早くも秋の気配

2017.08.26.Sat
2017年年8月23日

丹沢湖(神奈川県西部)での初めての鳥見は玄倉(くろくら)で今回は
世附川(よづくがわ)付近を探索します。国道246の清水橋の信号を県
道76へ右折し、神尾田トンネルを抜けて丹沢湖の中央に架かる永歳橋を
渡り、次の落合トンネルを抜けるといよいよ目的地です。

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早朝はブルゾンを羽織るほどの肌寒さで、今季初めて芒の穂を見ました。


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双眼鏡を覗いていた夫が「羽をふっくらさせ、片足で立っているよ」と
言いながら、朝6時にカワガラスを発見しました。肉眼では見えにくい
距離です。




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トビは石の上で寛いでいますが、日中は川を見下ろしながら輪を描いて
飛翔します。ふと見上げると、上空をミサゴが通り過ぎて行きました。


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林道では櫨の紅葉が始まっていますが、川沿いも秋めいていました。
世附川は酒匂川(さかわがわ)水系で、酒匂川漁業協同組合の看板には
「自然保護のためにヤマメの持ち帰りは5匹程度にてお願いします」と
あります。


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  渓流に釣り人の影 初紅葉     コウコ


               ***



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明るいところに出て来たオオルリの幼鳥。




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ホオジロの独唱。




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ヤマゴボウの実を啄むヒヨドリ。


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蜘蛛の巣が朝日に反射して七色に輝いています。



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蕾が球形の玉紫陽花。


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胴体まで真っ赤なミヤマアカネ。赤とんぼ(アキアカネ)は群れで
飛んでいましたが、体色はまだ黄色です。


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サカハチチョウ(逆八蝶 中型)が翅を開いてくれました。


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これまで縁のなかったカラスアゲハ(烏揚羽 大型)ですが、今年の
夏はよく出合いました。 夏型♂


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クサギの花で吸蜜するカラスアゲハ。 夏型♀




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期待のヤマセミとは出合えませんでしたが、鳥枯れのこの時季を
丹沢の世附川でいろいろと楽しむことができました。



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丹沢湖のシンボル、永歳橋を渡って世附を後にしました。


最後までご覧下さり有り難うございました。
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8月の葛西臨海公園

2017.08.14.Mon
2017年8月14日

戻り梅雨のような天気が続いていますが晴れ間を縫って、葛西臨海公園
に先日出掛けました。

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左から葛西臨海公園のシンボルの「なぎさ橋」水族園の「ヨットの帆」と
「ドーム」そして「大観覧車」です。




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まず上の池(淡水池)に行きましたが、お馴染みのカルガモ、アオサギ
カイツブリ等は少なく、ひっそりとしていました。




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ゆったりと水面をゆくカルガモが涼しげです。


                *



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第一観察舎ではカルガモの家族の食事風景を覗きました。水面にある餌を
嘴でろ過する幼鳥たちの水面採食です。




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やがて陸に上がると首を伸ばして草を食んでいました。親鳥は少し離れ
て背後から見守っています。


                *



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隣の観察舎ではバンが巣材を咥えて一目散にカルガモの前を横切って行
きます。ヨシ原の前で止まりましたがこの先に巣があるのでしょうか。


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暫くしてから食事に出て来ましたが、見るからに大きな弁足です。


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下ノ池(汽水池)の擬岩観察舎ではササゴイ(幼鳥)が今まさに
魚を狙っていました。


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捕食は容易ではないらしく、次の場所に移動しました。


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最初ホシゴイ(ゴイサギの幼鳥)と記載しましたが、正しくはササゴイ
(幼鳥)ですので訂正致しました。
ご指摘下さったブロガーさんには感謝申し上げます。



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ダイサギも捕食中です。


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捕食中のダイサギとコサギが行き合い、互いに横目でチラッと見ました。




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コサギが翼を広げたものの、ダイサギは構うことなくその場を退きまし
た。競り合う気分ではなかったようです。


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池の真ん中でコチドリの水浴びが始まりました。暑さを吹き飛ばす豪快
さです。  小千鳥:全長16cm 夏鳥




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水浴びを終えると、飛翔して餌探しです。


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                *


秋の渡りの旅鳥が来ていました。

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黄色い足のキアシシギ:黄足鴫 全長25cm(ムクドリ大)




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青い足のアオアシシギ:青足鴫 全長35cm(ハト大)



               ***



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遊歩道はアブラゼミ、ミンミンゼミ、クマゼミ等の大合唱で、他の音が
掻き消されるほどの大音量です。




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水族園の純白なヨットが、真っ青な夏空に映えていました。


2時間ほどの散策中に得た情報でしたが、旅鳥のコアオアシシギ
(小青足鴫 擬岩観察舎)とタカブシギ(鷹斑鴫 第一観察舎)
は残念ながら一足違いで撮り損ねてしまいました。



