「新宿御苑」 晩春

2013.04.27.Sat
2013年4月27日

花吹雪透きとおるまでたちつくす     コウコ

「東京国立博物館」の庭園開放で出会った兼六園菊桜は
都内に2本しかないそうです。
開花は観たものの、満開を観たい気持ちに駆られて
「新宿御苑」に行って来ました。

新宿門から入り、インホメーションセンターに立ち寄りますと
花々の見頃が詳細に表示されていました。(4月19日現在)
晩春の桜では、兼六園菊桜と梅護寺数珠桜が見頃で
他は全て葉桜と表示されています。

兼六園菊桜をひたすら目指し、探しに探してやっと辿り着きました。
後から来た青年2人は「やっと見つけたよ!」と
仰ぎながら感嘆の声をあげていました。

兼六園菊桜(本数1本)
DSCN6402 (640x480)

DSCN6452 (640x533) DSCN6396 (640x480)  
ケンロクエンキクザクラ
色と形:淡紅色  系統:サトザクラの栽培品種
特 徴:石川県金沢市の兼六園に孝明天皇より下賜されたと伝えられる
    原木があった。     「インホメーションセンター」より

DSCN6448 (640x518)
道の左の桜木が兼六園菊桜ですが
目立たないので通り過ぎてしまいそうです。
立ち止まり見上げることで、会うことが出来たのでした。
200~300枚の花びらの球体が鈴なりで
なんとも可愛らしいのです。

桜は8分咲きの午前中が最も美しいそうです。
兼六園菊桜の中心部の濃い花弁の特徴が
見られないのは少々残念です。
しかし、落花前のぎりぎりで駆けつけることが出来き
ホッとしたのでした。


梅護寺数珠掛桜(約5本)
DSCN6429 (640x557) DSCN6423 (640x604)  
バイゴジジュズカケザクラ
色と形:紅色  系統:サトザクラの栽培品種
特 徴:新潟県京ヶ瀬村の梅護寺に原木がある。
    親鸞聖人が数珠をかけた桜に
    数珠のような花が咲いたという伝説が名前の由来。
          「インホメーションセンター」より
    花弁100~200枚 中輪八重

               ***


葉桜の関山、普賢象、福禄寿等の枝に花が少々残っていました。

関山(約110本)
DSCN6436 (640x542)
カンザン:濃紅色の大輪八重
江戸時代後期(1800年代)から記録があり
荒川堤から広まりました。
「花は関山、葉は大島」といい
色合いと香りから花漬には濃紅色の関山を
葉の塩漬には大島の若葉を使うのだそうです。

普賢象(約80本)
DSCN6381 (640x590)
フゲンゾウ:淡紅色の大輪八重
室町時代(1400年)からある最古の品種です。

福禄寿
DSCN6442 (640x575) DSCN6447 (640x491) 
フクロクジュ:淡紅色の大輪八重
見事な高木の樹形を眺めて、満開の立ち姿を想像しました。
明治時代(1800年代後期)に荒川堤から広まり
七福神の福禄寿にちなんだ名前です。


DSCN6379 (640x480) DSCN6392 (640x636) 
葉桜の染井吉野は樹々の若葉と共に、森に溶け込んでしまいました。
晩春を彩った八重桜のほとんどが花を散らし、幕を下ろしつつあります。
この時期に桜を観に来たのはあの2人の青年くらいで
桜の下では誰にも遭いませんでした。

               ***

道筋で目に止まりました。
椿
DSCN6362 (640x596) 

DSCN6353 (640x608) DSCN6359 (640x574)

DSCN6367 (640x584) DSCN6225 (640x625)

DSCN6224 (640x590) DSCN6364 (640x549) 
「新宿御苑」には椿の林があるので、いずれ観たいと思います。


ヤマトシジミとハルジオン
DSCN6472 (640x544)
体長10mm前後
日本一小さなシジミチョウで71種類もあります。


今回は兼六園菊桜を観るために来たので
見頃の花々を巡ることは出来ませんでした。
「新宿御苑」の18万坪の庭園を観るには丸1日かかりそうです。
「清澄庭園」の6倍の広さでした。
DSCN6230 (640x575) DSCN6229 (640x413)
  (画像の上でクリックすると拡大します)

                ***

「新宿御苑フォトコンテスト 2012」
インフォメーションセンター内のアートギャラリーで開催(4/19~4/24)
カメラを通して「新宿御苑」の魅力を発見するイベントだそうです。


DSCN6235 (640x487) (2)
環境大臣賞 「散歩道・冬枯れ」安藤和氏(東京都)

DSCN6239 (640x396)


                ***


DSCN6240 (640x486)
環境賞自然環境局長賞 「ピンクのジュウタン」萩原恒夫氏(東京都)

DSCN6243 (640x403)

                ***

見たことのない景色に驚嘆しました。
1,866点の応募中、頂点の2作品です。(入賞作品39点展示)
前者の絵画のような描写には、個性と芸術性を感じました。
後者の千載一遇のチャンスをものにした描写には
息を呑むほど圧倒されました。
足しげく通い、見ようとする者にしか見えない景色だと思います。

