里見公園のバラ&じゅん菜池

2016.05.25.Wed
2016年5月25日

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里見公園(千葉県市川市)は街の中の身近な公園で、この時季の日常の
散歩には贅沢なローズガーデンです。




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噴水の女性像を中心に銘花のバラたちが囲んでいます。一重咲きの
赤いつるバラは私が若き日に魅了された女優ロミー・シュナイダーに
捧げられたカクテルだと初めて知りました。
木々の新緑が日の光に輝く中、ひときわ美しいカクテルでした。




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黄色から赤色に変化する色変わりのチャールストン。




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花棚に零れんばかりのスパニッシュ・ビューティー。


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黄色の房咲きのつるバラで人気のツル・ゴールドバニー。
このバラも前述のスパニッシュ・ビューティーもトゲが少ない品種
なので、その点を考慮して通路に植栽されたのかもしれません。




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脇役のミニバラも目を引きます。




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ピンク色系のバラが好きですがサーモンピンクも綺麗です。




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訪れた時はまだ満開に至らず、これらは早咲きのバラたちでした。



               ***



何時も通り1km離れた隣のじゅん菜池にも寄ってみました。

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予想していた通り池は見事にもぬけの殻で、黄菖蒲のみの景観です。
カモなどの水鳥たちで賑わったじゅん菜池ですが、繁殖地のシベリア
など北の国へ旅立ちました。
数千キロの旅を想うと、どうか無事に帰ってほしいと祈るばかりです。

   原発の荒野の空や 鳥帰る     コウコ




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軽いドラミングの音につられて見上げると、コゲラが虫を捕食した
ところでした。




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地上ではムクドリが営巣の素材を集めています。


                *


せっかく立ち寄ったじゅん菜池なので、何かないかと探していた
ところ、外来種のアカボシゴマダラに出合いました。

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路上吸水に舞い降りた翅には赤班がないので、これは春型でした。
(左の翅の幅が広い方がメス)




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オスはチャンスとばかりメスに接近して翅を掴みました。


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遊歩道のど真ん中でしたが、歩行者が来ると少し移動しながらも
求愛行動は2分ほど。




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            風薫る5月のコンデジ散歩でした~♪


ご覧下さり有り難うございました。
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La Vie en  Rose ~バラ色の人生~

2014.05.31.Sat
2014年5月31日

第16回「国際バラとガーデニングショウ」のメインテーマは、バラ色の
人生をおくるためのライフスタイルの提案でした。
100万輪のバラが香る会場で、バラに魅了された至福のひと時でした。

赤毛のアンの庭

プリンス・エドワード島(カナダのセントローレンス湾に浮かぶ島)にある
アンが過ごしたと言われるグリン・ゲイブルズ(緑の切り妻屋根の家)
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村岡花子の生涯がNHKの連続テレビ小説「花子とアン」でドラマ化
されたことで、会場は多くの人の注目を集めていました。
スカシユリなど黄色の花が目立ちました。黄色は太陽のイメージであり
ヒマワリの向日性はアンを想わせます。

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 村岡花子の書斎机 



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モンゴメリ(1874-1942)の「Anne of Green Gables」(1908年)を村岡花子
(1893-1968)が邦題「赤毛のアン」のタイトルで44年後に出版(1952年)しました。
孤児のアンが明るく前向きに成長する物語は1世紀を経ても大人気です。
 


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アンの庭に「なんじゃもんじゃ」の木があります。アンが愛した白樺の林
「雪の女王」をイメージしたシンボルツリーだそうです。
今まさに見頃の、美しい「なんじゃもんじゃ」でした。

今朝は寝部屋の窓の外にあるサクラの木にも名前をつけたのよ。
「スノークイーン」(雪の女王)というのにしたの。
真っ白なんですもの」          村岡花子訳 「赤毛のアン」



             ***



南フランス・プロヴァンスの路地

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雑貨店が並ぶ路地 



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南フランス・プロヴァンス独特の石造りの壁に這うバラ。



 
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バラをはじめ多くの花が咲きそろう「プロヴァンスの庭」にある
「カフェ&ガーデン」

             ***


コンテスト ガーデン部門 大賞


「森のテーブル」 
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デザイナー(船串龍平氏)のコメント
「木々、花、風、鉄、石、ガラス、バラの香り、テントを中心に様々な
見どころがあります」


テーブルのあるガーデン
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「不思議の国のアリスの庭」



             ***



「振り返ればバラ色の人生」
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今年のテーマは「LA Vie en  Rose  ~バラ色の人生~」でした。
このガーデンからは、バラと共に暮らした幸せな人生が窺われます。
自宅に庭があってバラを育てることに憧れますが、狭いスペースでも
プランターガーデンを楽しむことが出来ます。
また育てなくとも1輪のバラをテーブルに飾ることで、芳しい香りに
包まれ豊かな心持になれます。
ハレの日の薔薇はバラ色の記念であり、生涯の心の想い出です。


