清澄庭園 (4月中旬)

2013.04.22.Mon
2013年4月22日

どこまでも空はひとつや鳥帰る     コウコ

シャガ

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いま園内で一番の見どころは、花菖蒲田の斜面に咲く満開のシャガです。
川の流れのような薄紫色の群生は、山野の風景を想わせて圧巻です。
月明りなら銀河に見えるかもしれません。


サトザクラ

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名札に「サトザクラ」とありますが、200以上の交配種の総称なので、
名前は分かりません。八重桜のカンザン(関山)に似ています。
すでに散った後でしたが、幸いに一房だけ残っていました。


椿

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椿もあまり見掛けません。
庭園は春から初夏へ移っていました。


ボタン

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初夏のボタンが花をつけています。
株は小ぶりですが、見事な大輪です。


ツツジ

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ツツジは園内のあちこちで咲き始めました。
メインの築山の中腹は、冨士山に棚引く雲をツツジで表現しているので
満開のこれからが楽しみです。


モミジ

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際立っていたのが、園内の新緑を背景にしたモミジです。
若葉が真っ赤で、竹トンボに似た実(翼果)をつけています。


チチコグサモドキ

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黄色い頭花のハハコグサ(母子草)は知っていましたが、チチコグサ
(父子草)は初対面です。
あとで調べましたらチチコグサモドキのようです。細い葉に対して
擬きはへら形の葉です。
茶褐色の頭花で下部に白い綿毛が密集しています。(帰化植物)


オタマジャクシ

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3月に観た「蝌蚪の紐」は孵化してオタマジャクシになりました。
我々の子どもの頃と違って、ほとんど見掛けなくなりました。


スズメノカタビラ

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スズメノカタビラはスズメ、キジバト、ヒドリガモ等の野鳥の好物だそうで、
イネ科の雑草です。(世界中に生育している帰化植物)


                 ***


探鳥会

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なんと!池はもぬけの殻です。
昨年はキンクロハジロが残っていて、ヒドリガモも若干いたそうです。
新宿御苑の冬鳥は4月18日に一斉に帰りましたが、清澄庭園も
同様でした。今春は何もかも早く過ぎ去ってしまいました。


鳥合わせ

日本野鳥の会東京支部   2013年4月20日
    観察地:清澄庭園 天候:曇りから雨 風:無し 気温:10℃

カワウ    1        シジュウガラ  5
カルガモ   5        カワラヒワ   1
ヒドリガモ  1        オナガ     4
ホシハジロ  1        ハシボソガラス 1
キジバト   2        ハシブトガラス 5
ハクセキレイ 1        ムクドリ    2
ヒヨドリ   3                  (ドバト 10)
                

以上13種類でしたが、天候が良ければ20種類はいるそうです。
辛うじてヒドリガモとホシハジロが1羽づついましたが、来月は
いるかどうか分からないそうです。

シジュウガラとヤマガラの囀りは同じで「ツツピー、ツツピー」
「ツピー、ツピー」ですが、ヤマガラの方が甘い声だそうです。
野鳥の囀りを聞き分けられたら、面白いでしょうね。

3月16日にツバメの初確認をしましたが、これからはセンダイムシクイ、
キビタキ、アマサギ、オオルリなどの夏鳥が渡ってくるそうで、
楽しみにしています。

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清澄庭園 (3月中旬)

2013.03.20.Wed
2013年3月20日

初つばめ心に風の吹く日なり     コウコ

初蝶
清澄庭園の門を入り駐輪すると、キチョウが目に飛び込んで来ました。
今春の初蝶ですが、1週間前から飛んでいるそうです。
ツツジの葉に止まると一瞬見分けられません。

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清澄庭園の探鳥会(日本野鳥の会)は毎月第3土曜日にあり、今年で
33年になるそうです。私にとっては久々の参加でした。