人様のブログを訪問しては写真の素晴らしさも知りました。
これまでの私には知らない世界でした。
写真の力と可能性は凄いです。


DSCN6475 (640x455)
同じ場所に立ってプラタナスの並木を眺めました。
これから四季折々の景色が楽しめそうです。

自分の都合で動いていた私でしたが、
花は待ってくれないと諭された日でした。

スポンサーサイト

清澄庭園 (4月中旬)

2013.04.22.Mon
2013年4月22日

どこまでも空はひとつや鳥帰る     コウコ

シャガ

DSCN6573 (640x480) 

DSCN6563 (640x480) DSCN6511 (640x594)  
いま園内で一番の見どころは、花菖蒲田の斜面に咲く満開のシャガです。
川の流れのような薄紫色の群生は、山野の風景を想わせて圧巻です。
月明りなら銀河に見えるかもしれません。


サトザクラ

DSCN6547 (640x480)
名札に「サトザクラ」とありますが、200以上の交配種の総称なので、
名前は分かりません。八重桜のカンザン(関山)に似ています。
すでに散った後でしたが、幸いに一房だけ残っていました。


椿

DSCN6503 (640x597)
椿もあまり見掛けません。
庭園は春から初夏へ移っていました。


ボタン

DSCN6516 (640x611)

DSCN6522 (640x579)

DSCN6518 (640x549)

DSCN6519 (640x556)
初夏のボタンが花をつけています。
株は小ぶりですが、見事な大輪です。


ツツジ

DSCN6523 (640x480)

DSCN6531 (640x509) DSCN6535 (640x480)

DSCN6530 (640x545) DSCN6538 (640x578) 
ツツジは園内のあちこちで咲き始めました。
メインの築山の中腹は、冨士山に棚引く雲をツツジで表現しているので
満開のこれからが楽しみです。


モミジ

DSCN6489 (640x480) DSCN6620 (640x480) 
際立っていたのが、園内の新緑を背景にしたモミジです。
若葉が真っ赤で、竹トンボに似た実(翼果)をつけています。


チチコグサモドキ

DSCN6610 (640x582)
黄色い頭花のハハコグサ(母子草)は知っていましたが、チチコグサ
(父子草)は初対面です。
あとで調べましたらチチコグサモドキのようです。細い葉に対して
擬きはへら形の葉です。
茶褐色の頭花で下部に白い綿毛が密集しています。(帰化植物)


オタマジャクシ

DSCN6589 (640x480) DSCN6582 (640x480) 
3月に観た「蝌蚪の紐」は孵化してオタマジャクシになりました。
我々の子どもの頃と違って、ほとんど見掛けなくなりました。


スズメノカタビラ

DSCN6634 (640x480) DSCN6632 (640x480) 
スズメノカタビラはスズメ、キジバト、ヒドリガモ等の野鳥の好物だそうで、
イネ科の雑草です。(世界中に生育している帰化植物)


                 ***


探鳥会

DSCN6594 (640x480)

DSCN6617 (640x467)
なんと!池はもぬけの殻です。
昨年はキンクロハジロが残っていて、ヒドリガモも若干いたそうです。
新宿御苑の冬鳥は4月18日に一斉に帰りましたが、清澄庭園も
同様でした。今春は何もかも早く過ぎ去ってしまいました。


鳥合わせ

日本野鳥の会東京支部   2013年4月20日
    観察地:清澄庭園 天候:曇りから雨 風:無し 気温:10℃

カワウ    1        シジュウガラ  5
カルガモ   5        カワラヒワ   1
ヒドリガモ  1        オナガ     4
ホシハジロ  1        ハシボソガラス 1
キジバト   2        ハシブトガラス 5
ハクセキレイ 1        ムクドリ    2
ヒヨドリ   3                  (ドバト 10)
                

以上13種類でしたが、天候が良ければ20種類はいるそうです。
辛うじてヒドリガモとホシハジロが1羽づついましたが、来月は
いるかどうか分からないそうです。

シジュウガラとヤマガラの囀りは同じで「ツツピー、ツツピー」
「ツピー、ツピー」ですが、ヤマガラの方が甘い声だそうです。
野鳥の囀りを聞き分けられたら、面白いでしょうね。

3月16日にツバメの初確認をしましたが、これからはセンダイムシクイ、
キビタキ、アマサギ、オオルリなどの夏鳥が渡ってくるそうで、
楽しみにしています。

DSCN6482 (640x623) (2) DSCN6484 (640x480) (2)   

DSCN6626 (640x480)

 

 

第89回「日本パステル画会展」 4月8日~4月16日

2013.04.14.Sun
2013年4月14日

木の芽風森はうす目をしていたり     コウコ


DSCN6203 (452x640) 
「日本パステル画会」は矢崎千代二画伯が昭和2年(1927年)に
創設して85年になり、この度の89回展を数十年ぶりに観て来ました。
上野の東京美術館は昨年リニューアルされ、今年も同館で開催され
ています。前日まで「エル・グレコ展」があったので、搬入などの
準備 は大変だったと思います。

