオバブは地球で最初の木でしたが、ヤシの木の高さやイチジクの
果実を妬んだために神が怒り、引っこ抜いて地面に坂さまに刺した
ことから、アップサイドダウンツリー(上下さかさまに木)と呼ば
れるようになったそうです。
土地の人々はバオバブに対する畏敬の念と感謝の気持ちを抱きなが
がらもユニークな姿に親しみを覚え、ユーモアさえ感じたのではな
いでしょうか。先行する寓話を想うと「星の王子さま」のバオバブ
は作者の途轍もない創造力であり、今もって驚嘆させられます。

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バオバブの自生地はいま危機的な状況にあります。大規模開発、
人口増加などによるもので、国際的な保護活動が行われています。

「星の王子さま」は1943年に出版されて71年が経ちました。
この星のバオバブが絶滅に瀕するとは思いも寄らないことでした。



元日の「若洲公園」と「若洲臨海公園」

2014.01.01.Wed
2014年1月1日

青春の空でありけり大旦     コウコ
                 大旦(おおあした) 一月一日の朝

若洲公園
 
初日の出を若洲公園(東京都江東区立)で見ようと、多くの人たちに
混じって園内を小走りしました。腕時計を見ると日の出の時刻6時50分
を切っていました。
「頭が出てきた!出てきた!」家族連れの祖母らしき人が走りながら
感嘆の声をあげています。それはお産婆さんの声に聞こえ、2014年
の太陽の誕生でした。

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初日の出の瞬間には間に合わず、10分後の東京湾の初日を撮りました。


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遠くの船舶は、初日が照らす海面を滑るように航行中です。

 
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サイクリングのツーリングで初日の出を見に来たグループ。


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東海道を模した松林を風のように走り抜けていきました。

 
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若洲公園の海沿いを道なりに行くと、隣接の若洲海浜公園に着きます。 
 
                    
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逆光の中、堤防に見えた2014年の初鳥のシルエット。


DSC_2110 (583x640) DSC_2107 (640x420) 横に廻ってシャッターを切ると、なんとイソヒヨドリ(磯鵯)でした。
カワセミ と同じくらい好きな野鳥で、私の身近な「青い鳥」です。
ヒタキ科の留鳥で体長26cm。青色の背中と茶色のお腹のコントラスト
が素敵です。


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尾を上下に振りながら歩くハクセキレイ(白鶺鴒)。グレーと,白黒の
ツートンカラーで、体長21cm。 


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空高く翼を広げて舞うのは、猛禽類です。


DSC_2377 (470x640)    トビ
望遠カメラが捉えたのは、冬晴れの青空を飛翔するトビでした。
猛禽の風格充分です。


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風のない穏やかな日和でしたが、8時半頃には風が吹き始めました。
波間に漂うカモたち、浮寝も儘なりません。

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若洲海浜公園

東京ゲートブリッジが眼前に現れました。 

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「元旦ツーリング」のハーレーライダーの方々です。東京ゲートブリッジ
を背景に記念撮影をしていました。5時10分に千葉県の柏をスタートし
途中で合流した総勢70名のハーレーが、一路東京湾の若洲を目指す
光景はさぞ圧巻でしょう。

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ライダーのお一人のK氏の愛車を撮らせて頂きました。
 

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東京ゲートブリッジ
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展望台(無料)の9階から東京ゲートブリッジの遊歩道に出られます。

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東京ゲートブリッジの下は船舶、上は羽田飛行場から離陸した飛行機の 
航路になっています。

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元日の朝6時から10時までの4時間、若洲公園と若洲海浜公園を
夫と休み休み廻りました。夫は若い頃ここで釣り三昧をし、夏はチヌ、
フッコ、スズキ、カサゴ、冬はカレイをあげました。
私も夜釣りに付き合ったことがある思い出深い公園です。

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皆さまにとって素敵な一年になりますようお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

  
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