梅雨晴間

2017.07.06.Thu
2017年7月3日

梅雨の晴れ間を縫って一週間ぶりに相模原を訪ねました。(神奈川県)
まず向かったのは慣れ親しんだ宮ケ瀬湖エリアです。早朝は小雨模様
でしたが、散策する頃には雨も止んで久々の鳥見日和になりました。

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雨に洗われたカーブミラーに映るのは青葉若葉の早戸川林道です。




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雨上がりの林道は一層鮮やかさを増していました。ヤマガラ、ウグイス
シジュウカラ、ガビチョウ、サンコウチョウなどの囀りに耳を澄まして
の散策です。願わくはヤマセミの声を聴いてみたいです。


               ***


ヤマセミに出合いたい一心で通い続けている私共夫婦ですが、散策中に
サンコウチョウの営巣情報が入りました。しかも今日中に巣立ちがある
らしいとの事で、急遽現場に急ぎました。

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到着すると、既に二重三重の人垣で三脚を設置する余地はありません。
地元の方のご厚意で誘導して頂き、手持ち撮影で十数分程撮らせて頂き
ました。




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親鳥♀が2羽の子どもに餌を運んでは口移しで食べさせています。
そして、5分後には再び餌を運んで来ての給餌ですから大忙しです。




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サンコウチョウは薄暗い林に営巣して子育てに励んでいましたが、予想
通り4時間後には巣立ったそうです。営巣のサンコウチョウを発見する
ことは至難の業であり、しかも巣立ちまで的中させたとは!
凄いバーダーさんがいらしたものです。


               ***


声はすれども姿は見えずの野鳥ですが、林道では植物や昆虫に出合う
楽しみもあります。

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釣り鐘状の蛍袋を見かけると心が和みます。




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緑の中の赤い新緑が目に鮮やかです。




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ミヤマカワトンボ♂でしょうか(翅は褐色で腹部は瑠璃色の金属光沢)




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緑色の複眼に黒と黄色の縞模様はオニヤンマです。近づいても動きませ
んでした。天敵から一時は逃れたものの、深手を負って命が尽きたので
しょうか。あるいは事故でしょうか。


               ***


相模原北公園のツミの成長が気になり、帰りがけに寄ってみました。
案の定、巣の中は空っぽで既に巣立っていました。幼鳥は高い枝に
3羽でいましたが、2羽は後ろを向いて眠っている様子です。

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こちらに向いた幼鳥は、お母さんにそっくりの女の子でした。


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相変わらず3羽を鋭い目で見守っています。「母は強し」です。


                *


相模原北公園は紫陽花で有名ですが、市の花だけあって珍しい紫陽花を
見かけました。

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園内を巡っていると、立ち入りが出来ないコーナーがありました。
多くの鉢植えの紫陽花が置かれているのでバックヤードでしょうか。
隙間から望遠で撮らせて頂きました。


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                *


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薔薇のシーズンは終わりましたが、下の花壇では見頃を迎えています。




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薔薇の花壇の彼方には丹沢の山並みが望めました。




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紫陽花と薔薇の共演です。




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目を惹かれたのは「リオサンバ」です。カーニバルを連想させる艶やか
な色彩です。


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大型のクロアゲハ♂が吸蜜に訪れていました。黒い表翅は光の加減で
青い光沢を見せています。


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ヤマセミを撮りたい一心で宮ケ瀬湖エリアに通っています。空振りが
続いているものの、本命以外に多くの出合いがありました。


最後までご覧下さり有り難うございました。

  
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キジ&イタチ (秋ヶ瀬公園/後編)

2017.05.04.Thu
2017年4月30日

一日置いて再び秋ヶ瀬公園にやって来ましたが、園内の静寂さは一変し
て行楽客で溢れています。オオルリとカケスのポイントから最も遠い駐
車場で、折よく一台が出たので辛うじて置くことが出来ました。

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オオルリとカケスがいた広場の隣はすでに簡易テントが敷き詰められ
ていました。案の定目的の広場も数組の行楽客が入り、一昨日に30人
程いたバーダーさんの姿はありません。出会った3人の方に訊いたとこ
ろ、今日はオオルリとカケスの声も姿も確認出来ず、キビタキが入って
いるとのことでした。この人出が影響したのでしょうか。

 
                *


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見頃の藤に見惚れていると、急にキジの甲高い声が響きました。園の
内外で鳴いています。




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荒川側に双眼鏡を向けていた夫が、キジ♂の姿をキャッチしました。


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TVのダーウィンが来た!でキジを見て以来、渡良瀬遊水地ではキジに
ハマりましたが、秋ヶ瀬公園で再び出合うとは喜びも一入です。


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鳥の鳴き真似が得意な夫が、遥かなキジへ向けて一声上げると、なんと
キジが振り向いたではありませんか!

