夏の花&オシドリ

2016.07.12.Tue
2016年7月12日

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梅雨の晴れ間に川村記念美術館(千葉県佐倉市)の庭園を訪れました。
4~5月のお花見には多くの人出でしたが7月は静かで、蝉声に夏鶯の
さえずりが園内に響いています。




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庭園の池の蓮は身近に見ることが出来るので花の見頃を楽しみました。




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淡いピンク色の大きな花びら、花托を取り巻く蕊、そして葉っぱなど
蓮の花は大らかで見ていると心が和みます。


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ピンクの蓮の花、そして水連の池に目を移せば眩しいほどの純白さで
あらためて涼やかな水生植物に魅了されました。




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水連の池には真っ赤なショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)が数匹飛び
回っています。




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成熟したオスだそうで、顔も脚も真っ赤です。(体長41~53mm)


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                *



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木漏れ日に咲く山百合は楚々とした美しさがある一方、誇り高き森の
女王といった風貌です。




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黒揚羽は花から花へと慌ただしく巡ってじっとしていません。
追いかける暇もなく森の中へ消えて行きました。

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山百合の清々しい芳香に包まれ、その場にしばし佇んでいました。


               *


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山紫陽花は終わり、西洋紫陽花もピークは過ぎていたものの木立が
あるためか花期が長いようです。


               ***



オシドリが気になり、望遠で探すと居残ったグループがいました。
かなり遠くて画像が荒れていますがご容赦下さい。

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冬は70羽も見られましたが、今は10羽ほどが仲良く一ヵ所にかた
まっています。北海道から九州までが繁殖地だそうで、他の大多数は
何処かに移動したのでしょう。ちなみに飼育はしていないそうですが
ドングリ以外の食べ物があるのかもしれません。




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庭園で飼われているコブハクチョウが、池に下りたオシドリを見つめ
ています。




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コブハクチョウ(全長125~155cm)は自分より極々小さいオシドリ
(全長45cm)を慈しんでいるかのようです。




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しばらく泳いで岸に戻ってきました。




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ヨイショと一息で上がると羽繕いです。


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オシドリは座ったり、欠伸したり、昼寝をしたりと寛ぎ方は
様々です。




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上下の2羽ですが、それぞれ左側の紅色の嘴がオスです。
それにしても色鮮やかだったオスが、地味なメスと区別が出来ない
ほどの変わりようでした。




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          繁殖期の美しい羽に戻る冬に、再び
         オシドリに逢いに行きたいと思います。



最後までご覧下さり有り難うございました。
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メルヘンの森

2015.10.05.Mon
2015年10月5日

広い公園には植林された一角があります。
都会の喧騒から逃れて、見立ての森林にやって来ました。

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   木洩れ日のなか唐突に茸生え   コウコ


妖精を想わせる白いキノコが、水玉模様の木洩れ日に囲まれています。
よく見ると、あちこちにキノコが顔を出しているではありませんか。



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      メルヘンの森 茸らにいざなわれ   コウコ

どれもこれも可愛らしい森のキノコたちです。
童話の絵本に登場するキノコは原色の鮮やかな色ばかりです。
毒キノコは派手だそうですが、白いキノコも大半は毒があるとは
今まで知りませんでした。

   騙される無垢な色合い毒茸    コウコ



                *


シロバナマンジュシャゲ(白花曼珠沙華)

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赤いマンジュシャゲはあちこちで目にしますが、薄暗い林で見る
白花にはハッとさせられます。




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子どもの頃からの馴染みのモンシロチョウも綺麗に見えます。

   童心に返る小径や紋白蝶   コウコ



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前方に大きなクモの巣が見えて来ました。
近づくと、光の向きで華麗な造形美を展開します。


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こちらは日射しを受けて、黄金色に輝く馬蹄形のクモの巣。


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このクモの巣の主はジョロウグモで、上の小さい方がオスです。

   かたわらに雄を従え女郎蜘蛛   コウコ

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   金色の囲を誇りとす女郎蜘蛛   コウコ
   妖精の森に罠あり女郎蜘蛛    コウコ


               ***


ヒガンバナの近縁のショウキズイセン (リコリス 鍾馗水仙)

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森を出ると、すっかり馴染みになったツマグロヒョウモンを
あちこちで見かけます。