初ツバメ
16日は東京で開花宣言が出されましたが、清澄庭園のソメイヨシノ
は1日遅れでした。
初ツバメはどこよりも早く、16日に確認しました。

棗形手水鉢 (なつめがたちょうずばち)

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縮景
名勝地を縮めて表現した縮景のメインは、この庭で最も高い
築山です。富士山の頂上の木々は、背景のビルを隠しました。
中腹にはツツジの植え込みを配し、棚引く雲を表現しています。
枯滝は富士の雪解け水が流れ、海の池に注ぐ仕組みです。

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長瀞峡の縮景。峡谷の奇岩を表しています。
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ユリカモメ

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名にしおばいざ言問はん都鳥わが思ふ人はありやなしやと
                             在原業平

都鳥、すなわち都民の鳥としてユリカモメが指定されました。
ちなみに都の花はソメイヨシノ、都の木はイチョウです。
幼児が「白いハトがいっぱいいるよ!」と60羽の乱舞に小躍り
していました。
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ヒドリガモ
美味しそうな若草を千切って食べています。草食のカモなので肉食の
カモのような臭みはないそうです。
やはり食用のカモに、ヒドリガモが入っていました。

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野鳥は1日中食べて、42~43℃の体温維持と飛ぶためのエネルギー
を確保しています。
飢死や病死や餌食により、巣立ち後の生存率は10%以下だそうです。

北帰行
来月の初めには北帰行が始まります。
帰る動機は日の長さや地球の磁気など複合的に捉え、飛行は気流や星
の位置、それに肉眼でも判断しているようです。
同じ種類でも親鳥は繁殖のため早く帰り、若鳥は体力をつけて10日
ほど遅れるそうです。
寂しいですが、3月の探鳥会で冬鳥は見納です。
10月~11月初めには、中国北部、カムチャッカ、シベリヤ方面
から再び清澄庭園に渡ってきます。

流枝(なげし)の松
松の美しい姿が、水面に映えるようにせり出しています。
自然界では天然の松の造形が見られ、松島の松を想い出しました。

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松の剪定作業
 
松のみどり摘み
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現在5人の庭師が、黒松約200本(赤松1本)を管理しています。
1本につき2日はかかるそうです。
お仕事中、来園者の質問に快く応じて下さいました。

作業前 (込み入っている) 作業後 (木漏れ日が入る)
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自由広場

満開のカンヒザクラ
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ソメイヨシノの開花 3/17
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鳥合わせ    
探鳥会の締めくくりに、観察した鳥の種類と数を参加者全員
で確認しました。

日本野鳥の会東京支部 平成25年3月16日 観察地:清澄庭園
                  天候:快晴 風:無 気温:19℃
全23種

カイツブリ    1    アオサギ   1  スズメ   2
カワウ      4    ユリカモメ  60 ムクドリ  5
カルガモ    20    ハクセキレイ 1  コゲラ   5
キジバト     3    ツバメ     1    
ハシビロガモ  50   ヒヨドリ    30
ツグミ      2    メジロ     10
ホシハジロ   50   シロハラ    1
キンクロハジロ 400  シジュウガラ  6
ハシボソカラス  2   ヒドリガモ   40
ハシブトカラス  5   オナガガモ  10   (ドバト 10)
   
ハクセキレイ   ハシブトカラス   オナガカモ   カルガモ
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ユリカモメ    アオサギ   
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冬の「清澄庭園」

2013.02.15.Fri
2013年2月15日

公園は風の遊び場春隣     コウコ
          (はるとなり)

春がまだ息をひそめているうちに、「清澄庭園」(東京都江東区清澄)
に行ってきました。

この地は埋め立てた当時、芦原の湿地帯でした。

江戸中期に紀州みかんを江戸に運んだ豪商、紀伊国屋文左衛門の
屋敷跡と伝えられ、資料はないものの、
お墓は近くの成等院にあります。

お正月の名残りだそうで福寿草、ふきのとう、冬牡丹がありました。

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発光する福寿草

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ふきのとう 蕾と開花し始めた小さな花を見たのは初めてです。