             ***

最後に目に止まったバラをご紹介致します。
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(左)ファーストレディー・アキ 
(右)プリンセス・ドゥ・ベルジック(ベルギーのクレア妃)
                     
                 
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                   (右)ジュリア

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                   (右)ボスコベル

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(左)センチメンタル      (右)ニュー・イマジン

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(左)サザンプトン (右)インターナショナル・ヘラルドトリビューン

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(左)バロン・ジロードラン (右)アンジェリー・クロマンテイカ

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咲耶姫 

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 (左)ニューウエーブ     (右)アイズ・フォーユー 
 

神代植物園

2013.06.09.Sun
2013年6月9日

~ 国際ばら新品種コンクール ~

日本で唯一の「国際ばら新品種コンクール」(JRC)は神代植物園で
開催され、 「公益財団法人日本ばら会」主催のコンクールです。

バラ園の一角にある花壇には、育種家(日本、欧米)が作出したバラの
新品種が栽培されていました。
 
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この花壇で2年をかけて試作し、評価します。


             ☆☆☆



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中心部が白で濃いピンクの可愛いミニチュアローズ。
白バラの一重は原種のノイバラを想わせ、素朴な可憐さが目を引きます。 



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黄色のバラに、緑色のハナムグリが吸い込まれて行きました。
覗いてみると、花びらの間に3匹もうずくまっていました。



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グラデーションの美しいバラたちです。



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紫色(藤色)系と灰紫色系の中間色のようなブルーローズ。 

2004年にサントリーが「青いバラ」を発表したのをご記憶かと思います。
バラには青の色素がなく、パンジーの青色遺伝子を組み込んで誕生させました。
バイオテクノロジーの時代だからこそ、開発に成功したのでした。
研究に14年の歳月をかけたそうですが、ブルーローズは今も世界中で
挑戦しつづけているバラです。



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サーモンピンクの色に惹かれました。



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芍薬に似た珍しいバラがありました。



「国際ばら新品種コンクール」は1982年頃に始まり約30年になります。
過去の入賞花の中から数々の名花が生まれました。

審査は四季咲大輪系、四季咲房咲系、小輪房咲系、ツル性系及びシュラブ系
の4部門があります。    (シュラブ系は半ツル性で木立にもツルにも仕立てられます)

部門ごとに花色、花形、成長性、芳香、新奇性が審査され、金銀銅賞、
芳香賞が贈られます。

2013年度の入賞花はどのバラに決まるでしょうか、今から楽しみです。

                 ☆☆☆


「国際ばら新品種コンクール 2012年度入賞花」

(展示は最終のようで、咲き残っていたバラを撮りました)

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銀賞  四季咲大輪系 HT(ハイブリットティーローズ)



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銀賞   四季咲大輪系 HT
作者   大月啓仲 (日本)
作品名  あおい月



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銀賞   四季咲大輪系 HT
作者   メイアン (フランス)



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金賞   四季咲大輪系 HT
作者   ポールセン(デンマーク)
作品名  Aya

神代植物公園  春のバラフェスタ 2013

2013.05.24.Fri
2013年5月24日

~ 春のバラフェスタ ~

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朝6時に家を出て、調布市の神代植物園には7時半に着きました。
バラの香りは早朝が最も良いので、開園を1時間半早めたそうです。
朝一番のフレッシュな香りを求めて、開園前に100人ほど並びました。

「香りのモーニングツアー」
(5/12、5/19、5/26。時間午前8時~10時。事前申し込み各20名)
講師のパフューマリー・ケミスト(香りの科学者)蓬田勝之先生の
ご案内で、8時から野生種とオールドローズのバラ園をめぐりました。
園の職員さんによると、先生は7時にはバラ園に入られて咲き具合を
確かめられていたそうです。

☆野生種とオールドローズ
バラの野生種は約200種類で、元来は北半球しかありませんでした。
現代バラに影響を与えたのはこの内の8種類です。
神代植物公園では <現代バラ作出の歴史>をたどることが出来ます。

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ロサ・ギガンティア       ロサ・ダマスケス 
「ロサ・ギガンティア」は芳香の剣弁の花。ティーローズ(T)の
先祖で、現代バラの剣弁は本種に由来します。
中国南部、ミヤンマー原産。
「ロサ・ダマスケス」は香りの強い天然香料の基で、ブルガリアと
トルコで栽培しています。
この2つは8種類の中に入っています。バラの名にロサ(Rosa)が付くと
原種を意味し、遥か紀元前のバラと想うと興味が湧きます。


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ノイバラ             サンショウバラ         
「ノイバラ」はポリアンサ系、フロリバンダ系の基となった芳香
のある原種で、東アジアや日本が原産地です。
「サンショウバラ」も日本原産の高木で、やや甘い香りがします。
山椒薔薇の名の由来は、葉が山椒に似ているからだそうです。