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脚が白と黒の縞模様で、口吻が黄色のアカボシゴマダラ。

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                *


ヒマワリ畑にカワラヒワが来ていました。群れで行動する姿を見かけ
ますが、この時はヒマワリのてっぺんに1羽が留っていました。

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留鳥 ・ スズメとほぼ同大 ・ 翼と尾に黄色の斑。


ピンクの嘴は頑丈で、硬いヒマワリの種を好んで食べます。
この時は数十分も動かず、痺れを切らして引き揚げました。


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見立ての森林にも、光と色彩の美しい光景を見ることが出来ました。

ご覧下さり有難うございました。

6月の花

2015.06.21.Sun
2015年6月21日

車で10分ほどの、夢の島公園では四季折々の花が楽しめます。
今が見頃の紫陽花ですが、この路の先は何時もひと気がありません。

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喧噪をはるかに園の濃紫陽花      コウコ


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歩を進めると両側は山紫陽花が咲き、山深い森林の趣を
漂わせています。


山あじさい澄み渡りゆく 鳥の声      コウコ


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花から花へと忙しそうなハナアブ。


               ***


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季節の花が咲き乱れている花壇があります。


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キク科の白い花と青い花。



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白のコリアンダーに、青い小さな花はネモフィラでしょうか。



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ブルーデージーの背後は白銀色のシロタエギク。



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珍しい色合いのルドベキアは咲き始めたばかりです。



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ジギタリス


               ***



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夢の島熱帯植物館の庭でカルガモのカップルに再会しました。
実は入館前に公園の畑でブラブラしているのを見かけました。
彼等はフリーパスで館内に入り、睡蓮の池で悠々と水遊びをして・・・
なんだか羨ましいですね。




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熱帯植物館に入ると、何時も咲いているフウリンブッソウゲ。
風にゆれる風鈴の風情が好きです。




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オーストラリアのクリスマス(夏)には赤くなると云う
クリスマスブッシュ。


               ***


帰りがけ、街で見かけた花にも惹かれました。

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ネムノハナ



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若い頃は見向きもしなかったドクダミ(十薬)ですが、群生の十字の
花びら(苞葉)の風情には、味わい深いものがあります。

病得て見えてくるもの花十字     コウコ



梅雨の晴れ間の散歩ですが、この時期は特に白い花が目につきました。

心ほぐれる六月の白い花      コウコ


ご覧くださり有難うございました。

花は葉に

2014.04.30.Wed
2014年4月30日    新宿御苑

4/26               3/28
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 早春の一重の枝垂桜は1ヵ月後にすっかり葉桜となり、晩春の八重桜
のフクロクジュ(福禄寿)は満開の1週間後には葉桜の様相でした。

4/26                                             4/19
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緑黄色のウコン(鬱金)やギョイコウ(御衣黄)の見頃は見逃してしまい
花びらは意外にもピンクに色変わりしていました。
 
             ***

苑内の桜は終わりを迎えていましたが、それでもなお咲き続けている
姿は愛おしいものです。
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今春最後となった週末のお花見(4/19)です。
残花の下で多くのグループが花見酒を楽しんでいました。
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形を留めている桜の花を探して撮りました。
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             ***


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 葉桜と若葉の苑内では、楽しく遊ぶ人々の姿に目が移ります。

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乳呑児を抱いた若くて美しいお母さんがシャボン玉に興じていました。

シャボン玉生涯夢を見つづけて      コウコ


華やかな衣装に身を包んだコスプレの若者たち。
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生きとし生けるものたちは春を謳歌し、啓蟄に出てきた苑内の虫たちも
花粉や蜜集めに精を出していました。
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啓蟄や小さないのちみな眩し      コウコ


             ***


通りすがりの人に「ハンカチの木はどこでしょうか」と訊ねると「この先
を行くと、木の下に大勢いるのでわかりますよ」と。

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ハンカチに見えるのは2枚の苞で、中央の丸い蕊が秋に実をつけます。
標高2千㍍の森林(四川省、雲南省)に自生する世界の珍木の一つです。

振り向けばハンカチの木の手をふれり      コウコ



駆け足の4月でしたが、いよいよ明日から5月。
この時季に想うことは、源義経は衣川で死ぬことなく平泉を脱出して
青森から北海道へ渡ったとされる義経伝説です。

北上の桜前線義経忌      コウコ

これから桜前線は北海道へ向かい、終着点の根室市の開花予想日は
日本気象協会によると5月18日(昨年5/27)だそうです。
 

「新宿御苑」 晩春

2013.04.27.Sat
2013年4月27日

花吹雪透きとおるまでたちつくす     コウコ

「東京国立博物館」の庭園開放で出会った兼六園菊桜は
都内に2本しかないそうです。
開花は観たものの、満開を観たい気持ちに駆られて
「新宿御苑」に行って来ました。

新宿門から入り、インホメーションセンターに立ち寄りますと
花々の見頃が詳細に表示されていました。(4月19日現在)
晩春の桜では、兼六園菊桜と梅護寺数珠桜が見頃で
他は全て葉桜と表示されています。