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これはホロ打ち寸前の態勢です。夫の鳴き真似に反応してまさしくホロ
打ちをしたのでした。俺様の縄張りだぞ!と主張しているかのようです。




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このハプニングで手が止まり、シャッターを切り忘れてしまいました。
折角のシャッターチャンスでしたのに、ホントに不甲斐ないことです。
2度目の鳴き真似は通らず、見抜かれてしまったようです。


                *


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秋ヶ瀬公園のキジは藪で鳴いているので見付け難く、荒川方面で鳴く
キジを探索しました。




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堤防から荒川河川敷を眺めると、キジ♂が速足で横切って行きます。




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逃げる雌を追い駆けて、やがてアシ原に入って行きました。


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堤防に佇むと鳥の群れが次々と飛翔し、ツバメが引っ切り無しに行き
交っています。橙色のヒメアカタテハも堤防で小休止です。


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               ***



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園内に戻るとイタチがひょっこりと顔を出しました。渡良瀬遊水地では
イタチとの距離が遠く、秋ヶ瀬公園では遊歩道でバッタリ出合いながら
も慌てることなく遠ざかって行きました。


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園内は簡易テントで混み、ピクニックやバーベキュー、各種のスポーツ
ラジコン用のサーキットでは走行を楽しむなど、人さまざまです。

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轟音をあげ、猛スピードでサーキットを回るラジコンカー。見るのも
撮るのも初めてでした。


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広場ではバンドの練習にも熱が入っていました。


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オオルリとカケスのリベンジを兼ねて訪れましたが果たせませんでした。
鳥見ではツイてる日もあれば、当てが外れる日もあります。ツイてる時
は一期一会で次はないものと思うべきなのかもしれません。秋ヶ瀬公園
では改めて肝に銘じたい思いでした。


ご覧下さり有り難うございました。

丹沢湖&宮ヶ瀬湖

2017.04.01.Sat
2017年3月29日

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日本のダム湖百選の「丹沢湖」を訪ねました。国道246号線から地方道
の76号線に入ると、やがて山北町のプレートが見に入ります。


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眼前に雪を頂いた富士山が神々しい姿で迎えてくれました。車から降り
ると、吐く息が白く、朝の冷気が爽快でした。
初回の丹沢湖畔の自然散策は2年前に閉館した丹沢湖ビジターセンター
(神奈川県足柄下郡山北町)前からのスタートです。


                *


閉館のビジターセンターの影響と時季的な意味合いもあってか、人影が
ありません。この日カメラを持った方と出会ったのはたった一人でした。




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丹沢湖畔がフィールドのその方は「今日は鳥を見かけませんね」と
言って引き揚げる前に林道の半日陰の崖まで案内して下さいました。
                               



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「秘密の場所です」とおっしゃって、塊になって自生するタマゴケを
教えて下さいました。初めて見る目玉のような球状が何とも可愛らし
くて、マクロの苔の世界には感心しました。         




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次に教えて頂いたのがフサザクラです。この花木は以前にも見たのです
が地味なので気にも留めませんでした。しかし改めて立ち止まると、花
弁がなく暗紅色は雄蕊だそうで、桜に見立てた名前の落葉高木でした。
偶然の出会いからその方は、東京からわざわざやって来た私共に珍しい
タマゴケとフサザクラを案内して、持て成してなして下さったのでした。


                *


林道には淡い色調のタチツボスミレが、楚々と咲いています。

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山紫陽花はドライフラワーで冬を越し、アンティークな色彩にハッと
して、思わずシャッターを切りました。




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観察した野鳥は上からアトリ、ホオジロ、キセキレイ、ホシハジロ5羽
その他カイツブリ、ハジロカイツブリ、アオサギ、トビ、ジョウビタキ
シジュウカラ、エナガ、コサギ等ですが、初ツバメの群れも見ました。



                ***



丹沢湖の一週間前に、同じく日本のダム湖百選の一つ「宮ヶ瀬湖」(神
奈川県愛甲郡清川村)にも訪ねました。

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澄み切った空に雪山が連なっています。動物注意のカモシカのプレート
が目に入りました。遠出では犠牲になったタヌキを見かけることがあり
ますが、此処からはカモシカが出るほどの山岳地帯に入ったのでした。


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                          汁垂隧道

先ずはヤマセミのスポットで有名な、早川林道にある金沢橋を目指し
ました。


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金沢橋に着くとアマチュアカメラマン数人が三脚を立て、ヤマセミを
気長に待っていました。




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金沢橋から見た丹沢湖はエメラルドグリーンの美しい湖面です。この
湖面を飛翔するヤマセミは、この日待てども現れませんでした。




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簡単に見られないとは分かっていたものの、やはり奇跡は起きませんで
した。しかし遠路を来た甲斐があり、金沢橋の近くでベニマシコの雌雄
がひょいと現れたのでした。初見・初撮りです。




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                             ♀                             

林道の木陰伝いに木の実をさがし、採食していました。


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                              ♂
夢に見たほどの憧れの鳥ですが、思うようには撮れません。来季に再び
チャレンジです。他にはウソ、ルリビタキ雌雄、シジュウカラ、エナガ
トビ、カワウ、マガモ等を見かけました。




