初秋の古河公方公園

2017.09.17.Sun
2017年9月17日

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初秋の古河公方公園(茨城県)を訪ねたのは先週の日曜日でした。入口
管理棟の展示室で開催されている「駒羽根 新写真の会」の写真展では
真瀬勝見氏の作品(コミミズク、雉の雄叫び、アカエリヒレアシシギの
群れの飛翔)を拝見しました。野鳥写真は真瀬氏だけでしたが他13名の
皆さまのバラエティーに富んだ作品を楽しませて頂きました。




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管理棟のウッドデッキから望む星湖釣殿。



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園内の雑木林は古河市に残る数少ない関東特有の自然林だそうです。




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里山風景が好きなので、足は自然とそちらに向いてしまいます。
万葉歌人の山上憶良が詠んだ秋の七草の最初は萩の花で、いにしえより
親しまれた秋の花の代表でした。




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草むらに野生化したシュウカイドウ(秋海棠)を見かけました。
初秋を彩る好きな花の一つです。




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黄色のキクイモ(菊芋)と熟した赤紫色のヨウシュヤマゴボウは、共に
北米原産の帰化植物です。子どもの頃の原風景に登場する懐かしい植物
たちですが、いま東京の街中で見かけることはほとんどありません。



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この時季、何処にでもいるお馴染みのイチモンジセセリです。小さな蝶
が小さな花で吸蜜する光景には、ついシャッターを切りたくなります。




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ヒメウラナミジャノメ




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コスモス畑にも数多くのイチモンジセセリが吸蜜に来ていました。




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ツマグロヒョウモン♀




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こちらは蛾の一種でしょうか。



               *



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蓮池の道では数多くのシオカラトンボが飛び交い、その中に憧れの
ギンヤンマもいます。




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彼岸花ですが、ギンヤンマが右上に偶然写っていました。




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羊草(ヒツジグサ)




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大賀蓮(古代ハス)は結実し、花托の種が今にも飛び出しそうです。
茎の其処ここにバッタを見かけました。




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モンキチョウ♀




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アカボシゴマダラは外来種(中国)で何処でも見かけました。




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ウラギンシジミ(小型)の裏翅は雌雄とも銀白色なので飛翔すると
よく目立ちます。表翅の橙赤色の斑紋は雄で、雌は青白色です。




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孔雀の飼育小屋を覗きました。

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雄が5羽で雌が4羽ほどいます。飼育員さんにお訊きすると小屋は一時
期空き家になり、その後、市民が飼えなくなった孔雀たちを引き取った
そうです。雄の羽は夏の間に抜けてしまい、羽抜鶏ならぬ羽抜孔雀です。
孔雀は意外と獰猛で小屋に侵入するカナヘビを食い殺すそうです。この
孔雀たちは卵を地面に産みっぱなしで抱卵はしません。




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新しい羽は秋から冬にかけて生え揃います。繁殖期の4~5月には美しい
飾り羽になるので、雄が羽を広げる見事なシーンを次回は是非見たいと
思います。


ご覧下さり有り難うございました。
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お盆後の里山

2017.09.06.Wed
2017年8月28日

この1ヵ月間、夫の郷里には3回帰り(お盆とお盆前後)そのつど里山
を散策することが出来ました。
鳥枯れの時季とあって出合うのは蝶ばかりです。

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農道の片側は雑木林で、蝶の蜜源であるヤブカラシやクサギの花があり
吸水には恰好の湿地でもあります。今夏はモンキアゲハ、カラスアゲハ
アオスジアゲハ、ジャコウアゲハ等の大型の蝶を見かけました。


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林側で吸水するツマグロヒョウモン♂(褄黒豹紋 中型)




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ハグロトンボは吸水をしながら縄張りを張っている様子です。歩を進め
る度に足元からヒラヒラと舞い、この場所を占領しています。
              (羽黒蜻蛉 体長57-67mm)



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翅が黒く、雄の体色は緑色の金属光沢がありますが雌は黒褐色です。
下の画像♂は昨年、涸沼自然公園(茨城県)で撮ったものです。


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田圃では赤トンボやシオカラトンボが飛び回っていますが、羽の先が
黒い蜻蛉を見かけました。


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道の傍らで翅を休めるコミスジ(小三條 中型)



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ヒカゲチョウ(日陰蝶 中型)はその名の通り日陰から離れません。
天敵の鳥から身を守る蛇の目紋があります。




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ルリタテハ(瑠璃立羽)の裏面は樹皮や落葉に似ていると
言われます。




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瑠璃色のラインがある翅で元気に飛び回っていました。


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イチモンジセセリの雌雄(小型 上♂ 下♀)