ご覧下さり有り難うございました。

ササゴイの雛&アオバズクの雛

2017.07.24.Mon
  2017年7月22日

約2週間ぶりに訪ねた渡良瀬遊水地です。
2週間前にはササゴイもアオバズクも抱卵中でした。

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真瀬勝見氏から、遊水地のササゴイの雛と雀神社のアオバズクの雛が
出たとの情報を頂いたのは数日前でした。




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生い茂るアシ原の中を分け入って行くと小さな沼があります。眼前には
巣があり、ササゴイの4羽の雛が寄り添っていました。ここは真瀬氏か
ら営巣のササゴイがいると、前回教えて頂いた場所でした。




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巣に近づいた瞬間、親が近くで「キューツ!キューツ!」と声を張り上
げ、ササッと飛び立って行きました。ササゴイは抱卵中でも人が近づく
と卵を置いて逃げ出すそうで、キジの親とは対照的です。


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卵は一度に孵らないので個々の成長には遅速があります。3羽は親が
いる方向を向き始めました。餌を待ちわびている様子です。
一番大きい雛は枝移りを始め、下の巣にいる兄弟たちを眺めていました。


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兄弟でもこんなに差がありますが、弟(妹)の成長を待って巣立って
行くのでしょうか。



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弟(妹)はよく動きますし、表情も豊かです。


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無事に巣立ちを迎え、飛び立って欲しいと祈りたいです。
(ササゴイ 全長52cm、南から繁殖のために日本に渡来する夏鳥)



               ***



真瀬氏のご案内で「田んぼアート」と「ひまわり畑」を見物しました。

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小山市(栃木県)の田んぼアートは4ヵ所で、この会場はサッカーの
本田圭佑選手が描かれていました。


                *


「野木町ひまわり畑」(栃木県)の見頃は7月後半から8月初旬で一部
は開花したての瑞々しいひまわりたちでした。

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「ひまわりフェスティバル」の開催は7月28日~30日で巨大迷路
ミニトレイン、ポニー引馬、花火などのイベントで賑わいそうです。


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        ひまわりの種に絵を描いた「ひまわりアート」



               ***




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雀神社(茨城県古河市)のアオバズクの雛は3羽でした。3羽は仲良く
並んで、両親は上下の枝で子どもたちを見守っています。まさに青葉
の中のアオバズクです。
バーダーさんもすでに十数人いらしたので挨拶をして加わりました。


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時には翼を広げてのストレッチでしょうか。




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真下から見ると、こんな止まり方をしている雛がいます。


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左端の兄弟は顔を寄せてじゃれ合っていましたが、右の雛はぽつねん
として、末っ子でしょうか。時には逆さまの一人遊びです。


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下には親がいるのでまだ甘えたいのか、食べ物を欲しがっているのかも
しれません。




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真下から長いことカメラを向けていると、首が痛くなります。
(アオバズク 全長29cm、南から繁殖のために日本に渡来する夏鳥)



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雀神社の隣はゴルフ場で長い土手が続いています。土手に上ると足尾
鉱毒事件に生涯を捧げた「田中正造翁遺徳の碑」がありました。




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足尾鉱山より流出する鉱毒によって災害を受けた渡良瀬川の農民達が反
対運動を起こして大きな社会問題になった事件です。現在の渡良瀬遊水
地にあった谷中村は鉱毒事件で強制廃村になりました。
碑は明治天皇に直訴を行う様子が刻まれているそうです。


日が暮れる頃から「ホーホー」と鳴きはじめるアオバズク(青葉木菟)
の含みのある声を此の土手で耳にすることでしょう。

   谷中村語り継げよと青葉木菟     コウコ



最後までご覧下さり有り難うございました。

ヤマセミとの出合い

2017.07.14.Fri
2017年7月11日

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宮ヶ瀬湖(神奈川県相模原市)エリアに通い始めて7回目の今日
念願のヤマセミと出合うことが出来ました。




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発見時は枝被りでしたがヤマセミが動いてくれたので助かりました。
狩りはせず、アッという間に飛んで行ってしまいました。再び姿を
見られるとは限りませんが、ひとまず待つことにします。30分から
1時間、次は1時間半と腕時計を見ながらの待機です。


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肉眼では遠くの小枝に米粒をのせた程度なのでほとんど気付きません。
ヤマセミが飛んで来て、枝に止まった時こそ発見のチャンスです。
今回は幸運にも、宮ヶ瀬湖エリアをフィールドにしている方と偶然の
出会いがあって、その場で実現することが出来ました。必ず来るとは
限らないヤマセミが、今回のように2回も姿を見せたのは特別だそう
です。(体長38cm・ハト大  留鳥)




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干上がった湖面を見つめるトビ。




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こちらのトビは要領が良くて、近くにあるマス釣り場のマスを狙って
いました。




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キビタキはよく見かけましたが撮れたのはこの1枚でした。



               ***



今回も野生のニホンザルと出合いました。鹿も2ヵ所で見ました。

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赤ちゃんを抱っこするお母さんと子猿です。




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           大人の猿や子猿は何頭もいましたが
           今年生まれの子は1頭見かけました。