青春の一時期にお世話になりましたので、心待ちにしていました。
当時からご活躍の方々には懐かしさがこみあげ、感慨も一入でした。

高田正二郎先生、岡崎利雄先生をはじめ重鎮の先生方は鬼籍に入られ、
次世代に引き継がれていました。

               ***

    賛助作品  岩浅幸治先生  荒野の景
DSCN5955 (640x455) 
ご指導は代々芸大の先生で、現在は岩浅幸治先生です。
岩浅先生になられてから、自由に描けるようになったそうです。
個性を大切になさる先生なのかもしれません。


       柴崎郁男氏  紫陽花の里
DSCN5953 (640x527) 
抽選会で柴崎氏の木立を描いた色紙を頂戴したことがありました。
「紫陽花の里」の道の先には木立が見え、遠い記憶とつながりました。


      駒澤節子氏  望郷
DSCN5982 (531x640) 
同一の人物画の作品が数点あり、それぞれ個性豊かです。
なかでも駒澤氏が唯一、背景を描かれていました。
異国の女性の故郷の景、カーテンと花瓶。
見えるものと見えないものが描かれ、パステルの柔らかい
色彩のなか補色が見事で感銘いたしました。

               ***

                     
DSCN5987 (516x640) DSCN5966 (640x483) 
     忍野村         吉野水分神社
                         
DSCN5943 (640x480) DSCN5947 (480x640) 
     アン・オーソア     明日の光の中に
                 
DSCN5961 (520x640)     DSCN5949 (480x640)   
    庭先の椅子      花の奏
                
DSCN5963 (640x531) DSCN5951 (534x640)
    街角(ロンドン)   おだやかな朝 

「街角」を描かれた女性は90代だそうで、80代まで海外に出掛け、
現場で描いたものしか出品しないそうです。素敵な女性です。
一部しかご紹介出来ませんが、自己研鑽を積まれた作品の数々には
感動いたしました。

他の展示会を観た方が立ち寄られて、パステル画にほっとしたと
言われたそうです。確かにパステル画には癒されます。
会員31名による全51作品でした。
公募入選作品も40余点あり、楽しく鑑賞させて頂きました。

               ***

「東京国立博物館」 春の庭園開放(3月19日~4月14日)
 
本館北側の庭園が期間限定で一般開放されています。
「日本パステル画会展」を観たあとに立ち寄ってみました。
各館の展示は観ずに、今回は庭園に絞りました。
入口では、まず森の香りに浴しました。
ソメイヨシノを見逃した私にとって、晩春に咲く桜が今年の
お花見です。

オオシマザクラ(大島桜)
DSCN6028 (640x480) DSCN6032 (640x480)   
ソメイヨシノ(染井吉野)は葉桜でしたが、オオシマザクラは
盛んに花を散らせていました。幹の太い古木で、逞しい走り根
が縦横にありました。


ケンロクエンキクザクラ(兼六園菊桜)
DSCN6084 (640x480)   
 DSCN6071 (640x506) DSCN6074 (629x640)   
(花は八重咲きでキクの花に似る。淡紅色で中心部は紅色)
傍らで年配の男性が「私はこの桜だけ見に来たのです・・・」と
語っていました。その方の話ですと都内に2本あり、此処と新宿御苑の
のみだそうです。今年の桜は早いので、辛うじて開花の様子を 見ること
が出来ました。花弁数はおよそ300枚で4月下旬が見頃 ですから、
庭園開放の期間中は毎年お目にかかれません。
幸運にも初対面の桜でした。是非とも満開の姿を観たいものです。

イチヨウザクラ(一葉桜)  カンザン (関山)
DSCN6118 (640x480)  DSCN6022 (640x480)

               ***
椿
アマノガワ(天の川
DSCN6116 (640x480) DSCN6109 (640x480)
 
ホシボタン(星牡丹)
DSCN6105 (640x480) DSCN6108 (640x480)

赤い椿白い椿と落ちにけり    河東碧梧桐 

落椿を眺めながら、碧梧桐の名句が浮かんできました。
赤い椿と白い椿が交互に色鮮やかに落ちてゆく様子が
脳裏をかすめました。

                ***

DSCN5998 (640x480)
博物館に隣接している庭が眺められます。
紫のショカッサイと白のハナニラの群落には野趣があり、
この景色にも心が和みました。


DSCN5994 (480x640) DSCN6065 (640x480)
 
庭園開放に合わせて「博物館でお花見を」の開催中で、
内も外もお花見づくしです。「さくらカフェ」では初めての
さくらソフトクリームを注文しました。
薄紅色のソフトクリームで、桜の粒々が見えます。
ベンチに腰掛けて味と香りに舌鼓を打ちながら、
さくらソフト日和に満たされていました。