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雌が派手で雄が地味なツマグロヒョウモン(褄黒豹紋 中型)です。


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   里山や日に透きとおる秋の蝶     コウコ


中型の蝶が目立ちましたが、大型のアゲハチョウ類は高々と忙しく通り
過ぎて行くばかりでした。


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先日、丹沢山地で初めて見たタマアジサイ(玉紫陽花)ですが一度
覚えると目に付きます。球形の蕾が裂けて開花します。


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淡紫色の小さな鐘形の花はツリガネニンジン(釣鐘人参)で日当たり
のよい草地でもよく見かけました。




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白いセンニンソウ(仙人草)は至る所で繁茂しています。




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休耕田は猫じゃらし(エノコログサ)の天下です。穀物のアワ(粟)の
原種だそうです。




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むせかえる稲の香と、金色にゆれる稲穂の波に豊作の喜びを覚えました。

   兼業の刈り入れを待つ稲田かな     コウコ


夫が少年時代に駆けずり回った里山は失われつつあるようです。都市化
が進んだためでしょうか。山菜が激減し、身近だったリスやヤマドリが
姿を消し、狩猟が減ってシカやイノシシの食害が問題になっています。


農道では秋のツクツクボウシが登場し、夏のアブラゼミとミンミンゼミ
は最後の力を振り絞るかのように鳴いています。眼前を一目散に横切る
イタチと出合いましたが、ただ呆然と眺めるだけでした。

最後までご覧下さり有り難うございました。

里山の夏

2017.08.05.Sat
2017年8月5日

お盆の前に夫の郷里(千葉県)に帰省しました。東京に生まれ育った私
にとって里山の豊かな自然には魅了されてきました。特にカメラを始め
てからは四季折々の出合いが楽しみになりました。

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猛スピードで飛ぶ、あの大型のカラスアゲハ(烏揚羽)がなんと庭先に
お出ましです。




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ホースに向かってやって来たのは吸水のためでした。




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翅を立てての吸水時は近づいても逃げません。よほど乾き切っていたの
でしょう。濡れた地面から長いこと吸水していました。


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金粉をまぶした漆黒の翅が美しいカラスアゲハです。

    夏の蝶水の匂いに急降下     コウコ

                *



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田んぼに行くと蝶と出合う道があります。


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片側が雑木林なので暑い盛りに活発に飛ぶ蝶にとっては涼しい道です。
大型で最大級のモンキアゲハ(紋黄揚羽 開帳110-140mm) が吸水し
ていました。


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一見、黒い蝶ですが名前の由来になった黄白色紋があります。


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咲き残るヒメジオンを探す小型のベニシジミ(紅小灰蝶 開帳30mm)



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茶色の裏翅に4つの銀紋が一列に並ぶ小型のイチモンジセセリが野薊に
訪れました。



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目まぐるしく飛翔する中型のアオスジアゲハ(青条揚羽 開帳70mm)



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翅の裏側は枯葉模様で擬態しますが、表は橙色で黒点が広がる中型の
キタテハ(黄立羽)

                *


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田んぼの上に群れで飛び交うのは夏のシオカラトンボです。秋には
アカトンボが群れでやってきます。



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白十字のドクダミの一輪には、再発見の美しさを覚えました。



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里山で清らかに咲く山野草の姿にはハッとします。



               ***



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庭先にキセキレイが来ていました。



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電線や屋根瓦に止まっていますが、時には地面に降りてきます。


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親鳥は昆虫を咥えて戻りましたが子どもたちが見当たらず、長いこと
探していました。一方、4羽の子どもは遠出した様子です。

田んぼにはダイサギが来て、電線にはカワラヒワも見かけました。


                *



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ピエール・ド・ロンサールは春の一季咲きですが、この時季の返り咲き
は珍しいです。本来の姿ではありませんが期せずして咲いていました。



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庭の薔薇は甥のお嫁さんの趣味です。薔薇は四季咲きですが、夏場は
殆ど咲いていません。それだけに楚々とした一輪に趣を覚えます。


夫の実家近辺を散策しましたが、これらは日常的な光景です。
私にとっては細やかな非日常で、里山の豊かな自然に癒されました。

ご覧下さり有り難うございました。

武蔵野の森

2016.10.19.Wed
2016年10月19日

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武蔵野の面影を残す自然教育園(港区白金台)を訪ねました。
秋の草花の大半は闌け、芒が野を彩っています。




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尾花が秋の日にツヤツヤと輝き、傍らに吾亦紅が咲き残っていました。
一見、花には見えない暗紅色の吾亦紅ですが、芒の淋しい風情と可憐
な吾亦紅の取り合わせにはしみじみと秋の趣を感じます。