明治13年岩崎弥太郎が貴賓の招待の場として造園を手掛け、
岩崎家3代に渡って完成させた庭園です。
かつては真ん中に日本館、公園にジョサイヤ・コンドル
(1852-1920 鹿鳴館、ニコライ堂等)
設計の洋館を建て、
洋館が現存していれば国宝級の価値だそうです。
関東大震災と東京大空襲で壊滅状態となり、個人での修復は
困難なため寄付をし、いまは東京都の名勝に指定されています。

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冬牡丹の藁囲い 「向陽」

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「清澄庭園」は名石を配した「回遊式林泉庭園」で冬景色ならではの
石の存在感がありました。
弥太郎の高知の生家には、子どもの頃に日本の国土を石で並べたもの
があるそうで、造園の現場で石の配置を指図した逸話もあります。

北海道を除く全国の名石揃いですが、それらは形の面白さや美しい石
の数々で、禅の思想は入っていないそうです。

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太湖石(中国太湖に産し、浸食による自然の彫刻)まがいの奥の縦長の石は
石工さんが彫りました。中国の名園にあやかったのでしょうか。

(画像の上でクリックすると拡大します)

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佐渡赤玉石 右側の赤玉石は古河庭園などでも見掛けますが、
左の濃い方は都内では此処だけだそうです。石の3分の2は
土の中にあり、埋めることで大きさや安定感が出ると云います。


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この庭園の守護神、中心が阿弥陀石で両側が菩薩。


庭園には青石が多く見られました。むかしの青石は真っ青で
明るかったそうです。100年も経てば石も色褪せるのかも
しれません。

庭園で目にしたのは、
山茶花、青木の実、水仙、万両、蠟梅、石蕗の花でした。

冬の主役は黒松かもしれません。

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4千坪の池を海に見立てて眺めていると、旅の記憶につながり
心が安らぎます。
むかしは隅田川から水を引いた潮入の池でした。潮風に強い黒松の
イメージに、庭師の手が入った樹形は芸術的です。
(関東大震災で水門が壊れ、雨水の池になりました)

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松の葉は手で摘み取りますが、芽摘みには3通りあるため、1本1本
担当者が決まっているそうです。
5人の庭師の方が約200本の松を管理しています。

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冬の風物詩としての、松の雪吊りと霜除け

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熊笹に万両

3つの中島を配した広い池は29年前に浚渫工事をしたきりで、
この時期最もよごれて、緑がかっていました。池には越冬中の
水鳥が数百羽いますが、コイ、ニホンガメ、ウミヘビ、スッポン、
ブルーギル、ミシシッピアカミミガメ(幼体 ミドリガメ)等が生息しています。
遺棄された外来生物は、生態系への影響が問題になっています。

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浅い水底にカエルの卵(蝌蚪の紐)を発見。真冬に産卵して再び
冬眠に入るカエルもいます。


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コイは食欲旺盛で、売店の「やきふ」を来園者が与えていました。

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カルガモ

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キンクロハジロ(オス)

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水面採餌のオナガガモ(ペア)

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後方にユリカモメ 「やきふ」を投げると空中でキャッチ

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ホシハジロ (オス)

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ホシハジロ (メス)

この池で鴨たちはペアを組み、4月上旬の北帰行を待ちます。
渡って来た頃と比べ、オナガガモの雄の尾羽は長くなり、
キンコロハジロの雄は白黒の対比をはっきりさせて、
雌たちにアッピールするそうです。

5時の閉園時に見せた鳥たちの行動

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池から上がって「やきふ」探しのカルガモ

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首を出して、こぼれた細かい「やきふ」を啄ばむオナガガモ

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歩道の飛び石に舞い降りた アオサギ

「清澄庭園」の見どころはまだまだ沢山あります。
「夢の島熱帯植物館」とあわせて、
四季折々に訪ねてみたいと思いました。