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幼さが残る若い猿が、朝食に葉っぱを千切って口に運んでいます。



               ***



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ミヤマカワトンボは清らかな水が流れる小川で見かけました。


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林道の木陰で翅を休める蝶。


                




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合歓の花をよく見かけました。咲き終わったり、まだ蕾だったりと場所
によって開花に遅速があるようです。よく見ると繊細で美しい花です。


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宮ヶ瀬湖エリアでは鳥見同士が出会うと会釈なり挨拶を交わします。
このようなフィールドは珍しいかもしれません。「何かいましたか」
こんな会話もよくあります。「ヤマセミを撮りました」と話せば一期
一会の誰しもが共に喜んで下さいました。




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念願のヤマセミを撮ることが叶いました。相模の国のバーダーさんには
心より感謝申し上げます。また宮ヶ瀬湖エリアに伺いたいと思います。


ご覧下さり有り難うございました。

渡良瀬遊水地野鳥写真展&キジの親子

2017.07.10.Mon
2017年7月7日

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梅雨晴間の渡良瀬遊水地を訪ねました。朝の8時ですがアシ原を
渡る風が涼やかで、都会では味わえない解放感です。




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背丈ほども伸びたアシ原の遊歩道ではキジの親子を見かけました。


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5羽の子どもを引き連れ葛の繁みに誘導しています。時には背を伸ばし
て辺りを警戒するお母さんです。


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お母さんになって、恋の季節の頃とは見違えるほどの貫禄でした。




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親子が繁みに隠れてから1羽がふと顔を出しました。
人の子と同じように、中には好奇心の旺盛な個体がいるものです。




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アシ原にはエゾミソハギ(埼玉レットリスト種)が咲き始め、道端に
はヤブカンゾウ(帰化植物)が鮮やかです。


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               ***


ヨシ原で自然浄化した水は、水路を通って谷中湖に流れるそうです。

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水路にいる珍しいトンボは真瀬勝見氏から教えて頂いたので、期せず
して初見・初撮りが叶いました。




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コフキトンボは雌雄の色が随分違います。雄はシオカラトンボに似て
いますが雌には2つのタイプがあり、翅に褐色の帯の斑があるタイプ
は異色型で、オビトンボと呼ばれているそうです。




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4枚の翅を巧みに使うトンボ。


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雄は何頭もいますが雌は1頭のみでした。雄は隙をみては雌に接近する
もののパッと逃げられてしまいます。時期尚早なのでしょうか。




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トンボの巧みな飛翔は4枚の翅の動きにあるようです。


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               ***



「渡良瀬遊水地の野鳥写真展~四季を彩る野鳥たちのライフスタイル」
            ー渡良瀬遊水地内体験センターわたらせー


             ごあいさつ

渡良瀬遊水地野鳥観察会の愛称は「遊鳥会」です。
遊鳥会は、野鳥観察を楽しみながら、遊水地の野鳥を知り、多くの野鳥
を育むこの自然を大切にし、後世に引き継ぐための基礎資料を得るため
に各種の調査研究を重ねて来ました。
その中で写真は、事実の裏づけとしての価値はもちろん重要ですが、思
いがけないしぐさ、「知っている」と思い込んでいたことを覆す描写、
さらには野鳥を通して渡良瀬遊水地の情感を表現した「芸術的」なもの
にも発展していきます。
遊鳥会が渡良瀬遊水地の野鳥に関して蓄積してきた、写真をはじめとす
る各種資料は各所で有効に活用されています。これからも、野鳥観察、
写真撮影を楽しみながら、渡良瀬遊水地の自然を見守り、その保全と再
生に積極的に関わっていきたいと思っています。
       渡良瀬遊水地野鳥観察会(遊鳥会)会長 一色 安義



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ヨシ原




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樹林




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湖沼




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水辺




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上空


渡良瀬遊水地のヨシ原、樹林、湖沼、水辺、上空で見られる野鳥たちの
珍しい様々なシーンが撮られていました。今回の写真展は真瀬勝見氏の
ご招待を受けて伺いましたが、中でも氏の多数のお写真を拝見する機会
を得ることが出来ました。また横浜の小学校の生徒さん達が校外学習で
渡良瀬遊水地に来ていましたが、自然学習では写真展にも立ち寄って興
味深く見入っていた姿が印象的でした。

渡良瀬遊水地では日本で確認できる野鳥の約半分の263種が確認され
ているそうです。今年から通い始めた渡良瀬遊水地ですが、四季折々の
野鳥との出合いに胸をときめかしながら、これからも観察と写真撮影を
楽しみたいと思います。




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この日(7/7)七夕とあって会場には短冊代わりに、ちりめん手芸の
愛らしい野鳥たちが飾られていました。


最後までご覧下さり有り難うございました。[全文表示]