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芒を縫って蝶たちが吸蜜にやって来ました。




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ツマグロヒョウモン(妻黒豹紋・中型)


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芒の根元に珍しいナンバンギセル(南蛮煙管)を見つけました。


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表翅が空色のヤマトシジミ(大和小灰蝶・小型)の雄です。




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お馴染みの地味な翅ですが、ピンク色の小さな花に映えて愛くるしい
イチモンジセセリです。




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薊の花を中心に、シンメトリーになって吸蜜する微笑ましい光景も見ら
れました。




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ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶・小型)の裏は銀白色で、雄は表の斑紋が
橙赤色で、雌の斑紋は白色です。


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撮った画像を見て、翅が傷ついた蝶たちが多いことに驚きました。
秋も深まり蝶の活動もそろそろ見納めに近いのでしょうか。


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                *


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見上げるとイイギリ(飯桐)の赤い実がたわわに垂れ下がり、葡萄の
房のようです。


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高木に大型の蝶が翅を休め、日光浴でもしているのでしょうか。
光の当たり具合で黒い翅が青く光っています。
これは蝶の翅についている鱗粉が光に当たって見せる構造色だそうです。




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コナラ(小楢)に移動したのでシャッターを切ると、この蝶は前回
撮ったナガサキアゲハ(長崎揚羽・大型)の雄でした。


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ナガサキアゲハが薊の蜜を求めてやって来ました。。黒い揚羽蝶の中で
この蝶だけが尾状突起がないことを今回改めて知りました。




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クロアゲハ(黒揚羽・大型)は群生の薊を小刻みに巡回しながら吸蜜し
この間一度も翅を広げて静止することなく、森へ消えてゆきました。




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鬱蒼とした森に動植物が自然のままの姿で見られるという白金台の
武蔵野です。カメラを片手に爽やかな秋の散策でした。


ご覧下さり有り難うございました。[全文表示]

青く光る蝶

2016.10.15.Sat
2016年10月15日

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葛西海浜公園の西なぎさでは、夏に海水浴で賑わった砂浜が今や人影
もまばらです。




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カメラを向けると一人の女性がベンチで海を眺めていました。
澄んだ海は爽やかにして静寂です。




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臨海公園に彩りをそえた彼岸花も金木犀の香も失せ、青空の下に柘榴が
赤く色づいています。


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キバナコスモスは種が目立ち、残りの花に蝶たちが訪れていましたが
最も大型のナガサキアゲハ(長崎揚羽)に出合いました。




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ゆっくりと吸蜜することなく花畑を離れたので、穏やかな飛翔のあとを
追うと木立に降下しました。見失ってしまうのではと思いきや、なんと
木立の入口で待っているかのようで、童心に返って嬉しくなりました。


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雄は黒色ですが、雌は鮮やかで大きめです。1970年代までは九州に生息
していたそうですが、温暖化で北上してきたナガサキアゲハです。




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蝶を撮るようになってから、意外と見かけるのが優美なジャコウアゲハ
(麝香揚羽・大型)でした。




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ルリタテハ(瑠璃立羽・中型)の裏翅は褐色の模様ですが、表翅は青色
の帯があります。成虫で越冬するそうですが道理で春一番に見かけます。
翅を広げたチャンスに出合えず、夏に入ってから叶いました。


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10月に入りよく見かけるのがウラギンシジミ(裏銀小灰蝶・小型)で
すが、成虫で越冬するので、園内のあちこちで元気に飛翔しています。




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ある時、踏まれて息絶えたカニにウラギンシジミが来ていたのには驚き
ました。腐果や樹液も好みですが、カニはご馳走かもしえません。




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腐果といえば、サトキマダラ(里黄斑日陰蝶・中型)が落ち柿に来た
シーンを撮りました。           (千葉県君津市 鹿野山)         


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アオスジアゲハ(青筋揚羽・中型)はヤブガラシが好きなようです。
通常は高々と飛翔する素早い蝶ですが、吸蜜となると蜜が豊富なヤブ
ガラシにご執心です。ヤブガラシは藪を覆って枯らすほど生育が旺盛
なので昆虫にとっては有難い蜜源植物なのでしょう。




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ヒメジョオンのピンクを見かけることがあります。ウィキペディアには
「花弁の白い部分がやや紫ががる個体が見られることもあるが、これは
清浄な空気の中で育った時にできるものである」とありました。
青のラインが入ったアオスジアゲハが最も映えるのが、このピンク色の
ヒメジョオンです。

青く光る蝶たちに魅了されますが、青が醸し出す神秘的なイメージに
あるのかもしれません。


ご覧下さり有り難うございました。