暖かかったので、初蝶が現れては低くひらひら舞っていました。

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                        ルリタテハ



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                         ルリシジミ



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                         テングチョウ
歩を進めるごとに、足元から舞い上がるテングチョウの光景は初めて
見ました。


2ヶ所のダム湖の目的は、実のところヤマセミでした。訪ねてみて生息
地の様子は分かったものの、ヤマセミは狙って撮れる鳥ではないことを
知りました。しかし出かければ目的は叶わずとも、必ずなんらかの巡り
合わせがあり、旅本来の楽しみを改めて気付かせて貰ったのでした。


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最後までご覧下さり有り難うございました。[全文表示]

鯉の初釣り

2017.01.06.Fri
2017年1月6日

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里見公園(千葉県市川市)下の江戸川で、正月2日に鯉の初釣りシーン
に出合いました。




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右の木立は里見公園の森で、上流には伊藤左千夫の小説「野菊の墓」
の政夫と民子が最後に別れた「矢切の渡し」があります。
寅さんや大ヒットした「矢切の渡し」では日本中に知れわたりました。


                *


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鯉のアタリを知らせる童謡の「かっこう」のメロディーが流れ出すと
釣り人や居合わせた人達が一斉にダッシュです。




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鯉の釣り歴8年の関矢氏が大物をゲットしました。




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鯉専用の大きな網で引き上げます。




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スケールで測ると68cmです。私たちが来る少し前には72cmの
鯉を釣り、連続のゲットでした。




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初釣りの釣果で記念撮影です。




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釣った鯉はその場で江戸川に放つそうです。写真を撮らせて頂いたので
その分遅れてしまいましたが・・・。


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7分後に川に戻った鯉は、まさに水を得た魚です。


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尾鰭を勢いよく振って帰って行きました。

鯉の命を慈しんで解き放つシーンには心打たれました。
捕まえた魚や鳥を放ち、日頃殺生している生き物の霊を慰める放生会の
行事を思い出しました。


               ***



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車内はリールなど釣り道具が収められています。


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餌のゴカイも大きいですね。


               ***


里見公園にたびたび訪れるうちに顔見知りになった今津氏です。

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平成26年1月18日の初釣り大会で大物88cmをゲットしました。
今津氏が持ち合わせていたお写真の3枚を撮らせて頂きました。




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                *


これまで何度となく此処を通りましたが、釣り上げた瞬間のシーンに出
合ったことはありませんでした。この日も少し前に釣って川に放した直
後でした。残念と思いきや、なんと幸運にも2匹目が釣れたのでした。
ご本人の関矢氏とお仲間の今津氏等、そして居合わせた面々はお正月の
事もあって特別な笑顔でした。




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ご覧下さり有り難うございました。

遅ればせながら本年も宜しくお願い致します。

小春の野山

2016.11.17.Thu
2016年11月17日

鹿野山(千葉県君津市・標高380m)全体の紅葉のピークは
少し先ですが、一足早い銀杏黄葉は見頃を迎えていました。

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見上げると銀杏黄葉が青空に輝いています。




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近くの木々の葉も鮮やかに染まっていました。

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銀杏並木にはギンナンが足の踏み場もなく落ちていますが
拾う人もなく、臭いも黄葉に気を取られて気になりません。

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この辺りは飛行機の航路らしく、しばしば機影を見かけます。




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山を染め始めた鮮やかな雑木紅葉。ピーク時には紅葉一色になります。


               ***


銀杏の黄葉、そして楓の紅葉に目を奪われる鹿野山です。

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色とりどりに色づいた楓の紅葉が美しい神野寺の仁王門。




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参拝者はちらほら見かける程度で静かな境内です。
朱塗りの仁王門には楓が似合います。

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苔むした境内を覆う紅葉。




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妖しくも幻想的な趣も感じられます。

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               ***


平地の道端では、小春日和を賜った蝶たちが乱舞していました。

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朝露に一番乗りの小型のヤマトシジミ(大和小灰蝶)です。
朝食にカタバミの蜜を吸いに来ました。カタバミはヤマトシジミの幼虫
の食草でもあり、約1ヵ月のサイクルで世代が変わります。




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太陽がのぼり空気が暖まると、11月中旬でも元気な蝶たちを
見かけますが温暖化の影響でしょうか。
中型の雌雄のモンキチョウとツマグロヒョウモンの雄。




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蝶には珍しく、雄より鮮やかなツマグロヒョウモンの雌。




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小型の蝶の中でもモンキチョウ(紋黄蝶)は活発に飛び回っています。
白色(左)雌・黄色(右)雄




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翅を休めている時は、雌雄が身を寄せ合っての日向ぼこ。




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この時期一番元気なモンキチョウ。よく見ると毛むくじゃらでした。


11月の暖かな小春日和は野山の散策にもってこいです。夫の田舎
に帰郷するたびに、巡る季節の自然に癒される思いです。



ご覧下さり有り難うございました。