兼六園菊桜をひたすら目指し、探しに探してやっと辿り着きました。
後から来た青年2人は「やっと見つけたよ!」と
仰ぎながら感嘆の声をあげていました。

兼六園菊桜(本数1本)
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ケンロクエンキクザクラ
色と形:淡紅色  系統:サトザクラの栽培品種
特 徴:石川県金沢市の兼六園に孝明天皇より下賜されたと伝えられる
    原木があった。     「インホメーションセンター」より

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道の左の桜木が兼六園菊桜ですが
目立たないので通り過ぎてしまいそうです。
立ち止まり見上げることで、会うことが出来たのでした。
200~300枚の花びらの球体が鈴なりで
なんとも可愛らしいのです。

桜は8分咲きの午前中が最も美しいそうです。
兼六園菊桜の中心部の濃い花弁の特徴が
見られないのは少々残念です。
しかし、落花前のぎりぎりで駆けつけることが出来き
ホッとしたのでした。


梅護寺数珠掛桜(約5本)
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バイゴジジュズカケザクラ
色と形:紅色  系統:サトザクラの栽培品種
特 徴:新潟県京ヶ瀬村の梅護寺に原木がある。
    親鸞聖人が数珠をかけた桜に
    数珠のような花が咲いたという伝説が名前の由来。
          「インホメーションセンター」より
    花弁100~200枚 中輪八重

               ***


葉桜の関山、普賢象、福禄寿等の枝に花が少々残っていました。

関山(約110本)
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カンザン:濃紅色の大輪八重
江戸時代後期(1800年代)から記録があり
荒川堤から広まりました。
「花は関山、葉は大島」といい
色合いと香りから花漬には濃紅色の関山を
葉の塩漬には大島の若葉を使うのだそうです。

普賢象(約80本)
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フゲンゾウ:淡紅色の大輪八重
室町時代(1400年)からある最古の品種です。

福禄寿
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フクロクジュ:淡紅色の大輪八重
見事な高木の樹形を眺めて、満開の立ち姿を想像しました。
明治時代(1800年代後期)に荒川堤から広まり
七福神の福禄寿にちなんだ名前です。


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葉桜の染井吉野は樹々の若葉と共に、森に溶け込んでしまいました。
晩春を彩った八重桜のほとんどが花を散らし、幕を下ろしつつあります。
この時期に桜を観に来たのはあの2人の青年くらいで
桜の下では誰にも遭いませんでした。

               ***

道筋で目に止まりました。
椿
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「新宿御苑」には椿の林があるので、いずれ観たいと思います。


ヤマトシジミとハルジオン
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体長10mm前後
日本一小さなシジミチョウで71種類もあります。


今回は兼六園菊桜を観るために来たので
見頃の花々を巡ることは出来ませんでした。
「新宿御苑」の18万坪の庭園を観るには丸1日かかりそうです。
「清澄庭園」の6倍の広さでした。
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  (画像の上でクリックすると拡大します)

                ***

「新宿御苑フォトコンテスト 2012」
インフォメーションセンター内のアートギャラリーで開催(4/19~4/24)
カメラを通して「新宿御苑」の魅力を発見するイベントだそうです。


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環境大臣賞 「散歩道・冬枯れ」安藤和氏(東京都)

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                ***


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環境賞自然環境局長賞 「ピンクのジュウタン」萩原恒夫氏(東京都)

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                ***

見たことのない景色に驚嘆しました。
1,866点の応募中、頂点の2作品です。(入賞作品39点展示)
前者の絵画のような描写には、個性と芸術性を感じました。
後者の千載一遇のチャンスをものにした描写には
息を呑むほど圧倒されました。
足しげく通い、見ようとする者にしか見えない景色だと思います。

人様のブログを訪問しては写真の素晴らしさも知りました。
これまでの私には知らない世界でした。
写真の力と可能性は凄いです。


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同じ場所に立ってプラタナスの並木を眺めました。
これから四季折々の景色が楽しめそうです。

自分の都合で動いていた私でしたが、
花は待ってくれないと諭された日でした。