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「ショウノスケバラ」は葉が細く、白い小さな花は微かに香る程度です。
ノイバラ(原種)の変種で、赤い実を観賞するために栽培されています。
庄之助薔薇の名の由来は分からないそうです。

バラは古代オリエントに始まり、ギリシャやローマでは薬用と香料
を採るために栽培しました。

☆現代バラ・四季咲きの誕生
春しか咲かなかったバラは、原種の「ロサ・ギガンティア」と
「ロサ・キネンシス」(和名・庚申薔薇)を掛け合わせて、
現代の四季咲きバラが誕生しました。
庚申薔薇の名は60周期でめぐってくる庚申に由来します。
真冬でもこの血が入っていれば温室で咲くそうです。
バラはヨーロッパのイメージが強いのですが、実は中国のバラ、東洋の
バラが現代バラに大きな影響を与えていたのでした。
現代バラの四季咲き第1号は、情熱的で洗練された香りの
「ラ・フランス」で、作出の1867年以後をモダンローズといい、
それ以前をオールドローズといって区別しています。

☆香水「ホワイトローズ・ナチュラル」
ホワイトローズナチュラル
むかし結婚祝に香水「ホワイトローズ・ナチュラル」(資生堂)を
N子さんから頂ました。夫は香水の匂いが苦手ですが、
これだけは大丈夫でした。今回はその疑問が解けたのでした。
合成香料の多いブランドの中で、ブルガリアの天然香料のエッセンスが
ベースになっていたからです。1936年(昭和11年)以来、今でも
販売しているそうです。
花嫁の純白をイメージし、エレガントで清涼感のある香りです。

ブルガリアではバラの花を、明け方から10時頃までに摘み取るそうです。
機械には頼れず、昔の日本の稲刈りのように老若男女が一斉に
摘みに出ます。
1グラムを採るには1,400個のバラ、3トン(3,000キログラム)の
バラで1キロしか採れないのですから、高価なはずです。

               ***

後半は、香りに関する講義が「バラのテラス」でありました。

☆バラのパルファム図  10ノート(香調)モデルパターン
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バラの香りを分析すると540種を超えるそうです。それらの特徴成分
をさらに抜き出して、その香気をもとに10ノート(まとまった香りの
ニュアンス・香調)に分類して、円グラフで表したパルファム図です。
松の香り、葉っぱの香り、レモン、紅茶、アニス、ハニーなどのバラの
香りを視覚的に表現した図です。

☆薫乃(かおるの)の香気成分データ
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「薫乃」は京成バラ園芸の作出品種です。このバラをもとに蓬田先生が
調香されたオリジナルフレグレンスが誕生しました。
これをツアーの参加者がハンカチにスプレーさせ、優しく安らぎのある
香りをしばし楽しませて頂きました。

☆宇宙飛行士・向井千秋さんのバラの研究
バラの香りの研究で、NASAとアメリカの香料会社が興味深い実験を
行いました。
ご存じかと思いますが、1998年(平成10年)に向井千秋さんが
ミニチュアローズのオーバーナイト・センセーションと共に
スペースシャトル・ディスカバリー号に乗り込みました。
宇宙でバラを咲かせ、無重力状態で香りの成分を取り出し、地球のバラ
と比較するという実験でした。
無重力では香りの分量は地球の三分の一でしたが、重要な香りの成分
は沢山出たという結果が報告されました。


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☆バラの香りの効能
香りのツアーに参加された主婦が、
「バラの香りを嗅いだら、自分の女性としてのスイッチがオンになった」
と感想を述べたことがあったそうです。
オフのままの私にとつてはハッとするほど新鮮な言葉でした。

バラを愛好した女性にはクレオパトラ、マリー・アントワネット、
ジョセフィーヌ(ナポレオン皇妃)、楊貴妃などがいます。
彼女たちのイメージからバラは愛や恋の象徴といえましょう。
現在もバラの香りと女性ホルモンの関係が研究されていますが、
女性ホルモンの分泌が良くなれば、女性としての魅力も高まります。

他に鎮静効果やストレスの解消効果などがあげられます。
むかし仕事をしていた頃、もう一息という時にニナリッチの
「レールデュタン(時の流れ)」を取り出して嗅いでいたのを
思いだし、納得したのでした。

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最後に蓬田先生は、嗅覚を鍛えて下さいと言われました。
年を取ると美味しいものが食べたいですが、美味しさは嗅覚が
係わっているのでした。嗅覚はかぐ習慣で鍛えられるそうです。

バラは優雅で、香りを嗅いだだけで心地よい気分になります。
そのようなバラ園での「香りのモーニングツアー」を
心ゆくまで堪能させて頂きました。